ファンタジーなど

基本的に、いろいろなことの変なとこに突っ込みます。

火星の人 アンディ・ウィアー著 ハヤカワ文庫

2014-09-04 16:25:47 | SF
映画になりそうですね。

ハードSFです。
現実の技術の延長だけでできています。

P63:空気調整期の原理が出てきます。これ重要。

P342:ドリルの仕様が28.8ボルト、9アンペアってでてくるんですが?
自家用のドリル兼ドライバが12V、2.2AH(アンペアアワー)のバッテリーで動きますので、この本のは、とんでもないスペックという感じがします。(アンペアワーというのは、電流x時間でバッテリーの充電量を示すものです。)
さて、その仕様を認めたとして、まずいとこがあります。
抵抗をつないで電圧を落とすのは、正解です。
問題は、3Aブレーカーを3つ並列につないで9Aブレーカーの役目をさせるというとこにあります。というのは、ブレーカーの抵抗ってほぼゼロですから、電流の1/3ずつが流れるとは期待できないのです。
では、どうするか?
3Aブレーカーのそれぞれに抵抗をつなぎ、これら3セットを並列につないでドリルにつなぐと、もう少しまともになります。
(抵抗はいっぱいいろいろあるようですから、適当な抵抗は、あるということで)

P468:太陽光パネルって、パネルごとに発電性能にバラツキがあります。この誤差の測定から始めないと・・・
映画は、ちゃんとするかな?
(測定器の誤差は、現代では、無視できるほどの誤差でしょうけど、太陽光パネルの誤差は、でかい!~我が家の太陽光発電パネルのデータが・・・あれ、どこいった?)
設置角度でも誤差がでてくるんだけど、まあ、いいか。

P517:「求心力」
わたしら、遠心力で習った世代ですから、一応確認してみました。「向心力または求心力」とありますが、「向心力」の方が普通に使うようです。
船を自転させて疑似重力作っているはずなんだけど、自転スペックは、立場的に関係ないから記述してないか。

P521:どうがんばっても、部屋の中の水素中に酸素が残るんだけど・・・
許容濃度の記述を加えれば、いいんだが?
おっと、減圧して純酸素で満たす行程でも、窒素と二酸化炭素が残るぞ・・・




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