ファンタジーなど

基本的に、いろいろなことの変なとこに突っ込みます。

未来の通信のこと

2016-09-18 22:59:17 | SF
SFでタキオンを通信に用いる話があったりしますが、光より早いってことだけです。
過去に情報が送れるわけじゃないのです。

さて、このタキオンは、通信に使えるようになったとしても、欠点があります。
送信者は全宇宙で一人だけという制限がつきそうです。
(過去にも送れるとすると、未来永劫の送信者は一人だけということにw)
タキオンをどうやって検出するかもわかっていないこと。次に、タキオンの帯域選別が可能なのかという問題。
つぎにタキオンの存在が判明したとしても、
タキオンの発生方法、さらに情報をのせる方法、のっているだろう情報の抽出方法など一切が不明ってことです。
タキオンの検出が可能になったとしても、情報の抽出が次にあり、複数のタキオンの発生源の区別は、さらに次の課題ってことです。

全部これを可能としてやっちゃうのもSFの手ですが、光は遥かに遅いんだということをお忘れなく。
タキオンをレーダーのように反射してくるとするのは無理なのですから、これもお忘れなく。
視覚情報が過去のもので通信情報がリアルタイムって設定を破綻なく続けるのは、きついですよ。
タキオンにヴィジュアルの情報をのせることが可能って設定もありますけど、ドローンみたいな装置が忙しいことに。

重力波通信のこと:

重力波の検出方法は、現在、検出だけは成功しています。
数キロにおよぼうかというL字型の構造物で2辺の長さの変化の差を抽出することで重力波を検知するという仕掛けです。
これも重力波そのもを検知することからわかるように、重力の変化をすべて拾うシステムであり、重力波の帯域というのはまだありません。
つまり、通信に使えるとしても発信者は全宇宙で一人だけという制限がつきそうです。
さらに、送信方向を制御できそうにもない原理が現在想定されますから、無線通信にも劣り実用が疑問です。
(小型のブラックホールを動かすというトンデモアイデアです。
ブラックホールの作り方動かし方に疑義はありますが、重力波の変動は生み出せますw)
地球の裏側とも通信できますって売りでは、ネットや通信衛星のある今現在では商業価値ゼロです。

今の電波による通信では、電波帯域を選んでその帯域分だけを受信することが可能な上に、絶対的に有利な指向性があります。
まあ、携帯電話などは指向性を使いませんがTV放送や電話の中継局では大いに利用しています。

SFにはタキオンも重力波通信も登場させないのが利口でしょう。

なので、通信よりは、ワープ可能な宇宙船による情報伝達が早いんだということです。
ワープこそSFそのものですが、これを前提にしないと、宇宙物は始まらないw

おまけ:電話は昔から人間の聞こえる音域より狭い範囲の音だけをフィルターにかけて伝えるようになっています。
    このため、電話を通した声は、よく知った人でもちょっと違う声という印象になります。
    海外電話だと自分の声が数秒遅れて聞こえることがありますが、これは録音とも違う別人に聞こえますw
    犬笛で犬だけに聞こえる高温域で指示するというのは少なくともNTTの従来の電話では絶対に無理ですから、ご注意を。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 貧乏人がいかに大学まで出たか | トップ | 母親の戸籍のこと:相続人特... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

SF」カテゴリの最新記事