ファンタジーなど

基本的に、いろいろなことの変なとこに突っ込みます。

C&Y地球最強姉妹キャンディ 大怪盗をやっつけろ 山本弘著 角川書店

2012-10-04 12:29:22 | ファンタジー
ドタバタコミックのノリの未来小説です。

SFというべきかもですが、ちょっとサイエンスにはきついです。

ドタバタに突っ込むのも変なんですが、ト学会の会長さんが、わざとにやっているようでもあるし、いってみようかー

P5:コンピューター、安定装置、モーター、バッテリー内臓の普通の靴としても履いていられるローラースケートがでてきます。
爪先でトンとけるとローラーが出てくるそうな。すご~く重そうで歩けなさそうなんだけど。ローラーを収納するには、どうするかは、書いていないから不明だけど、あとのアクロバットでもひっこまないのは、すごい?

このローラースケートで時速150キロメートル以上で走れるとなると、危なすぎ!市販するなよ。

P22:ローラースケートのままジャンプして走り出しているリニアモーターカーの屋根にジャンプ。屋根上でもローラーは回っているはずだから、やばいとこは無視かな。

P26:車が左右にぶつかり、後ろにもぶつかっているのに、ボンネットに腹ばいの子は落ちないって、ちょっと都合よすぎ?

P27:ローラースケートで車のフロントガラスを割るんだけど、ローラーはゴムみたいなもんだろうから、つまさきか、かかと使わないとだけど、痛そう・・・

P28:誰でも入門可能な工場で迷い込んだ車は即スクラップ対象って、小説的にはおもしろくても、ありえない設定。扉ぶちこわして突入しないと。

P54以下のアイテムについて:これら、山本氏の得意とするものですwww小説ではあっさり流しているので。
1:空飛ぶ潜水艦は、完成品が登場しますが現実には未完成です。
2:ケツアルコアトルス2世って未来の話ですから、完成できてもおかしくないかも。
1世にあたるものは、Wikipediaの記事に次のように出てくるものを指すようです。
”1980年代に1/2スケールの無線操縦の模型が作られ飛行実験に成功した。このプロジェクトの一部始終はIMAX映画『オンザ・ウイング』で観ることができる。
3:ロボットのマリア:Wikiには、ロボットがどうなったかの記述はないようですが、役者が演じていたという記述は見つかります。
そもそも1926年では、エアなどで動く人形がせいぜいだと思われますから役者にやらせる方が妥当だったはず。
映画では燃やされて正体を現しますから、燃やすための人形を用意したかもですが、予備が無い限り燃えて消滅したはずです。
4:アイスマン他:盗まれるのは未来です。
5:アクションレンジャーのカード:時期的には20世紀末から21世紀初頭までのレンジャーもののどれかを指すんでしょう。未来の番組でもいいんだけど。

P100:高速道路を2kmの距離で遮断して、双発ジェットを着陸させるのですが、滑走800mさせるって、次の離陸のために残った距離がかなり微妙です。あと、止まっているジェットに誰も近づかなかったというのは、ご都合主義でしょう。

P101:シュヴァルツシュターってロボットで重量があるはずだから、フライング・プラットホームの性能がすごく良くないとやばそう。あとで子供2人と重そうなP光線銃一式のっけて飛んでいる。

P89:氷の結晶の説明で、水に沈む氷があるのはほんと。アモルファス氷は現状は理論だけのようで、未来には作れるでしょう。
さて、電界をかけながら、瞬間的に大きな圧力を加えて第3のアモルファス氷を作るといっているのは架空理論で、これをP光線なる光でやってしまうというのがまったくのフィクション。
当然、電気ショックで元にもどるというのもフィクション。体の一部でも、P光線が当たれば、あるいは電気ショックが与えられればいいというのは、完全にご都合主義。
えっと、マヒ光線って、ローダンシリーズには、あたりまえのように出てきて、しかも理論は無いしろものに対して理論つけただけでもすごいかも。
ただし、ローダンの方は浴びた所がマヒするだけで、当たった場所によっては動けるし時間が経てば回復するというまともそうなとこも。

P105:夕姫が背中のランドセルからものさしを引き抜いて戦う場面:うまいこと算数の授業があって、抜き出すのを待っていたってコミックのお約束か・・・

P110:液体ごときがぶつかって飛ぶ方向がそれるというのは・・・また、顔にあたったのが全身を球状につつむって性能はすごすぎかも。コミックなら、お約束の展開。

P114:一般の自転車で競輪プロ並みのスピードは無理というものでは。しかも小学5年生では・・・

うむ~やっと1/3近く・・・いちいちやってたらきついな。これは。ここでやめとこう。
ドタバタコミックだと考えて、変なとこをギャグなんだからと無視しないと読み通せない。


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ケイン・クロニクル2 ファラオの血統 リック・リオーダン著 メディアファクトリー

2012-10-02 16:48:21 | ファンタジー
兄妹の2人が章毎に交互に録音するという形式の小説ですが、もう、それぞれの一人称小説になってしまっています。
そうでなきゃ、緊迫感も何も無いつまらない小説になってしまう。

変なとこがありますが、なかなかおもしろいです。このシリーズは児童書コーナーにあります。

さて、変なとこを

P34:顔に水掛けられて起きるのですが、全身びしょ濡れと言っています。ベッドの寝具もびしょ濡れなわけです。誰が後始末する?魔法で乾くとしてもシミが・・・・

P35:滝があって、”高さ5メートルの・・神像・・・トトの頭部になだれ落ちた水は、両手の手のひらに集まって、そこから池に、注ぎ込んでいた”:無理だと思うぞ。
なお、これを噴水と書いているんだけど、誤訳でしょう。

P38:”焼けたタイヤみたいな味”:タイヤなんて食べたことある人は、いないと思う。

P40:”図書館・・・・六角形の棚がずらりと並ぶ円形の部屋がどこまでも連なっていて”:誤訳していないか?

P43:バターナイフが、どこから来たのかの説明が・・・:食い物や飲み物は、絶対別のとこからでしょう。

P50:火を付けることぐらいでグラっとして、魔力はどこからって説明が・・・・小説が佳境に入ると、こんな制限を付けたことを忘れてるっぽい。

P63ほか:幽体離脱みたいなことをやるんだけど、戻るのだけは一瞬のようです。

P101他:他の動物に変身する場合、質量保存則は無効のようです。さて、ハヤブサがいくら目がいいといっても地上にいて、100メートル先の下水溝のゴキブリが見えるってのは・・・下水溝の側じゃないのか?

P127:”オベリスクは、石化した太陽光線を表している”:意味不明です。誤訳でしょうか。

P142:ヌトの説明が、なんか、ご都合主義・・・

P148:セトの獣の説明が、地上150メートルの上から見た目では無理でしょう。あと、バステトが飛び降り両足で着地、走り出し、時速100キロメートルと言うんですが・・・バステトって、人間に憑依しているだけなんですけど?

P179:”紙じゃなく陶器のお皿にのってるピザを食べたのも、グラスでコカコーラ飲んだのも初めて”:
スコットランドのイタリアレストランでは、陶器皿に、グラスだったかと。(イギリス式のレストランの食い物はうまくないからと、7日x2回の訪問で一度も連れて行ってもらえなかった。)
ところでイギリスはパイの本場ですね。昔、クイズ100人に聞きましたって番組の日米のバージョンを見て気づいたのですが、日本版はパイとピザを同じものとしましたが、アメリカ版は別物としました。イギリスも別物扱いでしょうか?

P183:茶色い大河:メンフィスの側をミシッピ川が流れていますが、茶色???
さらに、こんな大きな川見たこと無いって、エジプトに行っててもナイル川見てなかったってことにしてたか?

P187:バスケやってる連中を良く見てヒヒと気づくのはいいんですが、尻の色がわかるって、下を穿いていないってこと?で、前も見えちゃうわけで、赤面しない少女というのはイギリスでは普通?
ヒヒが魔法使えて、自分に都合のいい姿を見せられるって設定かな?

P193:部屋の説明で、1面が全面窓、残り3面が全部本棚で埋まっているって、当然出入り口のドアのとこには無いはず。
ついでだけど本がならんでいる部屋が、こんなに明るくていいのか?

P244:召喚した船って、もう、ご都合主義でやらないと、冥界に行けないよな。で、人間向きとネコ向きの食事が・・・もう勝手にして。

P260:小説内の予想ではセトがデジャルダンに憑依して操るだろうって話だったけど、デジャルダンは乗客を助けようとするから、憑依されていないじゃないか・・・


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