ある日の晩、調理場がヒゲに聞きに来ました。 
「 マスター、今、単品の茶碗蒸し1個、注文がきたっですよ。
そるが、今、蒸し缶は目一杯入っとるけん、蒸されんとです。
だけん、時間が掛かると言って、断ってよかですか? 」
ヒゲ 「 なんや、ガス台は開(あ)いとらんとや? 」
調理場 「 ??? ガス台はあるバッテン、蒸し器がなかっですよ! 」
ヒゲ 「 なーんや。よし、ほんなら俺がしてみせるたい。 」 と、調理場に入っていった。
先ず、鍋に適量の水を張って火にかけます。
次に、茶碗蒸しの器に蓋をして、その鍋にポチャリと入れましょう。
そして、ガスの火を調節して、タイマーをかけて ・・・ カウンターに戻りました。
時間が来て、調理場に見せると 「 うわぁー、ホンナこつ、蒸し上がっとるですね! 」

その日の夜、いつもの反省会。
ヒゲ 「 これはね、 “ 地獄蒸し ” と言って、古典のテクニックなのだが。
例えば、小さな寿司屋等では、時々使われるんだよ。
わざわざ蒸し器を置いとくスペースがない店の技たい。 」
「 君も、他所(よそ)の喰い物屋に行ったら、たあーだ焼酎飲むばかっじゃなくて、
何でもいいから他の分野の仕事を見とかなんたい。
すると、この間の “ スッポン・ラーメン ” で、茹で麺をほぐすのを知らなかった
という様なシクジリを減らす事が出来るよ。 」

「 マスター、今、単品の茶碗蒸し1個、注文がきたっですよ。
そるが、今、蒸し缶は目一杯入っとるけん、蒸されんとです。
だけん、時間が掛かると言って、断ってよかですか? 」
ヒゲ 「 なんや、ガス台は開(あ)いとらんとや? 」
調理場 「 ??? ガス台はあるバッテン、蒸し器がなかっですよ! 」
ヒゲ 「 なーんや。よし、ほんなら俺がしてみせるたい。 」 と、調理場に入っていった。
先ず、鍋に適量の水を張って火にかけます。
次に、茶碗蒸しの器に蓋をして、その鍋にポチャリと入れましょう。
そして、ガスの火を調節して、タイマーをかけて ・・・ カウンターに戻りました。
時間が来て、調理場に見せると 「 うわぁー、ホンナこつ、蒸し上がっとるですね! 」


その日の夜、いつもの反省会。
ヒゲ 「 これはね、 “ 地獄蒸し ” と言って、古典のテクニックなのだが。
例えば、小さな寿司屋等では、時々使われるんだよ。
わざわざ蒸し器を置いとくスペースがない店の技たい。 」
「 君も、他所(よそ)の喰い物屋に行ったら、たあーだ焼酎飲むばかっじゃなくて、
何でもいいから他の分野の仕事を見とかなんたい。
すると、この間の “ スッポン・ラーメン ” で、茹で麺をほぐすのを知らなかった
という様なシクジリを減らす事が出来るよ。 」