田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

天ぷらへのいざない~冷凍エビ

2018-01-24 15:28:24 | 田園ものがたり
天ぷら種を揃えるプロセスで一番困ったのが、『 海老 』でした。
田園の店のコンセプトが、【 冷凍モノを使わない 】 だったからです。

当時の熊本、外食産業では冷凍物を当たり前に使っていました。
それに反旗を翻したのが、もっこすヒゲです。
これで、当時は客をよんだのです。
しかし、どうにもならないのが、天ぷら用の海老です。
その頃の天ネタは、ほとんど冷凍ブラックタイガー海老でした。
36ー40のブロックを解凍して、皮を剥いて処理する訳です。
                
しかし、冷凍エビを使う事が、店・ヒゲの矜恃としては許し難い。
今日、冷凍延ばしエビまで売ってある事を思うと、隔世の感です。
         
じゃあ、活けの養殖・車海老が在るじゃないか。
           
これも、田園のもう一つのコンセプトに抵触するのです。
【 養殖モノは使わない 】 が、看板でしたから。

笑わせる様に、頑固で融通がきかない看板ですネ。
そんな事言ったら、現在では出すモノがありませんヨと笑われます。

この車海老を二匹使うと、田園のメニュー・天ぷら盛り合せの価格(980円)では、
やっていけません。
1500円に、飛び上がることでしょう。
活けの養殖・車海老はけっこう高価なんです。
                       
しかも、この車海老二本を使った天ぷらって、「 いかにも! 」 の印象。
良いネタ使って、イイ仕事してるネ! 
優等生的な天ぷらでしょう。
寿司屋で云ったら、大トロを二貫並べて、「どうだ!」とふんぞりかえる瞬間か?
主役級の役者ばかりを揃えて、映画を作るみたいな。
権威主義者の方法ですね。
悪くはないんだけど、田園の店らしい工夫もありません。

こうして、ヒゲは、天ぷら用の海老を求めていったのです。
すると、驚きましたネ。
熊本は、天然エビの宝庫だったのです。

                      ~~~  つづく  ~~~  

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