田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

机に突っ伏した天才少年②

2022-01-16 18:44:18 | ヒゲの盤上の世界
さて、 △4六歩 とカウンターに。
    
深浦九段は ▲2四歩 〜 3四歩 〜 2五歩 。
なるほど、こうやるのか!?
それにしても、九段の指し手がやたらと早い。
ひょっとして、全て研究手順か?
そして、藤井三冠が放った勝負手 3六歩 で、局面は止まらない汽車モード。

藤井くんの売ったケンカを、深浦九段が買ったのだ?
そう来なくっちゃあ! (笑)
九段は、 ▲4五銀 と 桂馬を犠牲にして踏み込んだ。
    
犠牲の見返りが、 ▲2四歩 なのか?
先行投資的だから、不安もあるが ・・・・ 。
聡太君は儲けた桂で、 △3一桂 としっかりと受けて大丈夫そうに見える。
しかし九段は、 ▲5六銀 とぶつけて来る。
コレも、ヒゲには信じられない。
言うなれば、天皇陛下を護るべき近衛兵が、守備を放棄して攻撃軍に加わる様なもの。

こうして質駒に確保しといて、 ▲2三銀 から ▲3四桂 。
なるほど(笑)、巧妙に出来てるモンだ。
この3四桂なんて、新鮮に感じる。
    
しかし、聡太君も手筋の △2八歩 から 3七歩成り と、3六歩の顔を立てる。
だが、九段は許さん(!)とばかり、 ▲2三飛車成り と飛車を犠牲にしてきた。
△同玉 に ▲4二桂成り △同角 までしてから、悠々の ▲5六歩 か? 感心する。

そして藤井くんは、 3七のト と連動すべく △3四玉 とexodus(脱出)を計る。
そこに、大魔神のごとく立ちはだかる ▲2六金 ! エジプト脱出は許さない。 
          
しょうがない藤井君は、まるで巣壺からヌレーッと逃げ出すタコのように △4三玉 。
しかし、九段の ▲4四歩 が痛い。
    
コレは取るしかないが、 ▲6五歩 がKOパンチ。

藤井玉は、 △5四玉 と逃避行する。
こんな時に事件(?)が起きやすい。 『 読み抜け 』 が生じ易いのです。
包囲網に穴が開いて、ベトナム戦争並みの泥試合になりがち。
解説者とヒゲが次の手は、 5二銀 を予想してたら、九段は ▲7二銀 !?
ヘエエー、こう指すのか。
その後の ▲6三銀成らず ! なるほどね~~
やがて矢尽き刀折れ、三冠は投了。
初手からほとんど “なす術なく” 敗れてしまった藤井聡太くん。
そして、N杯史上最高に素晴らしい(?)投了直後の画面が映された。
天才少年が机の上に突っ伏してまま、顔を上げることが出来ないシーンが感動的!
       

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