透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

235枚目

2024-02-06 | C 名刺 今日の1枚

 先日(1月27日)朝日村歴史講座で開催された講演「朝日村の縄文土器はどこの土で作られたのか?」を聴いた。講師の下田 力さんは朝日村在住で地質コンサルタントをしておられる方。

講演は地質断面図や縄文海進図(*1)、松本地域の縄文遺跡の分布図、縄文土器に使われた土の成分分析をしている様子など、講演内容に関係するの画像を大型スクリーンに映して、説明を加えるというごく一般的な方法によるものだった。



 
講演会場(朝日村中央公民館講堂)に展示されていた縄文土器と安曇野市在住の彫刻家・濱田卓二さんが朝日村の土で創った作品

講演内容で確認したいこと、さらに知りたいことがあり、今日(6日)下田さんの事務所にお邪魔した。初対面ではないが名刺を交換した。渡したのは235枚目の名刺だった。下田さんからいただいた名刺は2枚で、仕事用の名刺には地質コンサルタントと表記され、その下に地質調査技士/地すべり防止工事士/一級土木施工管理士と記されている。

プライベート用の名刺には日本流星研究会会員、日本火球ネットワークと記されている。そう、下田さんは流星観察の第一人者でFBに観察レポートを載せておられる。流星観察を始めたのは中学生の時とのこと。


下田 力さん

私が知りたかったのは

①講演会で示された鎖川両岸の地質断面図は縄文時代のものだったが、さらに5000年、1万年、あるいはもっと遡った年代の地質断面はどのような様子だったと推測されるのか。
②村内には縄文遺跡が何か所もあるが、その中のひとつ、山鳥場遺跡(過去ログ)から出土した土器は鉄の成分がかなり多く、講演で土器の破片が磁石につくことが示された。土器をつくる粘土に鉄分を加えたもの考えられるとのことだったが、その目的と方法について。
以上の2点だった。

①および②、それから流星や火球(明るい流星)について、興味深い話を聞かせていただいた。具体的な内容については省略する。②については下田さんの専門領域から少し外れると思う。縄文土器(朝日村の熊久保遺跡から出土した土器も研究対象)の研究者が大変興味を示されたとのことだった。

自分が全く知らない世界のことを聞かせてもらうことは大変楽しい。知識が乏しいので理解が及ばないこともあるが、それでも。



下田さんの娘さんがご主人とやっている吉平酒店のワイン蔵を見せていただいた。地中熱を利用するシステムで蔵(貯蔵庫)の温度を一定に保持しているとのこと。おふたりと名刺を交換する機会もあるだろう。


*1 ネット検索で図が見つかります。東京は海中です。


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