ファンタジーなど

基本的に、いろいろなことの変なとこに突っ込みます。

恐ろしく奇怪な話 河出書房新社

2011-06-29 15:42:42 | 本と雑誌

ここまで出典を書かずに、記事を参照しまくったと思われる本は多くないかと。

ひょっとして、すべて、初出、つまりデマカセってことなのかも知れませんけど?

新たな都市伝説を作り出そうとしているようにしか思えない記事もありますね。

元になった事件や話が、わかるのもあるのですが、それらにくっついた事実とやらは、どこから持ってきたのやら根拠がさっぱり見えません。出典があれば、だいたいには、それに対する批評も拾えるのですが、この本の記事では、それも、まずできません。確かめるなら自分の足でってか?

確認できない事項が並んでいるだけですから、読む意味ありません。騙されたい方はどうぞとしか・・・

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「科学の謎」未解決ファイル PHP文庫

2011-06-26 11:31:22 | 本と雑誌

初版2008年で、記事に、かなりの進展があったはずなのに、そのまま出版ですか・・・

グループ編集みたいで、そこら中の本などから集めたようですが、初版当事でさえ、わかっていたことがまったく反映されていませんね。

都市伝説であるとか、ガセであるとかわかっていたものさえ、そのままです。

記事に年月まで書き込んでいるんですから、もう結果が出ていて当たり前なものも調べなかった?

単に、ブーム?に便乗しただけの本ですね。

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天翔る少女 R・A・ハインライン 創元SF文庫

2011-06-24 16:57:51 | SF

なんか読んだような・・・と思ったら、同社の1971年出版の「ポディの宇宙旅行」の改題、結末が別バージョンのものだそうな・・・・

あとがきの解説に、ほとんどまかせるとしても

1:タイトル違いすぎでしょう・・・原題の「火星のポドケイン」が一番近いかも。

2:ポディの手書きの日記として話は進むのですが、内容がリアルタイムすぎます。リアルタイムの思考や感想が詳細になりすぎています。

3:後から書くなら、その日に起きた腹の立つ事件に引きずられて書くことも、そうなってしまうはずなのに、事件が起きるまでは、まったく何事もおきていなかったかのように進行します。

4:日記形式の欠点は、日記で読み書きできる範囲では、主人公には、まったく問題がおきていないから安心して良いということです。

5:問題がおきた後は、第三者からの目線の物語にすりかわればいいのですが、これを実行する小説ってなかなかありません。つまり、ハッピーエンドではないわけですから・・・

6:ついでながら、解説では、ハインラインは子供にきびしいとなげいていますが、実は若者にもきびしいんです。書いた頃は老人の仲間でしたから、老人以外はすべて敵の扱いだったかも・・・

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太陽の表面とコロナの温度

2011-06-23 08:24:13 | 日記・エッセイ・コラム

太陽の表面温度が摂氏6000度に対してコロナ温度は100万度以上ということについて思ったこと。

皆既日食の写真を見ると、コロナは、太陽の上空全域を覆っているようにみえます。コロナについての記事にも、500kmから温度が上昇しはじめ、2000kmを境に1万度から100万度まで急激に上昇するとあります。

で、疑問は:

太陽は球体です。皆既日食で円に見える状態で温度を測っても、太陽表面と見える手前には、非常に分厚い太陽の上空大気(といっていいのかな?)200km以上の厚さが控えていて、その一部は100万度もあるはずです。いっぽう、ず~と手前は月の表面温度から推して絶対零度ということはないですから、まあ1000度くらいでしょうか。

一方立ち上がっているコロナの手前にも、コロナの上方にあたる部分が見えるわけですが、こちらは、焦点のコロナよりは温度が低い部分が手前に見えていることに。

ついでに、まともな太陽表面も、先にのべたように100万度を越すコロナと、かなり低温度のエリア(地球まで届く)を通して見ているわけです。

このような環境で、温度ってまともに測れるんでしょうか?見えている色から温度を推定するんだと思うのですが。

光の波長と強度の分析から求めるんでしょう。で、手前の影響って除けるんですよね?

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放射線ハローとポロニウム

2011-06-19 12:30:17 | 学問

創造論(世界的にはID論というらしいけど、日本では、まだこう呼ぶらしい)では、花崗岩から見つかったというポロニウムの放射線ハローを、天地創造の証拠のひとつとしているようです。

まずは、基礎を。

ポロニウムは、U238から始まるウラン系列に、Po218、Po214、Po210の3種があり、U235からのアクチニウム系列にPo215、Po211。Th232から始まるトリウム系列にPo216、Po212。Pu241からのネプツニウム系列にPo213があります。

ポロニウムの半減期は、Po208で3年弱、Po209で102年、Po210が138日ほどで他は、数日から、マイクロセカンドの極めて短いものです。

Po210は、ウラン鉱石中に 1/10000ppm程度存在するようです。他にPo211、Po216、Po218も微量ながら存在するようです。つまり、系列の始まりの元素がある限り、崩壊は続いていて、ポロニウムも生成され続けているので検出できるということです。

放射線ハローとは、岩石に閉じ込められた放射能物質がα崩壊するときに出す熱エネルギーで周辺に球状の痕跡を残しているもののようです。これを見るためには、顕微鏡が必要なようで、通常は薄く切って円形に見える写真で公開されるようです。(ちょっと不思議なのは、全部の直径が同一に見えることです。雲母の薄片だから、ハローの中心がほぼ同一平面にあるってことでいいんでしょうか?で、重なった隣の薄片のハローの影響は、あまり受けないと?)

では主題のほうへ:

ポロニウム単独のハローが云々と書いている方もいるのですが、写真はポロニウムになる前のハローも写っているようです。始めにポロニウムありきなら、ポロニウム以前のハローはどこにも無いはずですから、その場合は誰かが作った証拠と言えるでしょう。でも、そうなっていませんから、大部分はポロニウム以前から始まっているという証拠でしょう。

ところで、一部の人の記事に矛盾が見られます。「封じ込められていた時間とエネルギー量を考えればハローの半径は、もっとおおきくなければいけない」と書いておきながら、「各元素別に大きさは決まっている。つまり成長して大きくなることはない。」とも書いているのです。

岩石の生成にたとえ数万年かかろうが、数億年かかろうが、岩石化した後に、放射性元素が残っていさえすれば、放射線ハローが作られて残ります。(ここ大事!)

問題にされたポロニウムは雲母のPo218、Po214です。

これら2つはウラン系列にあります。U232>Th234>・・・・・Ra226>Rn222>Po218>・・・Rn218>Po214>・・・>Po210>・・・・>Pb206

Po218やPo214の前は、気体のラドンです。Rn222の半減期は3.8日。短い・・・・その前はRa226で1599年。岩石化するのに十分な時間がありそうです。

ラドンは気体ですから、移動可能です。位置が表面近くなら、雲母から飛び出すでしょう。でも、雲母って薄片が重なったシロモノですから飛び出しても雲母と雲母の間からは逃げれないでしょう。当然雲母に接触している内に崩壊しますから、雲母に放射線ハローが残ることになります(2枚に残るな・・・証拠ないかな?)。この場合、ポロニウム以前の痕跡は、そこには残りませんから、ポロニウムから始まっていると見えることになります。さらに、この崩壊でPbに変わりますが、雲母表面近くのことなので、どっかに移動可能です。いずれにせよ、ポロニウムが動かずに崩壊した箇所(始まりの元素ウランがまだあるはず)と、動いたあとに崩壊したところの分析が同じにならないのは、あたりまえのことです。

コメント (1)
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