ファンタジーなど

基本的に、いろいろなことの変なとこに突っ込みます。

THE LAST SHIP

2016-01-21 16:06:00 | テレビ番組
アメリカのTVドラマらしいのですが、サバイバルの専門家とか実施者が参加していないようです。
また、軍艦や海に詳しい人も参加していない模様です。

軍艦の飲料水が不足して全員が死にかかるケースが出てくるに至って、あきれすぎて放棄しました。


日本のアニメをご覧の方々ならば、砂漠でも飲み水を入手する方法を見たことがあるはず。
ならば、海水も炊事用具も燃料も豊富にあるとなると、飲料水確保は、しごく簡単なはず。

日本の海自の船では、普通に、飲料水の補助として海水から蒸留水を作っているようです。
(フロには海水をそのまま使うとあります)
アメリカの船であっても同じはずです。よって、軍艦関係者は、いなかったということがわかります。

鍋で水(海水、濁り水でもOK、毒入りはやばいですけど)を沸かすと、鍋のフタに付く水は蒸留水です。
つまり特別な装置がなくても飲料水は簡単に入手できます。
よって、調理する人もいなかったらしいということです。




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なぜ「日本書紀」は古代史を偽装したのか 関裕二著 じっぴコンパクト新書

2016-01-19 18:31:00 | 本と雑誌
陰謀本としては面白いかもですが、次の一点が忘れられています。

最初の日本書紀の読者が、どういう人々だったのかということです。


中国の史書は、前王朝を完全に滅ぼした新王朝が作るので、何をどう書こうとも文句は出てきません。
前王朝の主だった関係者は親類縁者全員が死んでいるからです。


さて、では日本は?
親類縁者全員を処刑なんて、有史以降あったでしょうか。
天智天皇も兄弟姉妹を抹殺しておけばよかったはずですが、そうしていません。
源氏一族を皆殺しにしておけば、平家の滅亡なんてなかったのです。
真田一族にしても兄や娘は生き延びれたのです。
日本には、一族根絶やしの文化が無かったということです。

さて、主だった一家ならば、自分たちの先祖の話を語り継いできたはずです。
それらの話をかき集めて、それらしく大和朝廷の神話や歴史を作り上げた結果が古事記や日本書紀でしょう。

大和朝廷の元は、九州王朝の子孫で、九州王朝の神話を持たずに大和に来たから、立派な神話が無かったという事情もあるかも。
その神話や歴史の大事さも知らずに本家を滅ぼしてしまったという失敗もあるかと。
気づいたら、シナなどの文書に痕跡があるけど、それって誰のこと、何も聞いてなかったみたいな。

やばいよ、全部俺らの歴史にしなきゃって無茶を承知の日本書紀、古事記の編纂・でっちあげに走ったってとこでしょう。
(出雲の神話や歴史ももらいとやって、その代償が現代に続く取引だった陰謀説もありかも)

さて、勝手な内容で書いちゃうと、その神話や歴史を語り継いできた一族から、必ず苦情が出ます。
(生き残りがいない本家からは来ませんから、そっちだけは大丈夫です。
もっとも神話や歴史を引き継いでないから残念。)

苦情は出せなくても私家版で対抗するでしょう。でも私家版は見つかっていないようです。
だから、内容は、そこそこ文句が来ないようにと書いてあるはずです。異伝なんかもこれでしょう。
はっきり書くとまずいからぼかしちゃおうなんてことも有りでしょう。
捏造したとか偽装したとかやってみても、どうなんでしょうか。
大和朝廷関係者や地方の支配者の誰もが妥協できるシロモノだったと言えると思います。

古事記、日本書紀が秘密本だったら、違う話になるんですけどね。
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古代史の謎は「鉄」で解ける 長野正孝著 PHP新書

2016-01-06 16:14:44 | 本と雑誌
2015年10月が初版です。

でも、次の問題があります。

1:最近のDNA研究の結果が反映されていない。
  朝鮮半島の女性は縄文人の子孫であること。男性は、朝鮮北方やシナのDNAであり、縄文人の痕跡はほぼ消滅していること。

  現代の日本人のDNAは男女ともに、朝鮮やシナとはまったく異なるDNAであること。
  現代の日本人のDNAは男女ともに縄文人のDNAを引き継いでいること。

  つまり、日本人は縄文時代から日本人であり続けたし、渡来人がいたとしてもDNAに結果を残すほどの多数はいなかったということ。

  渡来人がすべての文化や技術を伝え、その後の発展も渡来人たちが担ったとする著者の推論は否定される。

2:魏志倭人伝、韓伝の引用がないから孫引きなんだろうけど、記事を軽んじすぎ。
  三国史記の引用はあるが、まじめに読んでいないのかも。
  倭種と倭人は同じ言葉を話すことがわかるはず。
  倭種二人がトップに付いて問題がなかったのは、当時の朝鮮に倭人や倭種がいっぱいいたということだろう。
  隣村であっても言葉が通じなかったのはシナのほうである。近代でも話し言葉を文字にできるのは、上海語と北京語だけというのは不思議と言うしかない。   

  日本語に朝鮮やシナの片鱗が残っていないということは、渡来人が住み着いたとしても影響が残せないほどの少数だったということだ。

  技術の伝承は一子相伝とか秘伝みたいなのがあったろうから、簡単には拡散しない。
  それが渡来人だったら言葉がそのまま引き継がれるはずだが、そんなの残っているか?
  なんかよくわからない技術名があったりするけど、それって符牒の可能性も。

  今もまじめ一方の日本人が縄文時代の昔から技術開発にいそしんでいたとしても何も不思議はない。
  一例として勾玉の制作技術は日本独自のものだったはず。また、日本刀の正しいまねができる国は、日本以外にいまだに存在しないはず。

  渡来人がすべての文化や技術を伝え、その後の発展も渡来人たちが担ったとする著者の根拠は弱すぎる。
  近代の朝鮮は古代であったと誰もが言う。古代に素晴らしい何があったと言えるだろうか。おとぎ話でしかない。
  では、シナは?
  素晴らしい品物が残っているが、それらは歴代の王朝が略奪して残したもの。実際に造った人々は、略奪されて多分亡びた多数の民族です。
  文書だけが作者名が書かれていて現在にも残っているというところでしょう。

3:埋葬での供え物について (本書とは、あまり関係ないことですが)
  みんな忘れているかもですが、残された家族にとって大事なものは埋めないってことです。
  形見分けの文化もしっかり残っていますしね。
  農具や鍋釜調理道具って、まず副葬されていないでしょ?
  残された家族を含めた人たちにも十分にあって無くなっても良いものだけが一緒に埋葬されるということです。
  壊れたとか錆びてしまってもういらない鏡なんかは、埋められる候補です。
  鏡なんて一家に一つあれば十分だし、いつも手入れしていないと映らなくなるから、いっぱいあると面倒すぎる。
  昔の祭具なんかも、それを使っていた人と一緒に埋葬して片付けるというのがありますね。鋳つぶすなんて恐れ多くてできないだろうし。

  七支刀なんて、献上品としてもらったもので、武器にも使えず、残しても鋳つぶす以外の用途がないとなれば、全員賛成で埋めちゃうだろう。
  副葬された刀も、いっぱい出る場合は質が劣るから不要とされた刀だけと考えたほうが良い。
  当人の持ち物だったのなら、1本か多くて2本ってとこだろうけど、2本目以上は誰も欲しがらない不良品のはず。


ともかく全部読むのは辛すぎなので、後年、反映された版が出てきたら考えましょうか。

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