ファンタジーなど

基本的に、いろいろなことの変なとこに突っ込みます。

ローダン461 シャルツォでのコンタクト ダールトン&シドウ著 ハヤカワ文庫

2013-11-30 10:41:42 | SF
相変わらず、むちゃくちゃな実験?が続くようです。

<<シャルツォでのコンタクト>>

相対性理論を真っ向から否定した作品になってます。

なんせ、光速の三十億倍の速さで飛ぶ宇宙船があって、その船内では普通に者が見えるし、船外の恒星も普通に見えるというんですから・・・

ついでに、速さを知る手段があるというのも、おいおいで、メートル法に換算して記述してくれているのはいいとしても、光速の何倍という表示があるとして、それの意味がわかるというのはご都合主義すぎ。
トランスレーターは話し言葉を翻訳するという究極の便利グッズですが書かれた文字には無力ですから。

ところで、コンセプトは肉体は普通の人間のはずなのですが、飲食やバス、トイレなど一切させてないんですが・・・・
異星人の宇宙船とはいえ、それらの設備も無いようで。
おっと、寝るための設備もなさそうです。

異星人の宇宙船の制御方法では、おちゃらけマンガなみの茶番劇を展開させてます。

シャルツォ人とフラッゴという2つの種族を登場させていますが、奇妙な生態で、進化、発生を考えたら無理じゃないかというのが。
無性のフラッゴが生殖に一切関与しなくても近くにいないと子供ができないというのは、科学的な理由付けが無理。
フラッゴは、シャルツォ人の女性から、シャルツォ人の子供と一緒に生まれてくるようだが、一人目と三人目の子供のときだけという奇抜さ。



<<火の玉襲来>>

タイムマシーン登場ですかね。
数百万年以上昔から続く、文明種や、「それ」をはじめとした超越者たちでさえ、過去へ行くことはできなかったし、これからも有り得ないという設定のはずです。

さて、未来の地球からやってきた未来人が、目には見えても機器に映らない?という設定で、過去(執筆時点の過去のことで、当時のUFO話を事実であるとして書いている)も今も子供達をさらっていくという話です。

P151:「ここではもうなにも動きません」としながら、エレベーターは動くし、映像配信装置が壊れたというのに、スクリーン使って通信会話している・・・
おっと、UFOにかなり近づいたのに、飛んでいたグライダーには何も起きなかったという不思議なとこも。

たくさんのロボットがすべての農作業を手作業でやっているそうな。
エネルギー効率考えたら、すごく高そうな農作物だ・・・




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老人と宇宙5 戦いの虚空 ジョン・スコルビー著 ハヤカワ文庫

2013-11-22 18:57:54 | SF
シリーズ3と4で面と裏を描写したので完結したかと思えたのですが、まさかの続編です。

しかも、敵の姿が見えてきませんし、一方的にやられているようなので先は長いようです。

さて、変なとこが一箇所

P164:ハート・シュミットが単独で脱出しようとする場面で、ウィルスンが主語になっている文が2つ混じっています。
ウィルスンは別の場所でローウェンと一緒なので、主語の間違いです。

ついでに疑問を少し:真空と大気圧の差は、たかが一気圧です。隔壁が開いたときの押し出される圧力って、そんなにすごいかな?
えっと、1気圧て、1平方センチメートルに約1000グラム、1キログラムの圧力か。
高さ180センチメートルで、幅40センチメートルの板の面積では片側4180キロって、結構な圧力みたい。まあ、隔壁開いたからっといっても体の周囲に空気はあるはずなので、すぐこの圧力で押されることにはならないだろう。でも、じきに押し出されそうだ。
空気が出て行くと気圧がさがり、押し出そうとする圧力も減るから、押し出されずに留まることも可能かも。



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ローダン460 殲滅の島 H・G・フランシス著 ハヤカワ文庫

2013-11-19 12:53:52 | SF
この巻はむちゃくちゃ。

バジスにいる乗員は、地球生まれでソルに逃れた人々でがほとんどで、地球に残っていたのはほんの数人だったはず。
地球の住人のほぼ全員は、コンセプトとなって地球を離れたことになっている。でソル生まれの(確か2世代目も成人だったような)ほぼ全員は、ソラナーと称してソルに乗って離脱したはず。

で、バジスに残ったのって、ほとんどがおじいちゃん、おばあちゃんの年齢のはずなんだが・・・・

1:若い女性が、少なくとも2名いるのはなぜか?話の都合でいないとまずいからかも。

2:ガルト・クォールファートって、ソル離脱前までは、道化役で、常に若い女性の尻をおっかけまわす役どころだったんだが、この巻ではまったくの別人格で登場している。

P23:天井の開口部がまた閉じた:誤訳です。ここでは開いて閉じただけですから。

全体:”もの”の使いかたが奇妙です。
もともとは、「何々したのである」みたいな表現になるところを「何々したもの」と略し、かなりぶっきらぼうな表現で、なんかそれって方言じゃないのか?みたいなとこがありました。
でも、この本では、女性の、「なんだもの~」の言い方がぴったりという感じです。

P39:宇宙心理学でもルーワーのことはわからないと思うぞ。ところで、地球に来ているルーワーとはまったく異星人と思えるほど思考が違うようだ。

P46:増幅器とあるが、これって”分子圧縮装置”のことでは?で、字から見るとまったく正反対です。
ところで、分子圧縮装置って何の役に?

P49:分子破壊装置で、溶かせるって?
分子破壊装置が工具って危なすぎでしょう。
この小説が書かれたころはレーザーもあったからレーザーで溶かすというのが自然のはずなんだが・・・

P67:医療器具にゾンデって・・・・口や鼻からいれる管かな?
昨今の医者もドイツ語使う?
ゾンデでは、気象ゾンデだったか、空に浮かべるやつしか思いつかない・・・

P70:医療ロボットが記憶している情報を消すことも可能だ。
いや、誰にとっても不可能です。

P117:落下してきて爆発してふっとぶけど真上だけって・・・

P142~:惑星の住民が登場しますが、数百万年前には、まちがいなく、銀河内を飛び回っていた連中の子孫らしいけど、文明・文化が低すぎでは・・・
なんか光束銃だけ、すごくて、そぐわないような。
海上を進む船らしき皿状船を沈めて海面に出ないようにって、エンジンのこと考えてるのかな?

さて、暮らしていた島の大草原が枯れたから、ほかの生活圏を得なければということで島を襲ったという設定なんですが、食糧事情は何も考えていないようです。衣服や銃器類の供給も考えていないようですから、ないものねだりか。

P147:光束銃の表現で、引き金を引く力で束というか光の強度が異なるって変な武器だ。

P150:赤外線探知機で、”反射がはっきりと”:赤外線照射型の実用品は、存在しなかったはずなんですが?

P158:マイクロプロセッサーが改造されている:改造されるのはプログラムのほう。マイクロプロセッサーを顕微鏡で調べるって、実物見たこと無かったんでしょうね。
今も昔のマイクロプロセッサーって、プラスチックやセラミックなどのパッケージに封入されているので、X線でも使わないと見えないです。
(ポジトロン顕微鏡ってすごそうですが、ポジトロンはコンピュータのすごいやつというはずなので、そのままでは、さっぱり意味なしません)

P159:奇妙に成長が著しく早く、しかも枝などが動く植物が・・・

P171:7桁のコンビネーション錠:いいのか?異星の錠が、こんなので?しかも、時間さえ欠ければ開けられるシロモノだよ?
(なんと数百万年の時間が)
数を合わせるとって、数字は有り得ないだろ?

P179他:異星の機器が使えるってむちゃくちゃな・・・
数百万年ももつ核爆弾って有り得ないんだが・・・全部鉛とかなんかに変わってるはずです。
(半減期が数万年以上って核物質は、核爆弾には無理だろうしね)

P184:衝撃フィールド:誤訳かな

P187:指ほどの大きさの分子破壊ナイフ:これって武器のつもり?
生活で、こんなものの用途は有り得ないんだが。まちがって指にあてると、切断したとこの細胞などが消えちゃうんだから、もはや、くっつけられませんよ?

P189:異星人をヒューマンと同じに治療させてますが、むちゃくちゃな。

P214:指は異常な高温の影響で半分に縮んでしまった:ロボットの指だよ?全体が等しく縮むって、指全体が同一物質でできていないと不可能なので、ファンタジーでしかありえない。

P219:無人の島に住むことにしたらしいけど、それって、食料や水の入手手段も現状で無いということ。

P221:魚雷型グライダー:空飛ぶ翼があるはずなのに、水中向きの魚雷型って?
どういうネーミングセンスなんだ?

P226:以前の巻でもそうだけど、強者の言語が、数百万年間、同じままに続くというのはファンタジーでしょう。
たかが2000年弱でも、万葉の時代の人との会話は難儀しそうだ。

P236:数百万年が経過しているので、外側の層はかなりもろく:とってつけたような・・・

P243:映像記録って、おいおいとしか・・・
銅線って、1000年もたないのでは。銀やアルミも似たもんでしょう。
先に絶縁体である皮膜の寿命がきて、ボロボロになり、つぎに、銅が酸化してだめになります。
昔の電線で、皮膜がゴムで布巻いたやつなら、数十年またずに、だめになります。
寿命考えたら金線でしょうが、適当な絶縁体が難しいでしょうね。
ガラス皮膜なら持つかもですが、曲げたら壊れるから、工作に難有りです。振動もご法度ですから、叩けば直る昔の真空管式テレビみたいのができそうでおもしろいけど。

基本、電気を使う品物って、電線に、どうしようもない寿命がありますから、無茶な、小説書かないようにw

(おまけ:純銅の品物自体も、遺跡で見つかることは少ないようです。酸化しやすく、酸化しきると、くずれるからのようです。
秦始皇帝の兵馬俑から出土した銅剣は偶然かメッキがかかっていたので残ったということのようです。
メッキ手法が謎にされるようですが、銅は、液体にひたすと勝手にメッキされるということがあるので、それかなと思います。)




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ヒショの鳥 小野不由美著 新潮文庫

2013-11-17 01:40:23 | ファンタジー
やっと出ました十二国記シリーズです。
って、平成二十五年七月一日初版で、七月二十日の四冊って・・・・

載国の続編を期待したのですが・・・・
続編をお願いします!

タイトルなんですが、”ヒショ”のヒは、は、不の下にーの棒が書かれている漢字で、ショは緒です。
なんか、手書き変換を使えなくなっているようなので、ごめんなさいです。


さて気になったとこを


P29:”粗賢”はすでに経験豊富な老爺だったとありますが、役付きの公僕は神仙として不老になるので、ちょっとおかしいかと。
鳥を射る職業なら、老人と言われるようなら、その技術は、もはや、衰えて期待できないと思われるので。


この行事を、”なかにわ”で行うようですが、射る弓矢は、当たった後も飛んでいきます。”なかにわ”ですから、その先は、何かにかならず当たります。

いいのか、こんな危ない儀式?

まあ、リアルの皿を打ち落とすのって散弾でやっています。
ファンタジーでは、技術があるから弓で同じことができますってのは、いいんです。

でも、当たった先がどうなるかってのは、考慮すべきでしょう。あたった後も矢は飛んでいきます。

ところで、弓を使うってのは、たとえ御簾でさえぎられているとしても、もろ、暗殺できます。しかも弓手が複数いるとなると、もはや防御できません。
防御役の人はいないようなので、不心得者一人いれば暗殺成功です・・・・・


P69:いまやヒショ一人しかいない。・・・・言われるままに跪いて一礼する。
陽子とヒショしかいないなら、誰が、跪けと言う?
陽子は確かに伏礼はするなと言ったけど、跪けと言うかな?誰か他にいるべきでは?
なお、御簾ごしのまま話す陽子って、らしくないです。


P326:昆虫は、野木に素卵をもらいに行く:蜂は雄が不要で雌だけで存続することになりますが、まずくない?
というか、願えば、願いだけで成る実のようだから、願うのは雌雄そろってなくても、一方だけでもいいのかw

ところで、植物の一部は野木に実がなって、そこからとなっていますが、リアルどおりの植物もいっぱいwww


P331:熊蜂にマルハナバチとルビふってます。まあ、ファンタジーってことでいいんですけど。
リアルでは、まったく別種の蜂です。

おまけ:この世界には神がいるのですが、たたり神としか思えない設定のような。




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彷徨う勇者 魔王に花 沙藤菫著 中央公論新社

2013-11-03 16:34:43 | ファンタジー
剣と魔法のファンタジーです。
ただし、魔法は魔であるグルしか使えないようです。


1000年に1回花を咲かせて受粉することを目的として人間界に移動する世界樹が中心になって話がすすみます。
受粉して花を開く(開いて受粉するのではないようでwww)と、元の世界に戻っていき、いずれ実を付けるという、問答無用な設定。

さて、人間界に毎年のように咲く青い花が実は雄花ということなのですが、これが、種や球根などがあるわけでもなく、ただ花が咲いて消滅するだけという・・・

受粉システムがカギなのですが、これも問答無用の設定。

魔の世界は魔のみが人間界との行き来が簡単にできるようです。

ファンタジーらしく、魔と人間とは再繁殖可能な混血が作れるようです。が、1回の妊娠で、歳の違う子供をいっぱい作れるとなると、女王蜂みたいなもんか?(ただし、女王蜂も、夏は雄が一緒にいる)
(ついでに:子供らは1000歳に近いはずなんだけど、全員、幼すぎないか?)



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