ファンタジーなど

基本的に、いろいろなことの変なとこに突っ込みます。

スコーピオン 諸口正巳著 ジグザグノベルズ

2011-11-29 09:01:38 | ファンタジー
2006年1月出版です。

並行世界ものの形をとっていますが、主題は、”伝説狩”で、伝説が広がると実在化してしまうので、その実在化したモノを倒すことで、伝説を消すという、小説です。

伝説そのものを広げる連中に対策するわけではないので、このあたりは、ご都合主義で認めるしかないようです。

スコーピオン、フェイスレス、クロカマキリの3冊を中古で居つけました。(他にアンタレスもあるようです)


初期の2冊は、会話の流れが悪いせいで、人が入れ替わっていると判明しては後戻りというのがちょこちょこ起きました。

”どこでもドアー”みたいなアイテムがでてきます。違いは、ドアーに出るわけではないということと、どこのドアーであっても働くということで、黒い衣装さえ着ていれば効果ありと・・・ただし、ここにもご都合主義があります。つまり、どこかの建物に入ろうとすると、いくつものドアーを開けることになりますが、そこでは、都合の良いことに働かないというのが。

意思の問題という記述がどこかにあったような気もしますが、最初は無意識であっても繋がっている・・・

なお、ドアーはドアーでも車のドアーなんかは働かないようです。ドアーの無い地域へは車で移動するようですが、車を放置せずに、ちゃんと全員で帰ってくるようですから。

”どこでもドアー”そのものは、エネルギー保存則でもって、否定されています。どらえもんの必須アイテムだったのに残念です。




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幽霊街と呪い笛吹き あやめゆう著 中央公論新社

2011-11-26 14:46:28 | ファンタジー
前作からわずかに(数年経たない)経過した、別の国が舞台です。

推理も加わります。

幽霊街の使い方に疑問があります。
敵となるであろう連中が調査に赴いて戦闘員数が減ってから、事を起こすのならわかるんですが、報告して、即、事を起こしたのでは、なんのため?ってなっちゃいます。単に小説に推理を持込みたかったってだけってことに・・・

ところで、槍騎兵部隊の戦闘方法と対処法が、少し変なような・・・ついでに、槍で突き刺すと、抜けなくなるので、刺さり過ぎないようにって止めがついた槍もあります。いずれにしても抜けないとか折れたりすれば、捨てるしかないので、代えの槍を持っているかしないとだめでしょう。

あと、P202に、殺された騎士の馬が、そのまま馬車に突っ込むとしていますが、槍の戦法では馬車にまっすぐ突っ込むわけないし、また、馬自体が、停まるとかよけるとかして避けるはずです。


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妖精姫と灰色狼 あやめゆう著 中央公論新社

2011-11-25 19:07:27 | ファンタジー
架空世界の火器の無い時代の剣とおとぎばなしのファンタジーってとこです。

超常現象も超能力も出てきません。ただし、戦闘力は超人かもって方々と、UMAと言えそうな動物が1頭だけ登場します。

気になる点がひとつ:

”ため息を吐く”として頻繁に使われるんですが、確かに”つく”って読みが常用外であるようです。でもね~通常は、”はく”としか読まないから・・・



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翼の帰る処3ー歌われぬ約束下 妹尾ゆふ子著 幻冬舎

2011-11-25 11:33:08 | ファンタジー
著者も謝っていますが上巻から約1年たってます・・・・

さすがに、上巻の内容はほとんど忘れてます。

ちょっとした疑問だけ、あげときます。

1:北方の民の国には神はいないと言い切っていますが、妖魔系はいるようです。神は随時訪問できるようですから、神を信じる民がいないというのが正しい表現かも。

2:北方の民には魔法?使いたちがいたはずなのですが、この下巻には登場しないような。ただ、妖魔をあやつったり、魔法?が使える少女はでてきます。北方の民以外は、神の力を借りている=恩寵持ちというわけですが、一つのことしかできないようです。一方、北方の民は、いろんな魔法が使えるようですから力は上でしょう。

3:未来を見るだけの神というのがでてきます。で、過去はかたっぱしから忘れる=記憶できないのだと。この神様、まともなら、何もできないと思いますから、この設定はまずいでしょう。つまり、いくら未来が見えても記憶に残らないのでは見える内容の関連付け・順序付けができないわけですから。認知症の人よりはるかに重症のはずです。
この神様とは別に、予言する神様がいっぱいでてきます。未来は定まっているとしちゃっていいんですか?

4:未来と過去の経験順番がランダムという妖魔がでてきます。ますます、未来は確定していますみたいなので、いいの?




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文藝春秋2011年12月号 地震は予知できていた記事について

2011-11-14 02:35:18 | デジタル・インターネット
「東日本大地震の予知」ってことに限れば、他に、いくらでも予知されていて、合っていますって言うしかないです。日本は地震国です。で、統計的に何年周期で来るはずだって予想もあります。つまり、この予想で言えば、すべて的中します。期日すぎたら、言い直すって技もあります。

当然ですけど、予言系でもはずれてるのも、いっぱいあります。あ、地震雲で地震が予想できたという実績はありませんので。

さて、先生の予知って10年の幅があります。で、来たのは少しとはいえ幅を超えてます。これが合ってると?10年もの間、毎日備えろと?で、期間すぎても、まだ来ますよって?
こんな予知はいりません。どこまで被害が及ぶから、どこそこまで避難しないといけませんって形でないと意味ありません。つまり、地元の言い伝えで、”これより下に家を建ててはいけない=これより下は津波に襲われる”とか、地震が来たら、何時間以内に何メートル以上の高台に避難することというような具体的な形でないとなのです。

木村先生が学会で無視されるのは、別のところで、トンデモ理論を主張することが理由の第一でしょう。木村先生支持=トンデモ理論支持とされちゃうのがまずいのだと思います。

先生の、地震プロット=ドーナツっぽい理論は、”すべてのプレート接点は、均一に、全面的に、平均に地震を起こす”という点にあるように思えます。なので、ある規模以上の地震を起こした地点をプロットしていって、空白地点、特にドーナツ状(って言うんですが、円とか楕円形では?)に残る空白血点には、必ず、大きい地震が来ると・・・

プレートは、下方では、溶岩状でしょう。その上方は、岩石や鉱物で一体となってつながっているでしょうから、地表のような砂や土みたいなボロボロではないでしょう。その下方の溶岩が対流や地球の自転の影響で地表とは異なる動きをします。この動きの摩擦などによって、地球の表面に近い部分も動かされます。

でも、表面部分は、どこに動こうとしても、隣に硬い地表が控えています。

ということで、最終的な力の逃げ道は、互いに上下にずれるか、合体して共に上方に逃げるというとこでしょうか。

で、東日本大地震の箇所は、上下に逃げあう場所であることがわかっています。日本側のプレートに、アメリカ側のプレートがもぐりこむかたちです。で、プレートですから、でっかい板を想像してもらえればいいかと。で、板ですから、板そのものは一緒に動きます。一緒に動けないところは、割れるとか、溶けたところや、崩れたところでズレ合うわけです・・・この時、その接点部分にストレスというか、力を残します。その力を解放したのが、地震と言われるものです。

こんなモデルですから、震源域はドーナツ状になりますってのは、かなり無理がありそうな理論でしょうね。これまでの実態に合わせたらドーナツ状になったっていうんでしょうか。先生のHP見ると、ズバリ円や楕円ぽいのが描いてありますが、プロットはどこに?

まあ、先生の言うことを類推すると、”円ないし楕円状の小さいプレートのかけらがある場合がありまして、その周辺では、地震が起きます。で、そのプレートのかけらは必ず壊れます(どうも10年以下?)。で、それが壊れる時の地震が一番大きい”!と言っているようです。

こう言い換えちゃうと、なんか変です・・・ どなたか、正しい理論を~

補足)先生は、ドーナツが消えましたってことも言います。でも、ドーナツの中央に地震が起きたからっていう理由ではありません。では、ドーナツって何?これが説明できないかぎり、やはりオカルトです。



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