6月30日にアメリカで封切りになった映画、『トワイライト』シリーズの第3作、“The Twilight Saga:Eclipse”は、ほかの新作映画の売上を超え、最大の興行成績をあげている。主演のロバート・パティンソンは、いま若い女の子に最も注目される俳優のようだ。わたしは、つい最近まで、この俳優を知らなかった。
主人公ベラ・スワン役のクリスティン・スチュワート。
アメリカの作家、ステファニー・メイヤーの小説『The Twilight Saga』のシリーズが、売れているらしいのは、知っていた。
『トワイライト』シリーズの作家、ステファニー・メイヤー。
このシリーズの本は、数年まえから、丸善本店の洋書売り場で、平積みになっていた。表紙の写真が気になって手にとってみた。ヴァンパイア(吸血鬼)と若い女の子のラブ・ロマンスというのは、その本をパラパラめくってわかった。わたしの趣味じゃない。スティーヴン・キング以外、ホラーはあまり読まない。しかし、なんでこんなにたくさん仕入れるんだ? と思っていた。東京には、ホラーを英語で読む人がこんなにいるのか? 三省堂本店の洋書売り場でも、八重洲ブックセンターにも、山ほどあった。
Twilight (The Twilight Saga) |
じつは、アメリカでは『ハリー・ポッター』なみに、十代の女の子たちにバカ売れしたベストセラー本だと知った。ティーンズの女の子が読者の小説だ。シリーズ4冊が、4200万部売れているという記事もある。
New Moon (The Twilight Saga) |
Eclipse (Twilight Saga) |
この小説が映画になったのは知っていた。しかし、ヴァンパイアの青年と高校生の女の子の、ホラー・ラブ・ロマンス? 『永遠に、オレはみない映画だな』と思っていた。だが、数日まえ、なにか魔が差してしまった。近所のビデオ屋で、第二作目の『トワイライト ニュームーン』を借りてしまったのだ。
じつに、おもしろい。若者に大ヒットしているのが、よくわかる。若い女の子のたちに受けているのもわかる。きっと観客の女の子は、ハンサムなバンパイアに恋をする主人公の女の子に、感情移入できるのだ。
いつの時代でも、若者が大好きなラブ・ロマンスの原型、階級の違い、家柄の違い、民族の違いの恋物語 、ロミオとジュリエット、『タイタニック』だ。今回は、吸血鬼の家系のハンサムで誠実な青年と、普通の(人間の美女の)高校生との恋物語なのだ。音楽もいい。
いまアメリカでヒットしている、第3作の『エクリプス』は、日本では11月の封切りのようだ。
主演のふたりと、原作者。
『トワイライト エクリプス』予告編 http://www.youtube.com/watch?v=S2HIda5wSVU&feature=related
ロバート・パティンソンのサイト http://www.pattinson-online.net/
作家、ステファニー・メイヤーのサイト http://www.stepheniemeyer.com/index.html
トワイライト・シリーズ オフィシャル・サイト http://www.thetwilightsaga.com/
『エクリプス』 日本語サイト http://www.the-twilight-saga.jp/eclipse/
日本では、4冊の原作の翻訳本とはべつに、14巻に分冊して、イラストをつけて出版している。日本でも人気があるんだ。ジジイは、若者の流行に無知なのだ。(わたしのような還暦すぎたジジイが、もし、少女コミックのような世界に詳しかったら、かなり、不気味ではある)。
トワイライト〈1〉 愛した人はヴァンパイア |