田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

時をかけるヒゲ爺

2012-09-01 16:53:25 | ヒゲの盤上の世界
1969年の夏の事です。
何故か、K予備校に在籍していたヒゲ。
予備校の教室は、冷房が効いていて天国の様な所でした。
今と違い、まだ冷暖房が貴重な時代。
家に居るより、教室で涼んでいる方が快適でした。
ちょうど夏休みで、夏期講習には現役生の参加も。
セーラー服姿の県立第一高校生も何人か居りました。

涼んでユッタリしてたヒゲに、担任の英語教師が声を掛けました。
「 授業が終わったら、職員室に来なさい。 」 と。
  ( 今日は、何の説教かな?
    きっと、英語の試験でフルマークを取らなかったからだろう。 )
ヒゲが落とすのは、英文和訳の分野でした。
ちゃめっ気があるのが、減点の対象でした。
“ I love you ” を和訳せよだったら、ヒゲは “ 好きヨ! ” と書く。
くだんの先生は、たちまち三角印を付けた後、解答例を示します。
“ 私は、あなたを愛しています。 ” と。
きっと、生真面目な先生なんでしょう?

神妙に職員室を訪ねていったヒゲに、先生はニタリとしてこう言った。
「 ええと、君は京都のD大が、第一志望校だね?
  マア、このままでいくと、だいたい間違えなしだろう。
  それで、向こう(京都)行ってから、気付けといて欲しいンだけど ・・・
  去年の、此処の卒業生で、西○円と云うのが、K大に行ったんだヨ。
  もし、熊本県人会かなんかで会ったら、卒業生同士だし、
  私からも、宜しくと言っといてヨ。 ハハハーー
  所で、君は、休み時間、チェスを演っているようだが?
  西君は、将棋が趣味と言ってたが、君は将棋の方は演らないのかね? 」
ヒゲ  「 はあ、マアたしなむ程度ですバッテン。 はははー 」

          

そして、次の年 (大阪万博が催された年)、 上洛したヒゲですが、
なかなか、西○円さんと出遭う機会は、訪れませんでした。

         to be continued ・・・

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