Ommo's

古い曲が気になる

北海道で、チック・コリアの運転手をやった

2010-07-19 | 日記・エッセイ・コラム

 

Now He Sings Now He Sobs Now He Sings Now He Sobs
                   

わたしは、ロック、ニューミュージックのレコード屋だったが、ジャズにも無知ではない。

わたしは、チック・コリア・ソロ・コンサートの、チック・コリアの運転手だった。 札幌・ミューズ・コーポレーション・木ノ内社長からの依頼だった。木ノ内さんは、札幌にマイルスやロリンズを招聘していたジャズのプロモーターだ。

わたしが運転して、チック・コリアは、うしろの席にいる。おなじ車にいるだけで胸が高鳴る。興奮する。聞きたいことがたくさんある。わたしのブロークン英語が炸裂する。

わたしが、チック・コリアを好きになったのは、Now He Sings, Now He Sobs だった。1968年、わたしが、帯広駅前で小さいレコード屋の店長になった年のアルバムだ。

「あのトリオのアルバムが、最高に、好きです。そのまえに、モンゴ・サンタマリア・バンドでもプレイしてましたね。サルサ・バンドですね」

「ダンス・バンドで演奏するのが好きなんだ。じぶんのピアノで踊ってくれるのが、うれしい」

わたしが運転手をした、そのソロ・コンサート・ツアーは、チック・コリアが、クラシックを弾くという旅だった。チック・コリアがソロで弾くモーツアルトが売りのツアーだった。

   チック・コリア・トリオ 1968年 http://www.youtube.com/watch?v=hYiZnO0vflI

                                             

わたしがアイドルにする、ジャズ・ピアニストは、セロニアス・モンクだ。モンクは、わたしには、神だ。モンク作曲の「ラウンド・アバウト・ミッドナイト」は、名曲ちゅうの名曲だ。メロディーは、怒りと、諧謔と皮肉と、自虐にみちて、痛烈で、そして、悲しくセンチメンタルだ。美しい。

      セロニアス・モンク Round About Midnight    http://www.youtube.com/watch?v=OMmeNsmQaFw

                

セロニアス・モンクの「ラウンド・アバウト・ミッドナイト」は、ジャズのプレーヤーに愛された名曲だ。ウエス・モンゴメリーの演奏は、すばらしい。圧巻だ。マイルスの名演もある。ギル・エバンスのアレンジが、もう、メチャクチャかっこいい。

  ウエス・モンゴメリー Round About Midnight http://www.youtube.com/watch?v=MOm17yw__6U&feature=related

  マイルス・デイビス Round About Midnight http://www.youtube.com/watch?v=td3SE3zEVP0&feature=related


銀座・十勝屋で

2010-07-19 | 日記・エッセイ・コラム

                                          

昨夜は、銀座の十勝屋で、浦島さん、永田さん、戸張さん、そしてわたし。4人で十勝の食材の料理を食べ、ビールを飲んだ。楽しい夜だった。

浦島さんは、帯広の、ジョイ・イングリッシュ・アカデミーの学院長。戸張良彦さんの写真展のために、帯広からやってきた。きょうは帰るという。永田さんは、十勝毎日新聞社・東京支社長。

「浦島さんが上京します。勝毎・東京支社長の永田さんが、コリドー街の十勝屋を予約しています、いっしょにどうですか?」と、戸張さんに誘われた。永田さん? 支社長……そういう偉い人と同席するのはな、と、気がひけた。『なにを着ていったらいいんだ』

戸張さんの写真展会場、柴田悦子画廊で、浦島さんとお会いした。30年ぶりだろうか。きのう別れたように、まったく変わっていない浦島さんに驚いた。そして、十勝毎日新聞・東京支社長と名刺を交わした。「ともみさん、お元気でしたか?」と、支社長がいう。

『OCTVの永田さんだ!』、かって帯広で、なんどもはなしをした人だ。

わたしは、北海道・帯広の駅前で小さいレコード屋をやっていた。それだけでは、おもしろくないので、興行師になった。陽水やユーミンや矢沢永吉や浜田省吾の、北海道のプロモーターだった。

昨夜、銀座の十勝屋でいっしょにビールを飲んだ人たちは、そのころ出会った若者たちだ。わたしは、ジジイになるばかりだが、かっての若者は、いまや、英語スクールの学院長、東京支社長、そして、銀座で個展をひらく写真家だ。

「戸張さん、おめでとう」と、わたしたちは乾杯をした。写真家、戸張さん、東京の画廊での個展。

東京・銀座で、十勝・帯広にかかわる人があつまって、帯広話でもりあがるのは、楽しい。わたしは、ジジイだから、ひとり大声で、むかしの自慢ばなしをするのだが………。

          十勝屋 http://www.tokachiya.com/