田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

ヒゲは、芋にーちゃん?

2010-09-01 15:11:51 | ヒゲの毒舌
現役時代の田園の店 ~~~~
唐芋 (さつま芋) を仕入れると、両ヘタを切り落として集めます。
あッ、集めるのはヘタの方です。 (笑)
中心の方は、天ぷら用等として、料理にすぐ登場です。
                                      
水を少し張った容器に、そのヘタを並べて置きます。
10日もすれば、 “ 待望 ” の芽が伸びて、青い葉の造形は美しいもんです。
ある程度大きくなったら、いよいよカウンター・デビュー(?)になります。

さて、移し替えられる器なんですが ・・・
ヒゲが選ぶのは、手付きの江戸切子だったり、薩摩切子だったりします。
決して、百均物ではありません。
つまり、中身はイモの葉ッパだから、外側は豪華な物で飾ろうと。
まァ、馬子にも衣装という訳ですな。(笑)

      
           《 今日の、我家のテーブル上 》

もうひとつの芋、里芋は ・・・
店で使い切れなかった分を、家に持って帰ります。
そして、小振りな植木鉢に埋め、時を待つのです。
やがて、ころ良い葉が出ると、店の階段に運びます。
                                
五時半頃になると、ヒゲは “ 霧吹き ” を持って、階段へと向かうのです。
そして、里芋の葉の上空に向けて、霧吹きをゆっくり(!)押します。
すると、アラ不思議、葉の上には、小粒の水玉が2ツ、3ッツと
乗っているではありませんか!
                        
さぁ、後は、お客様がタイミング良く、階段を登って来て頂くのを待つばかりでございます。

ヒゲの水滴 (水玉) 好きは、京の修業時代に始まります。
先輩達が霧吹きを持って、何やら一生懸命、練習(!!)しているのです。
ナント、自由自在に水滴をコントロールする技を体得しようとしているのでした。
器に水滴を散らす為なのです。
                           

ある時のTV放映で、仏の超有名5星シェフとやらが、京の料理屋を訪れるのがありました。
お供の通訳に 「 何か旨~い吸物を出してみろ 」 と注文します。
やがて、何気なく(!!)、小さな水滴が散った塗物椀が出ます。
通訳に解るはずもなく、仏野郎は、パッと蓋を取って、中身だけガッついて 
「 オ~トレビア~ン 」 と言ったとか?

以前のブログ (京料理に通訳) でも言ったが、 さらに外人相手なら二人の通訳が要る。
言葉用と京料理を理解している者とが。
シャベるだけの通訳の 「 コマ(ン)タレブ 」 では、 「 困った豚ちゃん 」 になってしまうのだ。
挙句は、シェフが 「 この器、濡れてますヨー! 磨きが足~りませんネ。
             よし、ワタシが教えて上げましょうヨ! 」 
という事に生りかねないかも? (笑)





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