ファンタジーなど

基本的に、いろいろなことの変なとこに突っ込みます。

モジュールの秘密 ローダン395 早川書房

2011-02-22 22:08:52 | SF

1976年の作品だから、今更で、翻訳者も、著者も今更治せないかもだろうし、日本版だけ直すのも意味ないでしょうが・・・・

数字のいい加減さは、もう呆れてほっとくしかないんでしょうね。

ある星系の破壊の話で、

P9:二十五パーセントが五次元指向性重力エネルギーに、のこる七十五パーセントは純粋物質に変換されたのである。  (もともと100パーセントが物質だったはずで、その75パーセントが純粋物質にってとこも、よくわかりませんけど)

同じP9:物質の八十パーセントが、超光速で投射され、再物質化できなかったにちがいない。 (超光速もすごいんですが、この80って?)

P30:質量の九十九パーセントは”蒸発”し、”雲”として残っているのは、ごくわずかな断片にすぎない。

科学・数学サッパリって連中にも小説家だからってだけで書かせてたんですかねw

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翼を継ぐ者#4 紋章の覇者 九条菜月

2011-02-13 18:02:09 | ファンタジー

彼女の作品は、かなりこなれていますので、つっこむとこは、ほとんどないんですが・・・

P139:なんの前触れもなくオズがふわりと微笑んだ。

ファンタジーは、道具立てに理論付けしなくてよいということが、あるんですけど、このシリーズでは、基本がとんでもないものになっています。

紋章の力を受け継ぐ貴族の家系が4つあり、それぞれの紋章は、異なるものであるが、各家系に伝わる紋章は、同じ紋章である。

1:手などに紋章として現れる。死ぬとか奪われたりすると消える。紋章自体が生き物ってわけじゃないようです。

2:それぞれの貴族に常に一人だけで、既に持つものが死亡した時に、その直接の血縁の中の1名だけに、その力が伝わる。つまり、完全に後天的な能力である。なお、娘が嫁に行った先には伝わらない様ですが、男子がいない場合は、女子に伝わるようではあり、かなり都合の良い、すごく頭?の良い能力です。これができそうなのは、神様くらいでしょう。

3:紋章を有する人は、他人を4人?まで、超人的な力を持つ従者?にすることができる。その従者の力は、主人が紋章を所持している限り有効です。従者が年取った時は、付け替える必要がありそうですが、それができるかどうかは不明です。

4:紋章の力は、不思議な石様のものを使って奪うことができる。これを別人に付与できるかどうかは不明ですが、どうも、話としては付与できるということのようです。しかし、奪った当人は3つも奪いながら自分を含めて誰にも付与しておらず、使わないまま敗れ去るという、なんか、ご都合主義的な展開。

ほかに、主人公は、母親が殺されたときの事件をすべて記憶喪失したことになっています。まあ、話の展開に謎と意外性を持たせようというのはわかるんですが、ご都合主義のような。小さい時の事件なら細かく覚えていなくて当たり前ってできたはず。

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ローダン394 ブロトグレーネの反徒 早川書房

2011-02-11 09:43:13 | SF

この具象シリーズというのか、今回のシリーズは、どこか抜けたとか緩いキャラばっかりが出てくる。さっぱり、おもしろくないぞ~

さて、それは、ともかく、P146

直径二光年~ 中心から二光年

まさか、原作から存在するチョンボ?でも、数学に疎い人がSF訳していると、こうなるという見本かな?

追記:#397のあとがきに、数人の較正を受けるようなことが書いてありました。てことは、全員が見逃したってことですね。うむ~

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ユーネリア戦史2蒼炎の覚醒 葦原青著 中央公論新社

2011-02-05 13:10:25 | ファンタジー

だいぶこなれてきたようです。

P46:捕らえた敵をどうするでもなく、ほんわか会話が始めてしまうんですが、敵を逃がすためということもあるんでしょうけど・・・

P101:跳躍。そこへ、狙いすましたかのような棍棒の一撃がくる。剣の先で地面を突き、体をさらに上に逃がす。~~~剣は、地面に突き刺さるはずなので、上に逃げられるだけの反動は得られないだろうというのが、疑問の1。反動が得られたとしても、伸びきった腕と剣と長めになりますから、棍棒はどこかに当たるんではってのが2つめ。 空中で、足あるいは、剣で棍棒を防ぐのがまともでしょうね。

P111:アステニア女王についての疑問:彼女に子供=王子がいるという記述が出てきません。王の死後にも女王として君臨することが可能って、王の姻戚がいないってことでしょうか?こんな国は女王の死後は内乱にでもなりそうで、国を拡大するなんて、はなから間違っています。

P117:聖文の防御・行使で、敵から防御する内部から、外部に対して行使できるというのは、ご都合主義です。敵も同じことができるはずで、こちらからの行使も効果ないはず。でも、効果出てるということは、これもご都合主義でしょう。

P118~ 戦闘というか戦術が、なんか、こなれてませんね。実戦を参考にしたくても魔法は存在しないから、仕方ないかもですけど。

P125:「こいつが造り出した」:こいつと言えるほどの近くにいません。「奴が造り出した」というのが正しいでしょう。

P168:霧を使うのは一向に構わないのですが、敵がまったく警戒していないってのは、ご都合主義っぽいです。

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夢の上2 紅輝晶・黄輝晶 多崎礼著 中央公論社

2011-02-01 14:28:35 | ファンタジー

だいぶ、こなれてきましたようで読むのが楽になってきました。

今回は、もともとのおかしな点を:

自叙伝風の短編を6つ連ねたファンタジーにしておけば、そんなに変なとこは、なかったと思うんですが。(残り2編は、これからです)

人が死んだ後に色の付いた彩輝晶を残すということのようなのですが、

1:その人の死んだ場所に残るわけではない。(したがって、再生してみないと誰のものか、内容は推察できないはずです) 追記:地下深くの鉱脈から得るそうです。どうしたら、そんなとこに思いが届き、どう記録されるんでしょうか。死者の魂が語るほうが、より自然に感じられるから不思議です。

2:彩輝晶には、その人の思いが、ちゃんと年代順に並んでいて逆になることは、ないらしい。記録はリアルタイムでは、なさそうで、思い出して記録したかのような記述があちこちに出てきます。事件がないなら、それが何年分であろうが、記録されずにいて、その期間は記録されています。つまり完璧な自叙伝なんです。神様=作者が編集でもしないと、こうはなりません。まあ、ちゃんとした自叙伝になっていないと見る・読むに耐えないって事情もありますし、その人の一生に付き合わされると、すぐに餓死しちゃうでしょうからね。

追記:彩輝晶を見ている二人には、食事・トイレなどの休憩を取らせないとまずいでしょう。なお、夢売りが立ったままの印象を受けちゃうんですが?

3:人によっては、その記録は、ごく短かく、物語上で必要分しかないようです。これはかなりご都合主義的です。

4:彩輝晶は、そ内容を再生すると、壊れてしまうようです。この事実があるのに、それが、誰のものであると特定できているとか、再生して見る価値があると判明できているいうご都合主義が・・・

追記5:3人が全員同じものを見るようですから、効果に範囲があるようです。その範囲は?

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