ファンタジーなど

基本的に、いろいろなことの変なとこに突っ込みます。

ハウルの動く城3 チャーメインと魔法の家 ダイアナ・ウィン・ジョーンズ著 徳間書店

2013-06-20 15:52:12 | ファンタジー
ハウルの動く城シリーズの最終巻です。

作者が続編を残さなかったようだという残念な事情によります。

ハウルの動く城では、扉を開けると別の空間に繋がっているというのが出てきますが、今回のは、さらに進化系?で一つの扉から行ける先が複数になっていて扉を開けて通過したら左に曲がるとか右に曲がるなどの動作をすることで行き先を選ぶというものです。

著者にしては、めずらしい変なとこを:

城の中のあちこちにつながっていたりするから、城からだけでなく、そこら中から迷い込む者が絶対いるはず・・・・

ハウルは、その空間のつながり方を知っていて、特定の動作だけでなく、魔法の呪文?でも移動できるという不思議なとこが。

ところで、敵というか悪者を、この本では殺しちゃうのですが、そこは児童向けということでしょうか、兎に変身させた後、犬がかみ殺すという決着をつけています。
日本人だと、それでも引いちゃうとこですが、イギリス人は兎も良く食べるようですから、あまり抵抗無いんでしょうね。
(兎肉を食したのは、東北の山中に住んでいた頃、近所を走り回っていた野生の兎が最後ですから、50年以上昔です・・・)

おっと、著者の作品には、殺しあう場面て、ほとんど無かったですね。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

スター・トレジャー 秘宝の守護者 L・マイケル・ハラー著 ハヤカワ文庫

2013-06-16 20:28:41 | SF
ほんとにSFか?

異世界に舞台を借りたアドベンチャーってだけのような・・・

さて、テーマは異世界のターザンというとこで、原題のSTARZANは、ずばりそれを指しています。
日本名は、内容からかなりはずれているような・・・

まあ、超未来には材木の価値が金やダイヤモンドより高いからって理由でそれにしたんでしょうが・・・

ターザンや音楽については、あとがきを参照してもらいましょうか。


さて、変なとこを(原書や映画のターザンとの違いは当然放置します)

ボルネオ1の恒星系は、二重星としています。こんな星系で、こんなおだやかな気候環境の惑星がありえるかどうかは、おいときましょう。

P14:惑星にはボルネオ1と名づけたと有り、惑星名には、環境や気候などが類似する地球の地域の名前を付けるとありますが、そうなら地球は一体どんな名前が相当すると?
(別のブログにも書きましたが最初から1という命名は、まず無い、2が付けられてから遡って1を追加というのは有り)

なお、地球4という名前の惑星もあるというから、(地球2、地球3もあり、地球1は元もとの地球なんだろう)なんだその命名法は?と

P21:”旧地球年で43万6千年前”とあるので、少なくとも、これだけの未来の話であるらしいのですが、人類はさっぱり進化していないようです。なお、地球由来の植物や動物もあまり変化していないようです。
異世界を借りるためだけだからかも。わけわからない植物や動物を書いてもそれらの説明だけで小説終わっちゃうかもだしね。

P24~:ロボットと融和したかのような自己繁殖する動物がでてきます。金属の羽根を持っているものもいるようです。いくらSFでも、これはむちゃだろう。

P28;あごひげや髪を心配しているけど、体毛こそ、おもしろい問題かもよ?磨り減らず伸び放題だから・・・腋毛、陰毛もすごいことにwww起きてみたらサルがそこに!(ヨーロッパ系の女性は、電気ヒゲソリで手足の毛を処理しているそうですよw)

P35:”一時的にせよ脊椎が緩んで5センチほど背がのびている”:
冬眠で寝ている間に無重力になり、起こされる一月前から重力を上げてきているわけですが、身長の上下方向の重力は、受けなかったかも。なので、普通に寝ていても緩む程度以上には伸びるかも。

P35:パンクしただけでつっこんできて積荷を落とすというシーン:運転者は即死ってどうやったらそんな事故に?

P103:サルに育てられたターザンにならい、こちらも下は着けているようです。
P103:加熱調理したヤムイモが登場します。疑問は提示するものの、結局そのままにwww

(ターザンの方は、近くにアフリカ人がいたので、彼らを真似したからと言えるのですが、こちらは無理)

P254:三百六十度回転して停止:回りすぎのような気が:このままだと走ってきた方向のままに走ることに・・・

P267:毛針を飛ばすヤマアラシのようです。こいつは進化したようです。

その他:すでに元もとの地球は住めないか無いようです。でも、他の惑星でも地球時間を採用したまま住むって無理じゃないか?
あくまで舞台としての場所を借りただけってことなら。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

隻眼のライレ ローダン450 ウィリアム・フォルツ著 ハヤカワ文庫

2013-06-13 22:19:40 | SF
この変なとこは、まねして欲しくないので書き続けます。

ハイパー空間の嵐が現実空間に風や嵐で現れるという設定で書いているんですが、人一人が降りられる程度の狭い金属性の竪穴で、竪穴を横に通して風が抜けるということを書いています。金属壁をすり抜けて風が吹いてきて、同じく金属壁を通り抜けて去ってしまうというわけですが・・・一方で、風に吹き飛ばされた物体はは壁にぶちあたって止まるって・・・

空気だけ、ハイパー空間を自由に出入りするってことになり、わけわからない・・・

P27:根や茎を持たない長く存在できないというしおれた植物が書かれていますが、そうならば世代交代できないはずなので、面白そうだから書いたってことにしかならない。

P39:金属のパネルをはずして隣の部屋をのぞくのですが、その前から騒いでも聞こえないと書いています。いいのか?
壁に穴を開けた場合、部屋にいるものに気付かれないか心配するものでが、それがさっぱり無い!こちらが明るいと光が差し込みすぐばれるというのがありますが、多分暗いほうから開けたんだだろうけど、今度は逆に暗い部分が目に付くってのもあるんだけど・・・


目は、バルディオクのロボットであったライレからルーワーが奪ったものだったという筋が明らかになり、その後ライレがウィンガーを使って目を探していたと。一方、目を奪ったルーワーは目を地球のエジプトに隠したが、それを見つけたエジプト人がそれをピラミッドの下に隠したと。

さて、ここでも変なとこを。

1:ルーワーは、無人惑星に隠したと言っているんですが、隠したときには、すでにエジプト人がいたことに・・・
隠してあるのがピラミッド時代に見つかったんだとしてもいいけど、それより遥か以前にもテフローダーもいたわけで、よくわからない時代設定です。

2:ルーワーは、バルディオクたちやライレのことを知っていたって設定になっているけど、いいのかな。
ついでに、大群を率いていたのはルーワーだったってのは、いいんだっけ?昔すぎてwww

3:目を奪ったル-ワーは、それが対応する物質の泉の所在を知っているはずのライレから所在を聞こうとせず、独自に探し回っているという設定って、すごくアホ。

また、目を探させるライレのほうも盗んだ種族を調べさせずに、ひたすら目だけを探させるというわけわからないアホな設定だったわけで・・・しかも、目がどんなもので、どう見えるものなのかも説明していないって、読者をケムにまくためだったというのが理由かも知れないけどアホすぎる・・・・

ところで、ロボットのライレは、バルディオクをよりも以前から存在していたようです。
今では、万年単位を越えてその存在や性能を維持できるものは無さそうってことがわかっているかと。
なので、最近では、こんな長い寿命の生物やロボットを書く人はいないだろうなw



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

<ソル>破壊工作 ローダン449 エーヴェルス&シドウ著 ハヤカワ文庫

2013-06-03 07:15:31 | SF
このシリーブは、もはやSFとは呼びにくくなっています・・・

科学的な間違いを直さないまま書いています。

P73:植物や動物が燃える場面ですが、酸素が消費されて空気圧が低下し、他から空気が流入すると書いています。
さて、子供のうちに習うことですが、酸素は二酸化炭素に変わるだけです。

1:C+O2=CO2 で、体積はCの分が減少しますが、無視していいほどの量のはずです。

2:温度が上がった分、体積は増えますから、閉じた空間では圧力があがります。

3:酸素が不足すると一酸化炭素ができはじめますが、こうなると、分子数が2倍になります。

4:二酸化炭素や一酸化炭素を吸収する物質の存在は書かれていません。

水上に皿を浮かせてロウソクを立てて火を付け空ビンをかぶせると水がビンの中に侵入し昇っていくという実験を、酸素が燃焼して二酸化炭素に変化し、それが水に溶けてその分体積が減ったからとしないで、燃えて無くなったと勘違いしたまま大人になった可能性は高そうです。

誰もチェックしていないのか???
それとも、こんなことも見逃すほど出版社のレベルが落ちていたと?



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする