透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

590 朱雀第六小の火の見櫓 京都ひとり旅(6)

2015-12-28 | A 火の見櫓っておもしろい

■ 京都ひとり旅、23日の朝は8時過ぎに京都駅からJR山陰本線(嵯峨野線)で円町駅へ。この駅から朱雀第六小学校の敷地内に立つ火の見櫓目指して歩く。

住宅の屋根の向こうに火の見櫓上部が見えた。


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小学校のグラウンドの隅に立つこの火の見櫓には半鐘が無い。半鐘が撤去されてしまったものは火の見櫓ではないという見解を示す火の見櫓ファンもいる。半鐘が無ければ火災の発生やその後の状況などを伝えることができないから、火の見櫓としての機能を喪失している。この意味において、先の見解は実に明快だ。

だが私は半鐘の無い「元ヒノミ」も火の見櫓として観察している。



ここに祗園の火の見櫓のような半鐘が吊り下げてあれば感動的なんだけど・・・。

櫓を構成する柱材にも横架材、ブレースにも等辺山形鋼が使われている。見張り台の手すりには消火ホースを掛けるフックが付いている。

半鐘が吊り下げてあったということは確認できない。手すりの上で柱をつなぐ横架材の隅に火打梁のような部材があるが、ここに半鐘が吊り下げてあったのかどうか・・・。フックもないしメンバー(部材寸法)も小さいから判然としない。



注目の脚元。櫓の中間部と同じ扱いで、脚部としてのデザインにはなっていない。

 

小学校の正門の脇に消防団の詰所(関西では屯所という名称か?)があった。

火の見櫓だけを観察して帰っていたら見つけることはできなかった。せかせか行動しないでじっくり周囲を見てまわることが肝心だ。神社巡りでも然り。旅の教訓としたい。





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