ファンタジーなど

基本的に、いろいろなことの変なとこに突っ込みます。

失われた都上下 ケン・スコールズ著 ハヤカワ文庫

2011-09-30 09:19:28 | ファンタジー

剣と魔法と超科学のファンタジーです。

おもしろいです。おすすめです。

超科学としましたが、魔法で動作する機器かも。というのは、現在(未来も?)の科学では実現不可能な機器ばかりだからです。

さて、魔法は、誰でも使えるようです。素質を必要としていないようです。呪文や、魔法がこめられているアイテムを使えば、誰がやろうと発動するようです。極端なとこでは、メタルマンが唱えた呪文で、一都市が完璧に破壊されるというのがあります。

幸いなことに、書いただけとか見ただけでは発動しないようです(最初に呪文が発見されたときや、その後の調査でも発動していませんから)。でも、声に出したら発動するって、とっても怖いワールドです。この破壊呪文が、発明・発見されたってのが、最大の矛盾というか、ご都合主義ですね。

通信手段に鳥が駆使されていますが、これ自体魔法的な存在です。どこに相手がいようと見つけ出して伝えちゃうようですし、返事託されると、ちゃんと、移動中の主人のとこに戻ってくるようですから。(ハリポタのフクロウみたいですね・・・)

ついでに、通信媒体に糸なんかを使うのですが、情報量が多すぎませんかね・・・

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

タラ・ダンカン 若き魔術師たち下 ソフィー・オドゥワン=マミコニアン著 メディア・ファクトリー

2011-09-26 19:19:29 | ファンタジー

2004年7月出版です。

上巻について書いたので下巻も書いておきます。(第2巻上下は、もう書かないでおきます・・多分)

クモの糸のネバリ止めに骨片をまぶす話がでてきます。こちらの地球のクモなら、粘らない糸を使えるんですが・・・粘る糸にはクモ自身も絡み取られるようです。

終盤に、アトランティデの番人や裁き人とかいう種族らしいのが出てきます。こいつら、戦えば悪魔やドラゴンにも勝ちそうです。ドラゴンと魔術師たちが作ったシステムというんですが、魔術も通じないものが魔術で作れる?なんで、つまらない仕事を延々と続けている?この手のお話によくでてくるご都合主義ですね。

このアトランティデは、地球上にあるようなんですが・・・

さて、このアトランティデへの通路は、昔、悪魔とドラゴンが戦った時に知られたものであるとなっていますが、その入り口がサングラーヴ族の秘密基地にあったって、やばいでしょ。

アトランティデの寺院に入れるのは、タラ含めて、直系のたった二人としています。で、タラの母親は違うわけですから、近付くこともできないはずなのに、なぜか、中に先に入っています。マジスターは、タラと前後して入っていますから、許されたとしても、母親はまずいでしょう。また、脱出できたの3人って母親が数に含まれていないんだけど?

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

タラ・ダンカン 若き魔術師たち上 ソフィー・オドゥワン=マミコニアン著 メディアファクトリー

2011-09-26 09:35:03 | ファンタジー

2004年7月出版です。

現代の現世界(地球)と別世界、魔術、妖精、悪魔、ドラゴン、バンパイアなどすべての架空生物が出てきそうなファンタジーです。

魔法ではなく魔術だという点には拘っているようです。

早いうちに、魔術は体力を使って働かせるんだというエネルギー保存則っぽい説明があって、だから使いすぎは体に悪い。お、理屈にあっているな~と感心したのも束の間、水晶でできたっぽい画像付き携帯電話とか、魔術がフリーエネルギーっぽい描写ばっかり出てきます。永久に働いていそうな魔術もあるようです。結局、すぐに設定忘れちゃったんですね・・・

ドラゴン(すごく大きくて当然重い)が人の姿(それなりの身長と体重らしい)で歩き回っていますから、質量保存則を無視しています。

無重力状態の部屋がでてきますが、慣性の法則も無視のようです。少し移動すると停止してしまうようです。移動するためには、ツバをはいてちょっと進むって、汚いだけじゃなくて、そんなのじゃ推進できませんが・・・

ところで、地球でないほうを、別世界(オートルモンド)と言っていますが、別世界のドラゴンがこちらを見つけたことなどを考えると、こちらの地球が、そう呼ばれるべきものでしょう。

なお、地球と別世界とは、同じ宇宙空間にあるようで、悪魔の世界も同じ宇宙空間にあるようですから、まあ、完全にファンタジーワールドですね。

さて、地球には、別世界への入り口(城を作って隠したようです)があるようですが、到着先には、他からも到着するようです。戻るときは、行き先をどうやって選ぶんでしょうか?魔術でも、別の国(悪魔の世界も)へ簡単に飛べるようですから入り口って、ほんとに必要なの?

P162:王宮内は、走ってはいけないそうなのですが、タラは、シェムの使い走りで走りまわっているようです。これって、訳の問題?

P225~:タラとファミリエが合う場面で、分かちがたく一緒にいようと、すったもんだしますが、その翌日からは、別行動しています・・・・

P301:三リットル以上の水をごくごく飲みほした・・・訳で単位間違えてませんか?

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

トンデモ日本史の真相 史跡お宝編 原田実著 文芸社文庫

2011-09-24 16:50:50 | うんちく・小ネタ

2007年出版の「トンデモ日本史の真相」の文庫版(分冊)です。

倭の五王で気になった点を少し。

倭の五王は、畿内にいたというのは、納得できますが、記紀と名前が一致しない点を、記紀の成立年代が遅いことから記紀の間違いとしている点です。

素人としては、次のように思えるのですが・・・・

天孫降臨は高天原で、そこから畿内に出征したとなっているし、畿内に収まるまでだいぶかかったとしているのですから、素直に、畿内を征服して成立したと読めばいいんではないでしょうか。

で、倭の五王は、征服された側の王であったと。で、書き物なんかは、なかったろうから、征服した側の事情しか残らなかったということでしょう。

ついでに:九州には本家があったわけですから、自分らが王となるには邪魔なので、後に本家を徹底的に滅ぼしたけど、それまでの知識・伝説・口伝は、そのまま残すしかなかったと。分家からの来客だから、すごく歓迎されたはずで、まさか、暗殺に来たとは誰も思わなかったでしょうね。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

シュヴァリエ 冲方丁 他著 日経BP

2011-09-23 17:58:45 | ファンタジー

20068月発行のアニメと同一原案?での並行の発行のようです。古本屋で見つけました。

アニメならどんなに荒唐無稽であっても、まあ、いいんですが、小説だとちょっとですね。

18世紀ルイ15世のフランス、イタリアが舞台です。革命がおきていない世界です。

短銃、小銃などがでてきますが、ちょっと早すぎでしょうね。まだ、マスケット銃の時代のはずですから。まあ、ファンタジーに、こんなこといってもなんなんですが。

ここまで、アナグラムを駆使した暗号というか通信ってありなのかと・・・なんか、昔あった世界終末予言を思い出しちゃいます。

さて、ファンタジーなんですが、剣と銃と文字魔法(幻影見せるのとガーゴイルに変身するだけ?)、超能力を駆使する指輪という変わったものです。

(ガーゴイルに変身すると、自分の意思なんかなくなるんですから、こんな能力がなぜ欲しがるのか不思議・・・・でも、これがなきゃ、この小説成立しないか)

ちょっと変なとこを

P56:死せる夫人の四肢が、巨大な毒蛇に変化していた。質量保存則はおいといても、これで、どう移動して人を襲うって?アニメ版でないとわかりませんね。

P70:「私が父に追い返されてしまう前に、遠きパリについて聞きたいと?」:父じゃなくて父上でしょうね、ここは。

P89:父娘の死体が燃えるのですが、火の気はどこから?

どこだったろ、署名に<われらが父>って?日本語じゃ、固有名詞に聞こえない。

P153:トートの剣を溶かして指輪にしたらしいのですが、1:質量保存則は無視か。2:そこらの実験室みたいな小さい炉だけで溶けちゃっていいのか?ふいごくらい使って欲しい。3:トートの剣の超能力は、溶かされてもなくならないようだ・・・・あとで、勝手に剣に戻っちゃうし

他:アニメの特性でしょうね、敵・見方ともに、相手が何かするまで待ってやるという・・・

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする