透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

2009-12-24 | F 建築に棲む生き物たち





棲息地:坂井歴史民俗資料館の唐破風@筑北村 観察日091224

旧坂井村の歴史民俗資料館の玄関ポーチは古い施設から移設したようですが、詳しいことは分かりません。地元在住の知人に訊いてみましたが、「知らない」とのことでした。唐破風についている懸魚(げぎょ)は木彫りの鶴と松です。

鶴は大変おめでたい鳥ですから、建物に棲むことを歓迎されています。おそらく全国各地で観察できると思います。下の鶴は奈良県当麻町で81年の5月に観察しました。



懸魚のルーツはどうやら中国のようで、魚を吊るしていたらしいのです。それには魔除けというか、火除け、火伏せの願いが込められていたのだと思います。水と関係がありますから。

しばらく前に囲炉裏の自在鉤に棲む魚を紹介しましたが、その魚にも火除けの願いが込められているのでしょう。火を使うところですから。

今夜はクリスマスイブ、トナカイが見つかればよかったのですが・・・。