透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

どんな建築が出現するだろう

2014-10-11 | D 新聞を読んで


14年10月11日付信濃毎日新聞朝刊1面より

 信濃毎日新聞社が松本本社を松本市の中心市街地に移転、新築するという記事が載った。場所は松本のメインストリート、本町通り沿い。記事を読み進んで、驚いた。設計を伊東豊雄さんに依頼した、とある。

伊東さんの作品にはずっと注目してきた。

「せんだいメディアテーク」の建設現場で鋼板の溶接作業を目の当たりにして、伊東さんはすけすけな、存在感の希薄な建築というわけにはいかない・・・、という現実に気がついた。で、「まつもと市民・芸術館」では当初構想していたガラスのすけすけな外皮をGRCに替えた。それから福岡だったかな、「ぐりんぐりん」の有機的な建築へ。

この変化を藤森さん流に、白から赤への変化、ということもできるだろう(過去ログ)。

東日本大震災の後、「みんなの家」の設計の過程で、建築家個人の想いいれなんてたかが知れている。みんなの願い、想いの方が説得力があるということに気がついて、ごく普通の家を創った。

私は丹下健三の作品はその造形の美しさに、磯崎新の作品はそのコンセプチャルな魅力に惹かれる。谷口吉生の作品は端正な美しさに。で、伊東豊雄の作品は建築観がストレートに反映しているところに惹かれる。

記事によると、新社屋は2016年に着工し、17年に完成の予定だという。伊東さんが信濃毎日新聞の新社屋でどんな建築を創るだろう・・・。そこにはどのような建築観が反映されるのだろう・・・。

過去ログ 


 

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。