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田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

頭上の恐怖

2021-04-24 19:45:38 | 2人3脚チンタラ道中
熊本大地震後5年を機に、当時の反省や後悔した事等が話題になっています。

  ~~~ 令和3年4月8日木曜日の熊日新聞の記事 ~~~
       《 避難 問い掛ける熊本地震 》
「 避難所が想定通りに使えていたら、あれほど多くの車中泊や在宅避難は
  発生しなかったかもしれない。 より適切な支援もできたろう。 」
益城町危機管理課の岩本課長は5年前の地震を振り返り、今も唇をかむ。

「 2度の震度7に見舞われた益城町。
  指定避難所全16カ所のうち、10カ所が使用不能となった。
  倒壊は免れたが、天井材や照明器具など非構造部材が主な原因だった。
  避難所に求められるものは、安心と安全。 ・・・・・ 」

         
              
この文章の中に、何気に『照明器具』と書いてありますが、これが実は問題(!?)でした。
当時の熊本、多くの避難所が、まさかの大地震で使えなくなり混乱に輪をかけたのです。
2度目の大地震(本震)の後です。
専門家らしき素振りの者が、ヒゲ達のマンションを診て、
「 この建物は、もう一度同レベルの地震が来たら崩壊するだろう!? 」とご神託を下した。
これを聴いた住民達は、沈没船から逃げ出すネズミ顔負けに避難所に向かった。
              
そこは、もう多くの人達が、まるでシリア難民みたいに集まっていました。
ヒゲ夫婦は、炊き出しのおにぎりをかぶり付きながら夜を過ごします。
一緒に避難したカァちゃんの飲み仲間の旦那さんが、寝転んだ姿勢でつぶやきます。
余震の度に大きく揺れる照明器具を真上に見据えながら ・・・
    「 天井灯が落ちてこないか!?、心配で眠られない。 」
         
なるほど、言われて頭上を仰ぐと、スイングする照明器具は非常に不気味で不安。
上からの “ 落下物 ” と云うのは、心理的にも恐怖感をあおる。
           
やがて、ヒゲは尿意をもよおすが、体育館のトイレの場所はやたら遠い所。
その上、通路らしき間には足の踏み場もないほど、人々が座っている。
障がい者ヒゲには、とてもその間をぬってはいけません。
しょうがない、道路から丸見えの運動場で、尿瓶(しびん)を使って用を足します。
翌朝早く、ヒゲ達は這々(ほうほう)の体で、恐怖(?)の避難所を出て我が家に。
飲み仲間のご夫婦も、マンションに戻ってきました。
ヒゲ夫婦は、たとえマンションが崩壊しても、避難所の落下物で死ぬよりマシだと判断。
まぁ、それだけではありません。
障がい者に取っての避難所は、命取りになる要因が山積みでした。
震災後は、色々な課題に取り組んでおいでの方々がいらっしゃいます。

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