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政府の口蹄疫失策は、農民だけじゃない、高校生を泣かせてないか?

2010-07-17 | 日記・エッセイ・コラム

                                     

わが帯広三条高校の後輩、よっちゃんからのコメントではじめて知った。口蹄疫の影響で、十勝の高校は、宮崎県で開催される全国高校総合文化祭への出場を断念した、というのだ。http://www.tokachi.co.jp/news/201007/20100703-0005934.php

十勝から7校の出場が予定されていた。全国大会出場をめざして努力していた高校生たちのことを思うと、気が滅入る。せつない話だ。わたしが高校生だったときも、帯広三条高校は、合唱や吹奏楽や演劇など、全国大会の常連校だった。

北海道・十勝は、農業、畜産が大きな産業だ。口蹄疫が終息していない宮崎に、十勝の住民がでかけていくことは、現実的ではないし、十勝の農民の心境を思えば、終息したかもしれないという楽観の予断で、十勝の市民が、あえて感染地帯に行くべきではない。だから、十勝の高文連の決断は、高校生たちにはむごいが、適切だったろう。

口蹄疫で、北海道・十勝の高校生たちは、高文連全国大会に行けない。そして、九州・宮崎県の、甲子園をめざす高校生球児たちの大会は、無観客試合だ。選手の選ばれた家族以外、球場には入れない。まったく空席の球場で、高校生たちが予選を戦っている。宮崎県では、観衆が、人が、たくさん集まることを警戒しているのだ。これも、せつない光景だ。

                        

治水、防疫、災害対策は、国家の重要な仕事だ、と書いた。伝染病防疫は、国民の生命、財産を守る、国の重大な仕事だ。宮崎県で発生した家畜伝染病の口蹄疫の猛烈な被害は、国の初動の稚拙さがまねいた感染拡大だ。鳩山総理、赤松農林水産大臣、山田副大臣の認識の甘さと無策が、これだけの歴史に残る無惨な被害をだした。そして、まだ終息していない。

それを、地元自治体の対応のおくれのせいにする。知事の能力を疑う。政府は、マスコミをつかって、そう世論誘導していた。だが、インターネットの時代だ。当事者の地元家畜農家のブログや現地で働く獣医師のブログ、そして、地元紙のサイトで、実際になにが起こっているか、ネットをみる、たいがいの国民は知っていた。(当初、民主党政府の初動ミスをかばって、NHKもふくめて、マスコミは、口蹄疫の被害をまったく報道しなかった。わたしは、4月、5月、それをなんども書いた)

口蹄疫が発生したときの国会での議論も、いまも、いつでも、インターネットのアーカイブでみれる。国民をこ馬鹿にした、赤松農水大臣のへらへら笑いを、いつでもだれでも、世界中からみれる。

(民主党が政権をとってから、NHKは、ほとんど国会中継をしない。だが、インターネットでみれる。過去の本会議も、委員会も、世界中のどこからも、みれる。もう、言った、言わないで、国民をだませる時代じゃない。いつでも、だれの携帯電話でも、PCでも、過去の赤松のへらへた笑いの国会での、口蹄疫にかんする答弁をみれるのだ)

                           

参議院選で民主党が大敗したのは、菅直人の不用意な消費税発言だけじゃない。普天間基地移設問題の迷走、最悪になった日米関係、まったく無策の景気対策、中小企業・地方産業の切り捨て、連続する国会の強行採決、小沢・鳩山の政治資金問題、逮捕され、選挙責任者が有罪になってもやめない民主党議員たち、そして、止まらない伝染病口蹄疫の感染拡大。

政権交代で、いったい、なにかいいことがあったのか?

      

民主党政権になってわずか10ヶ月で、これだけ国民の経済基盤が落ちて足腰が弱り、不道徳な国になれば、国民だれだって、あきれ、恐れる。これが、まだ3年いじょう続くのか? (民主党支持母体の労働組合員だって、不安になるだろう)。

鳩山は、外国や外国人には、気前よく金をばらまくと約束していたが、いったいその金は、だれの金なのだ。日本は、そんなに豊かなのか? 国民にとって、なにかいいこと、将来に希望のもてることが、この政権の政策であったのか?

参議院選挙の敗因は、菅直人の消費税発言だけじゃないのだ。民主党の政権運営すべてが、国民を不安におとしいれた結果なのだ。

             

60%以上の国民が、菅直人の首相続投をのぞんでいる、と新聞アンケートにある。本当だろうか? わたしは捏造だと思う。テレビや新聞の世論調査とかアンケートほど信じられないものはない。(学生時代、そんなアルバイトをしたことがないかな?)

テレビのコメンテーターたちは、コロコロ首相が交代したのでは、外国に恥ずかしい、という。そうだろうか? 外国人がどう思おうが知ったことじゃない。無能な首相に政権をまかせるのは、国民にとっても、国家にとっても、不幸なことだ。すぐに交代するべきだ。またどんな愚かなことをしでかして、国民をとんでもない悲惨なことにするか。

菅直人をトップにして参議院選挙を戦って、民主党政府は惨敗したのだ。首相をやめるのがとうぜんなのだ。すぐに衆議院を解散をして、いまの、民意を問うのが、民主主義だろう。

                        

首相がコロコロ交代しても、外国に恥でも、全然かまわないだろう。日本の国家・国民に、なにがためになるか、それがなにより重要だ。