ファンタジーなど

基本的に、いろいろなことの変なとこに突っ込みます。

骨が語る日本人の歴史 片山一道著 ちくま新書

2015-10-24 11:07:38 | 本と雑誌
2015年5月第一刷で買ったのは9月第7刷です。

おもしろいです。

ただ残念ですが、朝鮮から人や文化が渡ってきたと信じている方のようで、推論にその影響があり、残念なことになっています。

このあたりは、歴史通2015年7月号韓国人の素性(長浜浩明)や、「韓国人はどこから来たか」長浜浩明著、展転社に詳しく出ています。

私の持論から言うと、
人の血肉、骨は食物から得て出来上がるものであるから、当然、食物に必ず影響されるというものです。

戦前和食だけだったものが(当然ですが、県や城下の特徴的な食性がありました)、戦後パン、ラーメンや牛乳、肉食が増加し、結果、米食の縮小が進んでしまいました。
我々の顔の傾向も身長も変かし続けているのは誰でも認めるところであり、この原因は食性の変化だろうと考えます。
(おまけ:子供ら、昔ながらの硬いままで売っているスルメは食べれなくなったようです。)

多分
縄文時代:コメが主食になっていない時代。食物は固いまま食べる時代。雑穀の時代でしょう。
縄文後期~弥生時代:コメが主食になった時代。まだ、玄米食の時代かも。完全に柔らかいとは言えないかも。
   中国からの白米食方法では、煮こぼしながら炊く方法だろうから、あまり柔らかくなく、粘り気の無いポロポロのご飯になる。
弥生後半~古墳時代:白米が主食の時代。柔らかい炊飯の時代にはなっているはず。
以上の違いだけでも顔は変わりそうw

では、変なとこを

P019:旧石器時代は韓国にも遺跡だけなら少しながらあるようだし、朝鮮から来ていないという証拠は無いし、よしとしましょう。

P082:朝鮮経由は、意味がないという研究があり、説得性が高い。
 米や仏教も漢字もすべて直接大陸から伝わったというのが正しいだろう。
 特に、米は、そのDNAから中国から日本に縄文時代に伝わり、その後朝鮮に伝わったことがわかっています。
 なんと、韓国は戦後でさへ、雑穀食で黒い飯だったという話が。

P136:骨に個性とは?

P137:タイムトラベルでもして~すぐ理解できる
 冗談すぎます。理解できる具体的な説明でよろしく。

P138、P176:火葬骨が多い。
 本当ですか?それって、火事で焼死した骨なんじゃ?
 木を燃やして火葬するのって大変ですよ?半端ない大量のマキ使います。
  (おまけ:ホタルの墓でドラムカンで燃やす場面、無茶や燃え切らんぞってツッコミいれた覚えが)

P144:江戸時代~
 都市の住人の骨だけか。
 村の住人は土葬だけだし、お墓がいっぱいになると彫り上げて出た骨も墓石もまとめて寄せて墓地を明けてまた埋めるってんだから無理か。
 (先祖伝来住んでいてその墓を使っている方々も、誰の墓どころかいつ頃の墓なのかも知らない。文字もほとんどが読めないしw)

P154:「人生40年」という言い方は、平均寿命での言い方じゃないです。
 今生きている人が、何歳位まで生きられるかなという感想を言うんです。
 年食ってからで最も多く死ぬ年齢帯を言うのが正解じゃないかと。

P168:等身大の写真技術が実用化するまでは、ノンフィクションとして
 実物見ても語れないってことにw

P171:縄文人がかなり遠くと交易していた証拠は無視なのか?骨しか見ていないのねw

P175:位の違いは食い物の違いに直結しますから、必ず骨相の違いが出ますw

P179:縄文人が船や舟に乗っていたことを無視しちゃうのね。

P185:支石墓
 あってもいいだろう。

P214~P226:歴史記述の偏りを嘆くのは正当らしくていいのですが、じゃ、自分でなぜ、ここに見本を書かなかったの?
 自分でも充実した事実を提示できていないのに。時代の長さに対して短かすぎと怒ってもw

P226:頭骨資料を活用して~人物像が簡単に復元できる。その方が絶対リアルなのである。
 眉や目、眉毛、耳、ほほ、くちびる、鼻、髪の毛、ひげ、額など骨からはわからないと認めていたのに、この書きようw
 で、これを歴史書に載せろって?
 歴史上人物例えば卑弥呼の骨なんてどこにある?聖徳太子は(存在自体疑われてるな)?

P251:当の人物の同時代人について、リアルな人物像を提示するのは、たやすい。
 まあ、上に述べたのを除いてだし、位とか職業でも違うはず。農民なんかのデータはなさそうだから、あまりいばらないほうが。





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蓄電池利用で節電をうたう商売のこと

2015-10-17 15:54:00 | 日記
最近、蓄電池を導入して電気代を安くしませんかという電話がやたらとかかってきます。

これって、現状では、詐欺に合うようなもんでしょう。

というのは、現在の蓄電池の寿命は短いために、経費がかかりすぎるのです。

自動車でおなじみの鉛蓄電池の寿命は、車検の実態では2~3年です。
(一度2年で交換されなかったことがありましたが、その後、しっかりバッテリーがあがりましたw)
さらに蓄電池は簡単には廃棄できないのも難点です。販売店に処分を依頼する流れかと。


ニッケルは、マンガンは、リチウムは?

全部が高すぎるし、携帯電話やスマフォでご存じでしょうが、消耗品扱いです。
運が悪ければ1年持たずにおかしくなることも。

電気自動車の普及が難航している原因がバッテリーです。
経費をかけられない一般人は、電気自動車がうまくいってから考えましょう。


太陽光発電が一挙に広がりすぎて、発電の均等化が必要になって蓄電池への補助を始めたんでしょうが、
太陽光発電業者に発電量均等化の義務を押し付けるべきです。

業者どのは一般家庭を巻き込まないでください。
夜間に蓄電して昼間に使おうというのだから、太陽光発電のお仲間です。規制してはいかが?
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日本と西洋の水車

2015-10-11 18:39:23 | 本と雑誌
歴史通、2015年11月号、「南京大虐殺」-出典は中国古典 麻生川静男氏の記事中です。

P175に日本と西洋の水車についての記事が出てきます。

日本の明治以前は、鉄が決定的に不足していたはずです。
魏志倭人伝の時代には、朝鮮南部に渡って鉄を掘っていたと書かれていたほどです。

鉄が潤沢になるのは明治維新後の西洋技術を用いた鉱山開発後でしょう。
(昭和時代でも、農家の鍬鎌などの農具は新品と比べたら1/3にまでスリ減ったのが使われていました。
また、鍋釜などの修理やさんが村を定期的に回っていましたから、修理されたことのない鍋釜って無かったです。
これら、江戸時代からの年代物だったかも)

朝鮮から追い出された後の日本刀や鍋釜鍬などの原料の鉄は砂鉄だったのでは?

日本の古代建築で、ほとんどクギを使わない仕組みが考案されて使われたのも鉄が貴重品だったからでしょう。
(鉄の寿命も考慮したかもですが、青銅も使わなかったのは、銅も貴重品だった?)
だから鉄をなるべく使わない水車なんて小さいままのはずです。また、木製の水車で鉄を打つなんて無茶もいいとこです。
持ち上げて自然に落とす構造なら壊れないでしょうが、手加減も何もできないそんなので叩いた日本刀なんて使い物にならんでしょう。
文化財になるような日本刀は絶対無理でしょう。
ま、粗雑な西洋刀ならいいかもってとこでしょう。

さて、西洋の水車として出てくるのは、どうも鉄製のようですから産業革命以後のもので、ということは発動機の代用品なのでは?
発動機が買えないから、あるいは石炭が入手しずらいから水車だったのでは?

日本は、明治以後は、石炭も鉄もいっぱいあったから発動機でいっちゃったというのが正しいのでは?

近在に、江戸時代から昔ながらの線香を作っている水車があります。
今のままでも需要がまかなえるから、そのまま修理しながら使っているというのが正しいようです。

さて、「日本の鉱山の水抜きは罪人のバケツリレー」っていつの時代の話でしょうか。
(まさか、江戸時代の佐渡金山の話じゃないでしょうね?)
日本の鉱山って、昔の金鉱山も含めて、めったやたら深いものばっかりです。
(おっと例外的に浅いのに硫黄鉱山?がありましたw)

西洋の野天彫り鉱山と比較していませんか?

野天彫りだったなら水車で水汲めるかもですが、日本のように深い鉱山で、どうやるというんでしょうか。
長いロープをつないだバケツを下してバケツに水を入れてロープを巻き上げる?ロープの巻きほどしが大変そうw

こんなの当然ポンプの出番だよ。
これに水車使うのってケチリすぎでしょう。







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田毎の月のこと

2015-10-08 09:00:18 | うんちく・小ネタ
サンケイ新聞のイラストで全部の棚田に月が描かれていたので、ちょっと。

イメージとしてはOKです。

一人が見られる月は棚田の1枚に移った月(一つだけ!)と現物の月の2つだけです。
水面での光の反射では、入射角と反射角は等しいというアレで、実際に水面に映って見える月は一つだけになるのです。

水深のある湖や海なら、逆転層などからの反射で、もう一つの月らしきものが見えるかも。

さて、移動すると水面の月も移動します。じきに別の田に移ってゆきます。
まさに田ごとにある月なんだけど、見られるのは一つだけ。

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