田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

悪レシ ~ 魔術?

2010-06-18 13:10:45 | よもやま話・料理編
『 美味しんぼ 』 というグルメ・マンガで、 皆さんが、「 これは、ウソだろう? 」 と
思われるシーン。 信じられないと言うに違いない所。
初期の頃にあった話です ・・・
黄金で造った鍋より、薄汚い土鍋で造った、ただの雑炊の方が美味かったという場面
なのですが。
「 これは、本当です! 」 とでも申し上げておきましょう。

このモデルは、京都にある老舗のスッポン料理屋さんです。
その永年使い続けた土鍋に、 “ ただの水 ” を張って、ひたすら煮込み続ける ・・・
あら、不思議! ただの水が、 “ 丸のスープ ” に変わっていたという訳です。
「 そんな事、あるかいな?! 」 と普通は考えるでしょう。

  これは、その店 『 大市 』 の土鍋
                コークスで、2000℃に近い高温で炊く、独特の調理法

  20年位前、ヒゲ夫婦が食事をした部屋


ヒゲも勿論、皆さんと同じ思いでした。
自分が使っていた、ただの土鍋に、水を張るまでは。
そして、 “ ただの水 ” が、コトコト炊いている内に、 “ 鰹だし ” の香りが
立ってきました!?
大阪万博の年(!!)に、ヒゲの所にやって来た、この土鍋。
もう40年以上の付き合いになります。
カカァ以上の長~い、深~い関係か。 (笑)
        
       新米主婦のカカァが、
                           土鍋で御飯に挑戦したのも、この鍋

学生の時は、もっぱら “ 鍋焼きうどん ” が多かった。
寒い京都の冬での、最高にぜいたくな品でした。
海老天ぷら・赤かまぼこ・卵を買い込んで用意します。
ニクロム(!)線のコンロをコンセントに差し込んで、土鍋には鰹出し汁。
おっと、鍋の蓋を忘れずに。
これをしないと、出しが沸かないのです。 (笑)
うどんをしばらく煮込んだら、具を入れて再び待つことしばし ・・・ 。
腹を空かせた学生には、 “ はがれた天ぷらの衣 ” が、旨かったこと!

今でも、重宝しているこの土鍋。
ヒゲは愛着があって、いつも使いたいのだが、カカァは、お客さんの前に出すのを躊躇する。
薄汚いのが、洗い物をサボっているように見えるんだとか?
コメント
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