群馬の火の見櫓 22
■ 高崎市から富岡市を経由して甘楽町に向かう。このルートは予め決めていた。火の見大好き長井さんに、この火の見櫓を紹介されたので、カーナビで甘楽町の図書館を目的地に設定した。図書館の隣という分かりやすい立地の火の見櫓。高崎市の洋菓子店・ミリオンからおよそ1時間かかった。ここに直行すれば、3,40分ほどで着く距離だろうが、遠回りしたので。
1371 甘楽郡甘楽町福島 4脚4〇型 撮影日2022.07.08 午後2時ころ
梯子桟の数と間隔(ピッチ)から見張り台のおよその高さを求めた。結果は12m。設置されている銘板から竣工が1952年(昭和27年)8月だと分かった。
この火の見櫓はかなり古いだろう。ごつい火の見櫓は古いものが多いことを経験的に知っている。
屋根のてっぺんの飾りに方位を示す円環があることを長井さんから聞いていた。
3角形の櫓の水平構面は横架材3辺の長さが決まれば形はひとつに定まり変形しない。4角形の櫓は変形の可能性がある。4辺の長さが決まっても形はひとつに定まらないので。この火の見櫓は水平構面内の変形を考慮して火打梁を入れ、さらに交叉ブレースまで入れている。古い火の見櫓にはこのように用心深く造られているものが少なくないように思う。
鋼管の梯子桟。この位太ければつかみやすいと思う。脚の上の水平構面にも火打ち梁とブレースを設置している。
脚部。今回の群馬の火の見櫓めぐりで、短い脚をいくつも見てきた。この脚も短いが、今まで見てきた短脚とは違う。脚の下側が後から埋められたのではないか。周りの様子を確認する。
火の見櫓の建設当時は敷地のレベルが右側の土地と同じレベルだった。その後、消防用の建物の建て替えの際に盛土造成した結果、今のレベルまで高くなった。それで脚の下側が埋まった。 このような推測をした。
屋根がおしゃれです!
火の見櫓っていろんなアクセサリーをつけていて結構おしゃれですよ。このブログにもこのことを書いたと思います。過去ログ探してみてください。