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古い曲が気になる

十勝平野でみた不思議な光

2010-07-14 | 日記・エッセイ・コラム

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数日まえ、中国で撮影された、奇妙な飛行物体。

中国に出現したUFOのような飛行物体の写真は、わたしが北海道でみた光の玉によく似ている。これは、以前も書いたが、30数年まえのことだ。北海道・十勝の広尾町でロック・バンドのコンサートを終え、バンドメンバーと楽器をライトエースにのせて、深夜、帯広にむかって運転していた。

中札内の手前の長い直線道路を走っているときだ。バックミラーに、遠いヘッドライトの明かりがみえた。『バイクか? こんな真夜中にオートバイに乗ってるやつがいるんだ……』と不思議な気がした。バックミラーに写ったヘッドライトは、ひとつだったのだ。時間は、午後11時をすぎていた。晩秋の十勝は、ひどく寒い。真夜中にオートバイに乗る気温じゃない。深夜には、アスファルト路面の結露が凍結して危険だ。夜明けには、雪も降る。

『ひどく飛ばしているな』と思った。豆つぶのように小さかったヘッドライトが、みるみる大きく明るくなって、どんどん近づいてくるのだ。『すごいスピードだ。なんだろう?』 

『ちがう! 地上を走ってるんじゃない。空中を飛んで、追ってくるんだ』と気づいた。そのときはもう、小さかったライトは、巨大な光の塊になって、わたしの車にせまっていた。まわりの風景が、強烈なストロボ・ライトをたきつづけているように、真昼の明るさだ。畑の、トウモロコシを刈り取ったあとの切り株が、鮮明にみえる。

「なんだ、これは!」、毛が逆立つ恐怖に、吐き気がした。わたしは、急ブレーキを踏んで車を止めた。その巨大な青白い光の玉は、わたしの車の上をこえ、すさまじいスピードで国道にそって飛んでいく。わたしのまえを数台の車が走っていたが、ブレーキランプが赤々とついて、急停車しているのがみえた。そして突然、青い火の玉は、オレンジ色に輝いて、消えた。まわりは、また夜の闇にもどった。

あれが、なにかわからない。落下する隕石なら、国道に平行して、水平に飛行するのもおかしい。不思議な、巨大な火の玉だった。