ファンタジーなど

基本的に、いろいろなことの変なとこに突っ込みます。

剣姫ーグレイスリングー クリスティン・カショア著 早川文庫

2011-05-28 10:14:43 | ファンタジー

ミソピーイク賞をもらったベストセラーというだけに、おもしろいです。

賜(たまもの)という名称で、超能力を有する人々が少数存在する中世相当の剣の世界が舞台です。

賜由来でない魔法は存在しません。というか、魔法っぽい賜は、あまり無いようです。賜は、無意味なものからとんでもないものまで、言ってしまえばなんでもありの様相です。また、賜が発動するための必要条件は特には無いようです(後述の言霊のように、声に出さなければいけないというような少数の例外もあります)。

読者の考え付かないような、とんでもない能力もでてくるかと期待できます。一応3話構成で、アメリカでは、もうじき完結編が発行されるそうです。

主人公(娘)の能力は、戦闘、生存の能力らしいのですが、骨や筋肉なども人間以上に強化されているようです。最初のエピソードで男の鼻骨を陥没させてしまうのですが、普通なら、自分の側の骨も何か障害を起こします。

また、主人公(男)の能力は、最初自分に向けられた思念を読み取るだけとなっていましたが、どんどん進化して、人間どころか、植物、昆虫の存在まで感知し、さらには、目が見えなくても、周囲を感知して動き回れるようになってしまいます。なんか、進化じゃなくて能力の変化で、しっくりしません。話の上では、ここまで変化させる必然性は、なかったと思います。結局のところ、男の能力では敵を倒せなかったわけですから。

敵の能力は、日本でいうところの言霊の超強力版というところでしょうか。声に出して言わなければいけないというものですが、その効果範囲は、とてつもなく広いようです。なお、この賜は、ダンマリだと、その内容や方法がわからないからという理由でしゃべらせることにしたのでは。

賜を持たないアッシェン王妃とビターブルー王女がその影響から逃げ続けていられた理由は根拠薄弱です。ご都合主義ですね。

いずれにしても、これらの賜は、科学では何も説明できませんねwww

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シックハウス症候群に関して

2011-05-25 09:26:59 | 日記・エッセイ・コラム

最近は、規制されていない化学物質によるシックハウス症候群が問題なそうな。

そういわれれば、なぜ日本の規制はブラックリストなんだと。ブラックリストは法律と同様に問題がおきてから規制すればいいわけで、規制する側にとっては、非常に楽で手抜きできる方法です。

規制される側は、規制されていないところをいくらでも突けるわけです。法律が、いまだにイタチごっこの状態なのは、周知の通りです。ブラックリスト方式は永遠に問題を生み続けます。で、規制されるためには、まず多数の犠牲者が出てからということに。

一般科学製品も、医薬品と同様の規制下におけば、いくらかは問題が収まるかもですが。医薬品は日本唯一のホワイトリストなのかもですが、医薬品自体も問題を生み続けているわけですから、まあ、完全な解決策とは言えないでしょうけど。

その昔、DNAの細工がはじまったときに、やはりブラックリストで豆、トウモロコシなどが規制されました。そのときの内容で、問題を感じました。つまり、その頃すでにブタに人間の臓器を作らせようという研究がありました。当然、ブタに人間の遺伝子を組み込めば、臓器はより人間の臓器に近いというわけです。で、問題は、このブタを食肉にしても、スルーして市場に出て行けるというものでした。そのままなら多分味が違うだろうからわかるかもだけど、加工されちゃったら、わからないではないかと・・・・

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シャドウハンター カサンドラ・クレア著 東京創元社

2011-05-21 10:35:22 | ファンタジー

現代を舞台にした、剣と魔法のファンタジーです。吸血鬼、人狼はもちろん、妖精などもゾロゾロでてきます。

拳銃類が、まったく出てきませんから、異世界のアメリカしかもニューヨークなんでしょう。人狼相手は銀の銃弾が相場ですよね。銀の短剣って・・・・・

異世界といえば、妖魔と人間の混血が魔法使いであり、混血には子供を作る能力は無いというとこまでは、いいのですが、その魔法使いにはヘソが無いと・・・・胎生の生物は、ヘソの緒が必須であるために、その痕跡としてのヘソがあるのですが・・・

「どこでもドア」と言うべきか、見た目が鏡のポータルが出てきます。異次元ポケットは、無いようですから、据え置きですが、どこでも望むところに行き来できるようなのは一緒です。このアイテムは、異質すぎますね。移動は魔法で~

さて、ご都合主義のかおりがする件が二つ。

1:妖魔を含むダウンワールダーを敵として戦っている奴に協力するダウンワールダーがいるって件。妖魔は、自由に世界を行き来できるようだし、敵を手助けすることで得られる利益は?

2:誰彼みさかいなく襲うフォーセイクンを番犬代わりにたくさん庭に飼っている件。フォーセイクンは元は人間らしいのですが、知能は無く戦闘能力だけは、すさまじく高い。こんなのいたら飼い主もただじゃすまないし、互いに戦闘しちゃって、残るのはゼロか1匹ではないだろうか。

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移行化石の発見 ブライアン・スウィーテク著 文芸春秋

2011-05-19 17:16:34 | 学問

なかなか、おもしろいです。

原著も2010年で最新の現状のようです。

以前言われていたミッシングリンク(本書では移行化石)が見つかった種に焦点があてられています。現存する種を含む進化系統図は、二の次となっています。というより、まだ未確定なので描けないんでしょう。

ウマの件も扱っているのですが、一種しか現存していないかのような扱いになっています。ウマ(馬)で調べてみると、ウマ科で、ウマ属のシロウマ、ウマ、ラバなどの仲間とあり、ウマ科全体でも5亜族9種のみとあります。素人的には、シロウマ、ラバとウマの関係はと突っ込みたくなるところです。

同じ本でクジラも扱っていますが、やはりテーマは化石。イルカもシャチも、見た目で違うからか、別物扱いはしていますが、クジラをヒゲクジラとハクジラに2分類しているだけです。アシカなどの違いは簡単に済ませています。

ヒトの進化系統図も出てきますが、ApesとHumanが一緒になっている図までです。なかなかむずかしいようですね。

まあ、現存の種のjことまで書いたら、とんでもない厚さになりそうですし、読むほうもわけわからなくなりそうでは、あります。

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レディ・ガンナー外伝 そして四人は東へ向かう 茅田砂胡 スニーカー文庫

2011-05-17 02:27:56 | ファンタジー

軽く流してたのですが、異種族結婚だのをテーマに持って来るとは・・・・墓穴掘るようなテーマは、やめてくださいよwww

まあ、変身で、質量保存則を無視ってのは、ウルトラマンから始まったお約束だから、いいとしましょう。ワニとヘビあるいは、ワニとヒトって関係は種族超えちゃってるんですが、人型が変身の共通項にあるってことで、異種族と認めましょう。

やばいのは、すぐ思いつくとこで2つでしょうか。1:発声 2:妊娠と出産と授乳 

1:子供が成長すると声変わりしてしまうように、声帯の大きさに変化がおきるからなんですね。この小説では、人型であろうが、人型以外でも声は同じとしているとこが無茶です。テレパシーを使うとしたほうが、まだ無理がないです。

人の声のマネをできるのは、いまだ、オウム、九官鳥、カラスなど鳥の少数なようです。類人猿を含めたサルが人の声をマネできないのは、なぜなんでしょう?

2.すこし長くなります。

ヘビや、ワニ、鳥は、卵生であり、胎生の哺乳類と一緒に扱うのは無理があります。器官の有無が違いすぎでしょう。特に乳腺や子宮などが・・・したがって、おとぎばなしの世界では変身がありますが、ファンタジー世界でつじつまを合わせるのは無理がありすぎでしょう。

生まれるまでをなんとかクリアできても、子供は人型が基本のようですから、親も人型の時でないと子供を育てられないという問題が残っています。

サルやヒトを除けば、ほとんどの動物が乳腺を4つ以上持っているわけです。乳腺の半数が、普通生まれる子供の数だって説があるそうです・・・・牛馬や象などの大型獣は、4つ以上の乳腺がありますが、生まれるのは1頭のようです。山羊、羊は2匹以上ですね。犬科、猫科は、大小関係なく2匹・2頭以上のようです。ようは、こどもの大きさと親子が生息している環境によるってとこなんですかね?

小説では、どの種族も子供は一時に一人としてるようです・・・・人型基準なら、あってますけど。獣形態のとき乳腺が4つ以上ある意味は、どこにいった?

このあたりの変身って、狼男がベースなのかな?まあ、男だけが変身するなら乳腺の数はどうでもいいんだが・・・・

追記:ダムーがなぜヘビ、ワニを嫌うかって理由説明のために、ヘビが冬眠のために、山に無数集まるってことを書いているんですが、それって逆に言うと、秋に冬眠のために無茶苦茶な数のヘビが山登りするってことなんだけど・・・ハリポタ的なご都合主義な臭いが・・・

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