ファンタジーなど

基本的に、いろいろなことの変なとこに突っ込みます。

天鏡のアルデラミンXII 宇野朴人著 電撃文庫

2017-07-23 21:33:56 | 日記
世界の謎が明らかになりました。

でも、無理筋っぽいとこはファンタジーだからとなりますか。

西暦2267年の科学で作られた「精霊」とその生産・維持する無人工場が、
その後の5000年以上を稼働し続けて人々を支援したということになるようです。
未来の科学技術ですから、結構無理が効くかも。

さて、
C14の半減期が5715年ですが、C14の元の分量が些少だから炭素を含む物質
例えば、炭素繊維がボロボロになったりはしないと期待できそう。
ただし、布なんかはボロボロでしょう。これは酸化と、光分解かな。
(工場は無酸素で、無照明で稼働しないとかも:無人だから可能)

同じくプラスチック類も全滅でしょう。
プラスチックに封入されたICをはじめとしたほとんどの電子パーツは全滅です。
ICにはセラミックパッケージがあるけど、ほかの電子部品は今は無いかもなので未来に造られるかも。
次にパーツの足などの鉄は、じきに錆びるのです。環境が良くない工場の現場で稼働したコンピュータは
5年そこそこでコンピュータ基板のICの足がすべて、もげる寸前まで錆びていたことがあります。
金なら、いいかも。ほかにハンダも考えないと。

電池も長年使い続けられるものは今は無いから、定期的に交換というのは正しいです。

ただし、
材料をすべては補給できないまま支障なく稼働し続ける工場は、やはりファンタジーになりますか。

核分裂を利用する装置は核物質が放射性物質でなくなっているだろうから、全滅です。
ですから太陽光発電は妥当でしょう。

他に:現在は数十年のオーダーを越えてデータを保存できるまっとうなメディアも装置もありません。
   現在もっとも長続きしているのが写真や映像フィルムですが、写真は100年もたてば劣化すさまじく、
   映像フィルムもやっと100年というとこでしょうが、このままじゃ無茶。
   オーディオテープ、ビデオテープ、磁気テープも70年そこそこですが、これらも限界でしょうし、
   今となっては容量が少なすぎ。
   レコードが意外と長持ちしていますが、容量が論外。CDも容量が不足すぎだし、光に弱い。
   HD-DVDなんかが100年といわれていましたが、20年たたずに読めなくなった映画・映像がいっぱい・・・
   半導体メモリも寿命があるし、書き換え可能回数なんてのもあるし、
   宇宙線などが通過すると書き変わったり消えるという特性も。ここはファンタジーに逃げるしかw
  

コメント
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