透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

懸魚に棲む鶴

2012-01-11 | F 建築に棲む生き物たち




棲息地:松本市内田公民館の玄関 観察日20120108


 「建築に棲む生き物たち」、今年最初はおめでたい鶴です。松本市内田公民館は古い木造2階建ての建物です。きちんと確認しませんでしたが現在は使われていないと思います。前稿で紹介した火の見櫓の向かいにあります。その玄関の切り妻屋根に付けられている懸魚(げぎょ)に鶴が棲んでいます。

懸魚というのは元々棟木(上の写真よりも下の写真の方が分かりやすいです)や桁の小口をふさいで腐朽を防ぐ目的で付けられたものです。それがこのように装飾的な意味合いが次第に強くなってきたのです。 木造は火を特にきらいますから、中国では魚を吊すことがあったそうです。それが名前の由来と理解すればいいのでしょう。

懸魚ついては既に何回か書いています。鶴の棲む別の懸魚はこちら→過去ログ




棲息地:旧開田村の民家 観察日200904

火除けのために水と書いてあります。


棲息地:坂井歴史民俗資料館の唐破風@筑北村 観察日200912


 


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