透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

建築に生きる木の魅力

2007-04-03 | A 読書日記



 昨年の4月に木材活用推進協議会の主催で行なわれたシンポジウムを収録した冊子。先日東京の友人がわざわざ送ってくれた。ありがとう!

講演したのは冊子の表紙に載っている建築家、内藤廣さんと小嶋一浩さん。ふたりとも木をよく使っているが、内藤さんの作品は木の美しい架構が特徴で、海の博物館、安曇野ちひろ美術館、牧野富太郎記念館などが紹介されている。

牧野富太郎記念館はまだ雑誌でしか見たことがない。あるいは以前も書いたかも知れないが、いつか見学したいと思っている。所在地の高知には学生時代に行ったことがあるが、また出かけなくては・・・。高知には先日お世話になったS君設計の小住宅もある。

小嶋さんは内藤さんのように構造体として積極的に木を使ってはいないし、木の持っている質感というか素材感をそのままストレートに表現してはいない。その点が内藤さんとは異なる。

小嶋さんといえば小学校などの斬新な平面計画が有名だが、残念ながら見学したことがない。冊子には吉備高原小学校やぐんま国際アカデミーなどの写真が載っている。上品で知的な空間だ。

木は確かに魅力的な材料だ。いろいろな使い方ができる。ふたりの作品がそのことを示している。木を積極的に使おう。