Ommo's

古い曲が気になる

黒曜石

2010-07-15 | 日記・エッセイ・コラム

                        

十勝では、十勝石という。ガラス質の黒曜石だ。この石が、何十万年も、もっとも重要な戦略物資だった、と、わたしは思う。大学でいっしょに発掘現場に行った同期生や、いっしょに発掘した、ほかの大学の学生たち、考古学の友人みんな、考古学者としてプロフェッショナルな人生をまっとうしているから、元レコード屋の、素人のわたしが、話すのは、気恥ずかしいのだが……

十勝川に、十勝石の玉砂利があるのは、音更川から流れてくるからだ。音更川の上流、糠平湖をこえ、十勝三ツ股から東の支流が、クマネシリ山系だ。そこに、黒曜石が露呈した岩盤がある。沢の壁が、黒曜石なのだ。

クマネシリ、置戸、白滝。北海道の黒曜石の産地だ。シベリアの古代の石器に、クマネシリ産、つまり十勝石がたくさん出る。やじり、ナイフ、ヤリの先、料理の包丁。まだ、金属がない時代、黒曜石は、硬い重宝な石だった。

ところが、十勝川の河原で拾う玉石から、やじりや、ヤリの先を作るのは、至難だ。できないことはないだろうが、民芸品をつくるわけじゃない。

沢の岩盤から、大きく引きはがす。それを、ひとりが担いで、音更川を下れるほどの大きさにする。大きいほどいいが、旅の先は長い。敵は多い。(それがアイヌの縄張りだったのか、ほかの民族の利権だったのか、わからない。でも、アイヌは、トリカブトの毒をたくみに使うタフな狩猟民族だ。いろんなアイヌと、偽善のコロポックルが、十勝石の利権を争って殺し合ったのか? 長い、十勝川の歴史だ)

        

黒曜石は、ガラス質で、打点から同心円で下に割れていく。つまり、塊の核ができれば、薪を割るように、やじりや、ヤリの先がつくれる。それが、コアーだ。古代のれんちゅうは、このコアーをつくる基本作業を、現場の、音更川の上流のクマネシリの沢でやっていた。

クマネシリから、この黒曜石コアーを持って、音更川をくだる。歩いてか、カヌーか。ひとりじゃない。きっと武装集団だろう。わからないが、これが大きな利権、商売だったのは、わかる。音更川ぞいの河岸段丘に、めんめんとチャシ跡がある。

チャシは、アイヌ語だが、日本語では、山城。じっと風景をみるとわかる。河岸段丘に、地質学的に、不自然な丘とか、突起したの林がみえる。じっとみていると、わかる。その不自然さが。それが、人工の土塁、チャシ、山城だ。十勝をドライブしているとき、丘をながめるといい。山じゅう、チャシだ。おそらく、このチャシが、十勝石の流通経路を守る砦なのだ。

この十勝の黒曜石のコアーは、音更川から十勝川にでて、太平洋にでる。そして大陸にわたる。

海まで運ばれる十勝石をねらって盗賊たちが襲撃する。それを高台から監視するのが、チャシだ。チャシの存在が、抑止力でもある。音更川の両河岸段丘にも、十勝川の河岸段丘にも、チャシがびっしりある。

どんな男たちが、かかわったのだろうか? 想像するだけでワクワクする。細石器時代から、金属文化になるまで、十勝産の黒曜石の石器が、シベリアからヨーロッパまで出土する。

金属のない時代、十勝の黒曜石が、いかに重要な戦略物資だったか。おもしろい。


十勝平野でみた不思議な光

2010-07-14 | 日記・エッセイ・コラム

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数日まえ、中国で撮影された、奇妙な飛行物体。

中国に出現したUFOのような飛行物体の写真は、わたしが北海道でみた光の玉によく似ている。これは、以前も書いたが、30数年まえのことだ。北海道・十勝の広尾町でロック・バンドのコンサートを終え、バンドメンバーと楽器をライトエースにのせて、深夜、帯広にむかって運転していた。

中札内の手前の長い直線道路を走っているときだ。バックミラーに、遠いヘッドライトの明かりがみえた。『バイクか? こんな真夜中にオートバイに乗ってるやつがいるんだ……』と不思議な気がした。バックミラーに写ったヘッドライトは、ひとつだったのだ。時間は、午後11時をすぎていた。晩秋の十勝は、ひどく寒い。真夜中にオートバイに乗る気温じゃない。深夜には、アスファルト路面の結露が凍結して危険だ。夜明けには、雪も降る。

『ひどく飛ばしているな』と思った。豆つぶのように小さかったヘッドライトが、みるみる大きく明るくなって、どんどん近づいてくるのだ。『すごいスピードだ。なんだろう?』 

『ちがう! 地上を走ってるんじゃない。空中を飛んで、追ってくるんだ』と気づいた。そのときはもう、小さかったライトは、巨大な光の塊になって、わたしの車にせまっていた。まわりの風景が、強烈なストロボ・ライトをたきつづけているように、真昼の明るさだ。畑の、トウモロコシを刈り取ったあとの切り株が、鮮明にみえる。

「なんだ、これは!」、毛が逆立つ恐怖に、吐き気がした。わたしは、急ブレーキを踏んで車を止めた。その巨大な青白い光の玉は、わたしの車の上をこえ、すさまじいスピードで国道にそって飛んでいく。わたしのまえを数台の車が走っていたが、ブレーキランプが赤々とついて、急停車しているのがみえた。そして突然、青い火の玉は、オレンジ色に輝いて、消えた。まわりは、また夜の闇にもどった。

あれが、なにかわからない。落下する隕石なら、国道に平行して、水平に飛行するのもおかしい。不思議な、巨大な火の玉だった。


保身の敏腕自己弁護団

2010-07-13 | 日記・エッセイ・コラム

                                

前の参議院選で、自民党が大敗したときは、安倍晋三首相に対して、やめろ、やめろ、責任とってやめろ、と、口汚く迫っていた菅直人だった。だが、いざ、じぶんのことになると、いちはやく続投を発表し、内閣もそのまま、民主党執行部もなんの責任もとらない、という。市民運動家とかの、左翼の本質がよくでている。池に落ちた犬は、徹底的に叩き殺せ、だが、じぶんが落ちると、責任は、すべて他人のせい、やさしく見守ってほしい、ときた。

仙谷由人官房長官、枝野幸男幹事長、千葉景子法務大臣、この‘人権派弁護士’たちも、かって、安倍首相、福田首相、麻生首相に対して、やめろ、やめろ、民意だ、やめろ、と激しく迫っていた。こいつらも、ブーメランがじぶんに返ってくると、厚顔にも、自己保身にきゅうきゅうとしている。いまや、『保身の敏腕自己弁護団』と揶揄されている。もと過激派の、‘人権派弁護士’の本性など、どだい、こんなものだ。


トワイライト…SAGA

2010-07-12 | 日記・エッセイ・コラム

                                     

6月30日にアメリカで封切りになった映画、『トワイライト』シリーズの第3作、“The Twilight Saga:Eclipse”は、ほかの新作映画の売上を超え、最大の興行成績をあげている。主演のロバート・パティンソンは、いま若い女の子に最も注目される俳優のようだ。わたしは、つい最近まで、この俳優を知らなかった。

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主人公ベラ・スワン役のクリスティン・スチュワート。

             

アメリカの作家、ステファニー・メイヤーの小説『The Twilight Saga』のシリーズが、売れているらしいのは、知っていた。

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『トワイライト』シリーズの作家、ステファニー・メイヤー。

                 

このシリーズの本は、数年まえから、丸善本店の洋書売り場で、平積みになっていた。表紙の写真が気になって手にとってみた。ヴァンパイア(吸血鬼)と若い女の子のラブ・ロマンスというのは、その本をパラパラめくってわかった。わたしの趣味じゃない。スティーヴン・キング以外、ホラーはあまり読まない。しかし、なんでこんなにたくさん仕入れるんだ? と思っていた。東京には、ホラーを英語で読む人がこんなにいるのか? 三省堂本店の洋書売り場でも、八重洲ブックセンターにも、山ほどあった。

Twilight (The Twilight Saga) Twilight (The Twilight Saga)

じつは、アメリカでは『ハリー・ポッター』なみに、十代の女の子たちにバカ売れしたベストセラー本だと知った。ティーンズの女の子が読者の小説だ。シリーズ4冊が、4200万部売れているという記事もある。

New Moon (The Twilight Saga) New Moon (The Twilight Saga)

Eclipse (Twilight Saga) Eclipse (Twilight Saga)

この小説が映画になったのは知っていた。しかし、ヴァンパイアの青年と高校生の女の子の、ホラー・ラブ・ロマンス? 『永遠に、オレはみない映画だな』と思っていた。だが、数日まえ、なにか魔が差してしまった。近所のビデオ屋で、第二作目の『トワイライト ニュームーン』を借りてしまったのだ。

じつに、おもしろい。若者に大ヒットしているのが、よくわかる。若い女の子のたちに受けているのもわかる。きっと観客の女の子は、ハンサムなバンパイアに恋をする主人公の女の子に、感情移入できるのだ。

いつの時代でも、若者が大好きなラブ・ロマンスの原型、階級の違い、家柄の違い、民族の違いの恋物語 、ロミオとジュリエット、『タイタニック』だ。今回は、吸血鬼の家系のハンサムで誠実な青年と、普通の(人間の美女の)高校生との恋物語なのだ。音楽もいい。

いまアメリカでヒットしている、第3作の『エクリプス』は、日本では11月の封切りのようだ。

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主演のふたりと、原作者。

   『トワイライト エクリプス』予告編 http://www.youtube.com/watch?v=S2HIda5wSVU&feature=related

   ロバート・パティンソンのサイト http://www.pattinson-online.net/

   作家、ステファニー・メイヤーのサイト http://www.stepheniemeyer.com/index.html

   トワイライト・シリーズ オフィシャル・サイト http://www.thetwilightsaga.com/

   『エクリプス』 日本語サイト http://www.the-twilight-saga.jp/eclipse/

                   

日本では、4冊の原作の翻訳本とはべつに、14巻に分冊して、イラストをつけて出版している。日本でも人気があるんだ。ジジイは、若者の流行に無知なのだ。(わたしのような還暦すぎたジジイが、もし、少女コミックのような世界に詳しかったら、かなり、不気味ではある)。

トワイライト〈1〉 愛した人はヴァンパイア トワイライト〈1〉 愛した人はヴァンパイア

  


落選した法務大臣が、続投?

2010-07-12 | 日記・エッセイ・コラム

                         

参議院選挙で落選した千葉景子が、法務大臣を辞めずに、つづけるという。国民から選挙で国会議員として否定された人物が、国務大臣としてに居座る。なんというゴウマンで下品、野卑、野蛮な政府だ。http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100712-00000064-mai-pol

単に、国会議員じゃない民間人を国務大臣に起用するのとは、わけがちがう。現職参議院議員の大臣だったのだ。その法務大臣としての10ヶ月の職務を、国民は、評価しない、と結論をだした。もう、やめてくれ、やめろ、と断罪したのだ。選挙で、国民から拒絶され、国会議員の身分を失った民間人に、法務大臣をつづけさせるのか? すごい政府だね。現職法務大臣を否定したのは、『民意』じゃないのか?


猪口邦子さんも当選した

2010-07-12 | 日記・エッセイ・コラム

                        

参議院選挙比例区で、早々と自民党の片山さつきさん、佐藤ゆかりさんが当選した。わたしの住む千葉選挙区は、激戦だったが、猪口邦子さんの当確が11時ちかくになってでた。じつに、いい。爽快だ。マスコミに小泉チルドレンと揶揄されて、昨年夏、衆議院選挙で落選したが、日本のためになる有能な女性政治家たちだ。小沢ガールズとはわけがちがう。長い経験がある官僚だったし、有能なエコノミストだ。

神奈川選挙区では、民主党・千葉景子法務大臣が落選した。なんて、すがすがしい、夜だ。http://www.asahi.com/politics/update/0706/TKY201007060503.html

栃木選挙区では、民主党現職の簗瀬進・参議院予算委員長が、自民党新人の上野通子氏に敗れて、落選した。

民主党は、単に数で負けただけじゃなく、重要閣僚の現職法務大臣が、3人区で落選し、現職参議院予算委員長が、野党自民党の新人に敗れた。まさに惨敗だ。これこそが民主党の大好きな『民意』だ。しかし、菅直人は、なんの責任もとらず、首相を続投すると記者会見でいった。

この惨敗は、民主党の10ヶ月の、思いあがった独裁的な政権運営に国民が不安をいだき、昨年の政権交代を否定した、ということだろう。すぐに、衆議院を解散して、総選挙で『民意』を問わなければならない事態なのだ、ほんとうは。(もちろん、いま、衆議院選をやれば、民主党がボロ負けるから、やらないだろうが……)

                    

民主党は、『コンクリートから人へ』などと、夢見る中学生のような戯けたことをスローガンにして、建設業の末端をどれほど悲惨なことにしてしまったか。民主党応援団のテレビのニュースは、けっして報道しないが、大阪では、生コン業者と関連労働組合、圧送業者たちが大きなストライキをやっている。建築現場が全面ストップする事態になっているようだ。http://diamond.jp/articles/-/8715


ドイツ・ウルグアイ、3位決定戦が観たかった

2010-07-11 | 日記・エッセイ・コラム

                               

サッカー・ワールドカップ、ドイツ対ウルグアイの第3位決定戦を観たかったのだが、観ることができなかった。残念だ。(衛星放送かスカパーで実況をやってたのだろうか?)。3-2でドイツが勝ったようだが、きっとおもしろい試合だったろう。

きょうは、選挙にでかけて、もどってドイツ・ウルグアイ戦のハイライトを観るつもりだ。だが、わたしにとってサッカーは、ゲームの過程を楽しむスポーツなので、ハイライトで観るのはつまらない。ゴールシーンだけみせられても、ちっともおもしろくない。観客にとって、たいがいのスポーツは、過程、流れ、経過を楽しんで観るものだ。マラソンは、テレビで最高におもしろいスポーツだが、ハイライトで観るマラソンや駅伝ほど、つまらないものはない。

大相撲名古屋場所の中継放送が中止なった。大相撲も、勝負(取り組み)の過程の様式美がたのしい。

呼び出しからはじまって、館内放送で力士の紹介があって、力士が土俵にあがり、行司の呼び上げがあって、塩を投げ、しこをふみ、水を口にふくみ、取り組みがはじまる。行司の掛け声、そして、勝者が賞金をもらい、土俵から降りる。ここまでが、相撲のひとつの取り組みとして、観客は楽しんいる。テレビのまえでも、その勝負の過程の様式美を楽しんいる人が多いだろう。わたしは、いま、大相撲にはまったく興味がないが、小学生や中学生のときは、テレビにかじりついて観ていたものだ。大相撲もまた、ハイライトでは、あのおもしろさは半減する。


原爆

2010-07-10 | 日記・エッセイ・コラム

              

帯広明星小学に入ったとき、わたしのあだ名が、「原爆」だった。わたしは、顔の左半分にヤケドの、ケロイド傷がある。 

小学1年のとき、原爆、と言われたときのショックは、思い出すと、いまも、心が、われる。


日本大使、韓国で襲われる

2010-07-08 | 日記・エッセイ・コラム

                         

昨日、韓国ソウルで講演中だった重家俊範日本大使が、韓国人の暴漢に襲われた。大使は無事だったが、通訳をしていた日本大使館の女性が負傷した。

外国にあって、国家を代表する大使が、暴漢に襲撃されるというのは、大きな外交問題だ。外国の大使が襲われ、外交官が負傷するなど、近代国家の、その国の警備能力と治安を問われる。民度も問われる。なにより、わが国民に対して失礼だろう。と、わたしは、思う。

日本大使とは、外国にあって、われわれ日本国民を代表する人物だ。ちがうだろうか。

フジテレビの深夜のニュースにあったが、きょうの、NHKのニュースにはなかった。きっと、北海道では、報道されなかっただろうから、ニュースの映像を貼る。

  日本大使、襲われるhttp://www.youtube.com/watch?v=bI-xcWsV3j4


We'll Meet Again

2010-07-07 | 日記・エッセイ・コラム

                 

スタンリー・キューブリック監督の『博士の異常な愛情 Dr. Strangelove or: How I Learned to Stop Worrying and Love the Bomb 』は、核爆弾がつぎつぎと爆発する、カタルシスのエンディングだ。そこに流れる曲が、We'll Meet  Again だ。

 映画『博士の異常な愛情』 エンディング http://www.youtube.com/watch?v=wxrWz9XVvls

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We'll Meet  Again  は、1939年、イギリスのシンガー、ヴェラ・リンが歌って、第二次世界大戦中のイギリスで大ヒットした。「いつか晴れた日に また会いましょう」と、楽観的に歌うのが、逆に切実で、せつない。戦場にいく若者の何人が生きて帰って、ふたたび、恋人や家族に会えるのだろうか。そんな、現実に死と向かいあった若者たちにヒットした、別れの曲なのだ。

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ヴェラ・リンは、1940年からはじめた、じぶんのラジオ番組で、戦場の兵士からのリクエスト曲をかけた。そして、イギリスに残した恋人や家族への、戦地の夫や息子や恋人のメッセージを伝えた。子供が生まれると、病院まで出かけて、母親になった女性に戦場の夫からのメッセージを直接伝えた。エジプトやインドやビルマの前線にでかけて、野外の慰問コンサートで歌った。(ビルマでは、イギリス兵は、日本兵と戦っていたのだが……)。

     ヴェラ・リン We'll Meet Again http://www.youtube.com/watch?v=cHcunREYzNY

イギリス人には、第二次世界大戦の英雄のひとりなのだ。大英帝国勲章(OBE)のほかにかずかずの叙勲をうけている。1917年生まれのヴェラ・リンは、現在も元気だ。

去年、2009年に発売になったアルバム THE VERY BEST OF VERA LYNN : We'll Meet Again は、イギリスのヒットチャートの第1位になった。ヨーロッパやオーストラリア、ニュージーランドのアルバム・チャートでも上位だ。60年もまえの曲のベスト盤が、いま現在、売れているわけだ。それも、戦時中の兵士や家族の心境を歌った歌だ。厭戦歌、反戦歌でもあるが、戦場の兵士を励まし、なぐさめ、そして、ある意味、戦意高揚、国威発揚の歌でもある。日本でいうと、軍歌のアルバムが、現在ヒットしたようなものだろうか。

           

We'll Meet Again は、戦場へ行く兵士の心情なのか、詩句も、曲調も明るいだけに、このカラ元気が、せつない。国で待つ人、殺し合い死にいく人。嫌でも戦争に耐えなきゃならない若者を励まし、なぐさめる、戦時の歌であるのは確かだ。だが、第二次世界大戦のあとも、この曲は愛されて、ロックやカントリーなどさまざまなカバー・ヴァージョンがある。

                    

また会いましょう
どこかも知らず
いつかも分からないけれど

きっと また 会えるでしょう
いつか晴れた日に
だから 笑いを忘れずに

いつも絶えない その ほほ笑みを
青い空の輝きが
黒い雲を払うまで

そして お願い
私の友や隣人に あなたが もしも会ったら
じきに行くわと 皆に伝えて

別れの際に私が 
力の限り この歌を歌っていたと 
どうか伝えて

また会いましょう
どこかも知らず
いつかも分からないけれど

きっと また 会えるでしょう
いつか ある晴れた日に

                                              

女王陛下を迎えて、ヴェラ・リンを讃えて、ヘイリー・ウェステンラが We'll Meet Again  を歌う映像がある。

   ヘイリー・ウェステンラ We'll Meet Again   http://www.youtube.com/watch?v=tBX16iBQ0rI


今夜は、ドイツ・スペイン戦

2010-07-07 | 日記・エッセイ・コラム

                              

ワールドカップ・サッカー準決勝、オランダ・ウルグアイ戦は、じつに見ごたえがある試合でおもしろかった。しかし、NHKの実況解説者が、あまりに露骨なウルグアイ寄りでじつに不快だった。解説者があまりにウルグアイをもちあげるので、オランダが圧勝してほしいものだ、と強く思いだしてしまう。

とうとう後半は、解説者の話の内容にも、その声にも我慢できず、ボリームをかんぜんにしぼって、音を消してみていた。

サッカーは、シンプルなゲームだ。みてるとわかる。日本じゅう、テレビのまえの人たちは、真夜中に起きだしてまで、寝不足覚悟で、準決勝をみているのだ。サッカーのことも知ってる。両チームの知識もある。

知ったかぶり、私的贔屓感情むきだしの、陳腐な解説など無用だ。解説者なしで、アナウンサーだけの実況放送にしてもらいたいものだ。

今夜(あす早朝)は、ドイツ vs スペイン戦だ。楽しみだ。


ジャック・ニコルソン、若い

2010-07-06 | 日記・エッセイ・コラム

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『イージー・ライダー』をみた。

デニス・ホッパーが亡くなったので、ひさしぶりにみたいと思っていた。やっと今夜、ビデオ屋に返却されていたので、借りてきた。

   ステッペンウルフ The Puser  http://www.youtube.com/watch?v=jMqVrUSz62o

ジャック・ニコルソンが、じつに若い。アル中の弁護士を演じるのだが、やはり、なんどみても名演だ。ジャック・ニコルソンは、この『イージー・ライダー』で下積みの俳優から、一気に世界に知られる存在になった。若いといっても、32才。ハリウッドで演技力を認められるには、それなり、端役の長いキャリアが必要だということだろう。いまのジャック・ニコルソンの怪優ぶりと較べてしまうから、ひどく若いのだ。

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  スミス The Weight http://www.youtube.com/watch?v=qLkmbLoaORU

「ザ・ウェイト The Weight 」は、ザ・バンドのファースト・アルバム『ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク』に入っている名曲だが、この映画『イージー・ライダー』のサントラでは、契約の関係でザ・バンドのオリジナルをつかえず、スミス Smith が演奏している。

                      

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『イージー・ライダー』は、1969年(昭和44年)の制作。このとき、ピーター・フォンダは、29才、デニス・ホッパーが、33才。カレン・ブラックは、30才だった。

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ピーター・フォンダは、現在、70才。

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カレン・ブラック

                                    

この映画には、音楽プロデューサーのフィル・スペクターも出演している。コカインを買い付ける役だ。

フィル・スペクターは、ビートルズのアルバム『レット・イット・ビー』のプロデュースでも知られるポップス史の伝説の人物だ。十代のときから、さまざまなミュージシャンのプロデュースと作曲、アレンジでヒットをとばして、財をなした富豪でもあった。だが、しかし、現在は、刑務所のなかだ。2006年にガールフレンドの女優を射殺して、去年、有罪判決をうけた。仮釈放の審査をうけられるは、18年後だ。そのとき、フィル・スペクターは、88才になっている。

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ピーター・フォンダ、デニス・ホッパーと共同で『イージー・ライダー』の脚本を書いたのは、作家で、脚本家でもある、テリー・サザーン(1929~1995)だ。小説『キャンディ』の作者で、スタンリー・キューブリック監督の映画『博士の異常な愛情』の脚本も書いている。

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作家、テリー・サザーン

                

  ロジャー・マッギン Ballad Of Easy Rider http://www.youtube.com/watch?v=DNjzzDNIJWw&feature=fvw

 

                     

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デニス・ホッパー(1936.5.17~2010.5.29)

    ステッペンウルフ  オフィシャルサイト  http://www.steppenwolf.com/

    テリー・サザーン  オフィシャルサイト http://www.terrysouthern.com/

    ジリアン・ウエルチ with オールド・クロウ・メディスン・ショー The Weight http://www.youtube.com/watch?v=zXf-SuBbJa0


口蹄疫は、終わらない

2010-07-05 | 日記・エッセイ・コラム

                           

家畜の恐ろしい伝染病、口蹄疫は、ひと月あまり感染家畜が出てないので、終息したかにみえた。だが、甘くはなかった。また宮崎市で疑似患畜がでた。http://www.the-miyanichi.co.jp/contents/?itemid=28585&catid=74&blogid=13

                       

なんでもない近所のブロック塀や、エアコン室外機のかたわらのシダが美しくみえる。

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夏越の祓い(なごしのはらえ) 茅の輪(ちのわ)には、くぐり方がある。 

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近所に公園ができていた。13000人3日間分の飲料水を確保しているという。サッカー場かと思ったら、ヘリポートだった。

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伝説、ほんとうか、わからない……しかし

2010-07-04 | 日記・エッセイ・コラム

           

勝新が、十代のときから弟子に三味線を教えていた、と、きのう書いた。渡辺香津美が、学生服をきて、ジャズスクールの講師をやっていた、という伝説もある。

はじめて渡辺香津美のギターを生で聴いたとき、その伝説を信じた。レコードメーカーのコンベンションのパーティーだった。そのときは、オベーションのプラスチックなギターを弾いた。そのテクと音の美しさに、驚いた。すごい。

TO CHI KA [12 inch Analog] TO CHI KA [12 inch Analog]

  渡辺香津美 vs アル・ディ・メオラ http://www.youtube.com/watch?v=kUFCJGGS4bE&feature=related