田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

ビリボーイの逆転

2016-05-10 19:53:18 | ヒゲの毒舌
散々な成績だった小学六年生のヒゲ。
ビリボーイは、隣りの藤園中学校に進級する。
その年の冬、校庭のゴール近くで計測していた体育の教師。
最初にゴールインして来たランナーを見て、首をひねった!?
「 ウ、ウ、ウソだろう? 何でお前が! 」
無理もありません。    
普段の陸上競技では、からっきし動きが悪いヒゲ。
いつも、最低ランクの点数しか獲得出来ません。
前のブログで書いた小学校時代の運動会。
親や爺さんが、ヒゲの競走を見る事はありませんでした。
順位は、ドベコス(!)に決まっているからです。

その日の長距離走。
一斉にスタートして、中央女子高側の裏門に次々と向かうランナー達。
例によって、ヒゲは最後尾に。      
フラットな平地では毎度のことです。
しかし、この日は何時もと違います。
平地では元気なランナー達も、坂道にかかると途端にブレーキが掛かります。
そんな中、ヒゲは、みんなをスイスイと追い抜いて行きます。
本人も信じられない事ですが。

そして、熊本城の不開門(あかずのもん。残念ながら今度の地震で崩壊しました。)を
右側に見ながら、独走体制のヒゲはフィニッシュの下り坂に入りました。
そのまま、万年最下位ランナーが、トップでテープを切ってしまったのだから、世の中おもしろい。
   
なーに、そんな不可思議なことでもありません。
小学生時代のヒゲは、ペナルティでほぼ毎日、熊本城周りを走らされてましたから。(前ブログあり)
当然、お城周囲の大きな傾斜や障害物たる石の位置など、熟知していました。
ところが、同級生にとっては、初めて(!)走るデコボコ道。
大きな木の根などがむき出しの所もあるなんて、知るはずもありません。
しかも坂道が多いので、慣れてない同級生は走るのがやっと。

しかし、ヒゲは違います。
アベベ効果と云いますか、毎日走らされていたおかげで、走るのは苦になりません。
まさに、人間 万事塞翁が馬を、身をもって理解した瞬間でした。
こうして、ヒゲは、生まれて初めて(!)運動競技で一番になり、同時に学校代表の
マラソンメンバーに選ばれたのでした。
生涯で唯一、体育系での最初で最後の輝かしいひと時だったのです。

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