ファンタジーなど

基本的に、いろいろなことの変なとこに突っ込みます。

ローダン452 ムルコンの城 クルト・マール著 ハヤカワ文庫

2013-07-18 10:38:20 | SF
さっそく変なとこを

P76;ルーワーの宇宙船が核爆弾で被害を受ける場面。
これがなぜおかしいかというと、ローダンの第1巻から2巻あたりまでで、アトランの出身種族のアコンの宇宙船が地球に飛来し、米ソなどから浴びせかけられる核弾頭ミサイルを爆発させないという理論不明のテクノロジーを使ったということがありました。

で、ルーワーは、地球起源の人類より数百万年前より銀河をまたにかけて活動してきた種族ということになっており、宇宙に出ることもできない種族のごく原始的な武器である核兵器を防止する手段を持たないはずがないということです。


P79:エネルギー・バリアが、加速によって生じる慣性力を無効にするから:
加速度ゼロでも動いてさえいれば、慣性力はあるから、翻訳の間違いかもというのがひとつ。
バリア内が、どうも無重力ではないということ。加速による重力は無効にしながら、都合のいい重力が残っている。
さて、宇宙での物体は、物質に速度を与えて放り出し、その反動で進むのですが、このバリアーを展開したロボットは、いかなる手段で進めるというのか?

P95:北方八度の方角から
地上だけのお話では、その情報だけでいいんですけど、地上から宇宙を見ての話ですから高さを示す情報が不足です。


P105:太陽灯の設置位置が少し変かも。プラットフォームの上に張り出して設置されている印章が・・・・
ついでに:ごくわずかしか恒星が存在しないらしく、巨大構造物を明るく照らすものは近くになさそうだ:
恒星系に属していないからというのが暗い理由でしょうけど、地球に最も近い恒星の光でさえ何も照らせないという事実があるのだから、この記事はまったく変。


P112:空中事故の場面
もっとましな偶然事故を書けなかったのか?


種族ツァファールのこと
もはや、ホラー小説。
頭が無い高等生物が生きていけるというのはホラーだけ。(人間だったら、どうやって食うんだってツッコミも可)
さて、盲目グループ、男性至上主義グループ、女性だけのグループって極端なのが3つあるけど、前2つは存続可能でしょうが、女性だけのグループは裏付けも何も無いグループ(男は都合できるとしても子供がいないグループって?)。
ついでに盲目グループって進化というか退化して盲目になったというのだが、未だに光源になるものがあり使えるるし使っているとなっては、納得するのは無理。


P116:とりあえず、宇宙にも出て行けるし核爆弾も使うほどのツァファールなのに、通信手段が肉声のみ、武器が棍棒、槍などなどって、どう理解せよと?


ムルコンの城:
宇宙空間に存在する小惑星といったところか。
岩石を積み上げた構造物があったりするので、どこかに重力発生器があるという設定はよし。




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