田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

熊本県魚?

2020-10-15 19:58:45 | よもやま話・料理編
熊本県では、たくさんのコノシロ(小型がコハダ・しんこ)が獲れます。
多分、東京辺りの寿司屋で使う『しんこ・コハダ』の多くは熊本産のハズ。
             
当然、熊本の鮨屋でも締めたしんこ・コハダがよく使われていると思いますが。
どっこい熊本では、締めたコノシロはあまり好まれません。
光り物の代表なのに!
             
酢締めすることで、骨を軟化させる寿司屋冥利の技術なんですが。
一生懸命に技術を駆使しても、熊本ではウケない。
だから、やっても意味がないのです。
手間暇かけてネタを仕込んでも、喜ばれないなら価値もありません。

特に熊本市民は、ブエンの魚を良しとする習慣があります。
無塩! つまり、生のままの刺し身を第一義!
例えば、他所の県ではためらうような胡麻サバ。
そんなサバの生食も慣れた(!?)ものです。
             
それに、コノシロは獲れすぎるから、有難みも薄れる。 (苦笑)
なるほど経済学的には、多過ぎて価値(価格)が下がる理屈でしょう。
江戸期の肥後藩でも、武士は 「 この城は喰わない 」 と言ったとか?
ちょっと前の天草では、せいぜい豚の餌扱いでした。
田園で、たまにする賄いは、フライでした。
皮から包丁目を入れて、骨切りしてパン粉付け。
上品ではないが、悪くもない。
             
そんな散々な扱われ方のコノシロ。
だが、熊本の酒飲みには、こんな有難い魚はない。
獲れたてで、しかも懐にやさしいコノシロを刻みます。
コレに一味唐辛子や白ゴマでも掛ければ、簡単球磨焼酎の肴になる。
居酒屋風なら、白の摺り胡麻に・刻みネギ・卸し生姜で逸品に。
下手な鰹のタタキより、薬味が効いて酒が進む。
良いこと尽くめだけど ・・・ ??
               
                     ~~~ つづく ~~~
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コメント (4)
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