とだ九条の会blog

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「九条の会」近畿ブロック交流集会開かれる

2009年12月26日 | 国際・政治

昨日も「九条の会」中国ブロックの交流集会の報告をしましたが、12月13日(日)、大阪府吹田市の関西大学で「『九条の会』近畿ブロック交流集会 」が開かれました。昨年まで「全国交流集会」として全国1ヵ所で開催されていたのですが、前日の岡山で開かれた中国ブロック交流集会に続き、ブロック別の交流会として実施されたものです。

同交流集会は、近畿での地域単位の集会としては初の試みで、全国「九条の会」と集会運営委員会の共催で開催され、近畿ブロックの2府4県の地域や職場、分野別の「九条の会」から約700名が参加しました。
「九条の会・おおさか」事務局長の吉田栄司・関西大学法学部長のあいさつに続き、全国の「九条の会」事務局で一橋大学教授の渡辺治氏が、民主党政権下での改憲問題について講演しました。
渡辺氏は、改憲反対の世論を広げた運動の意義を示した一方で、解釈改憲をねらう鳩山政権の動きについて警鐘を鳴らし、「九条を生かす活動の強化で改憲の動きを一掃できる」と訴えました。

3つの分科会と分散会も行われ、青年・学生らの分科会では、米国在住のジャーナリストである薄井雅子さんと「戦争体験出前囃(ばなし)」を行う95歳の本多立太郎さんがトークをしました。

参加した地域や分野別の各「九条の会」は、九条署名の取り組みや地域でのネットワークづくりの報告など、意見交換が行われました。

【参考】2009年12月15日付け「しんぶん赤旗」

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「九条の会」中国ブロック交流集会開かれる

2009年12月25日 | 国際・政治

12月12日(土)、岡山市民会館で「『九条の会』中国ブロック交流集会 in 岡山」が開かれました。昨年までは「全国交流集会」として全国1ヵ所で開催されていましたが、今年はかねてから要望が出ていたブロック別の交流集会として実施されたものです。
同交流会は、全国「九条の会」と中国地方5県の「九条の会」の主催で、58の地域や職場、分野別の「九条の会」から120名が参加しました。
全国「九条の会」事務局の高田健氏は、全国の「九条の会」が7443に広がったことを紹介。これまで3回「全国交流集会」を実施してきましたが、これに続き今年はブロック別交流会にしたいきさつを説明、「きめ細かな活動の交流をしたい」と述べ、「憲法を守るだけでなく積極的に生かしていく運動にしていきたい」と抱負を語りました。
全体会では、9つの地域や職場の「九条の会」が活動を報告し、交流しました。

講演にたった「九条の会」事務局で一橋大学教授の渡辺治氏は、世論を変えた「九条の会」の保守の人々を含む広がりをあげ、「9条を実現し、25条をよみがえらせる』運動を呼びかけました。

また、12月13日(日)には、大阪・関西大学で「近畿ブロック交流集会」が行われました。

【参考】2009年12月13日付け「しんぶん赤旗」

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NHKが制作・放映しようとしている「坂の上の雲」に対する声明

2009年12月24日 | 国際・政治

この11月29日から始まったNHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」に対して、昨日も日本機関紙協会埼玉県本部事務局長である二橋元長さんのコメント(2009年12月22日23日当ブログ)をご紹介しましたが、その日本機関紙協会埼玉県本部が10月20日に発表した声明は以下の通りです。(サイト管理者)

<NHKが制作・放映しようとしている「坂の上の雲」に対する声明>

NHKは、例年通りならば年末まで放送するはずの大河ドラマを、2009年は11月22日で終了させ、11月29日から毎週日曜夜、90分枠で5回にわたって、スペシャルドラマと銘打って「坂の上の雲」(第1部)を放映し、その後も第2部(全4回)を2010年秋に、第3部(全4回)を2011年秋に放送しようとしています。
NHKが、「総力をあげて取り組む」というスペシャルドラマ「坂の上の雲」は、日露戦争を戦った軍人の秋山真之、秋山好古兄弟、俳人・歌人の正岡子規の3人を主人公に、明治を生きた人々を描いた司馬遼太郎の長編小説が原作で、中曽根元首相などが最高の「歴史書」と称賛しているものです。
作者である司馬遼太郎自身は、この小説の映像化が戦争を煽るものとなることを恐れ、生前、それを拒否していました。1986年5月21日に放送されたNHK「ETV8」のなかで本人が、「坂の上の雲はなるべく映画とかテレビなど視覚的なものに翻訳されたくない作品であります。うっかり翻訳するとミリタリズムを鼓吹しているように誤解される恐れがありますからネ」と発言しており、この発言は1998年にNHK出版が出した「昭和という国家」の中にも採録されて残っています。
NHKは、この番組の企画意図として、「明治時代のエネルギーと苦悩をドラマとして描き、現代日本人に勇気と示唆を与えるものとしたい」、「(明治は)新たな価値観の創造に苦悩、奮闘した時代だった。この作品のメッセージは日本のこれから向かうべき道のヒントを与えてくれる」と広報資料に書いています。
しかし、雲を見上げて坂を駆け上った明治時代の日本が行なったことは、台湾や朝鮮の植民地支配と、後の中国・東南アジア諸国への侵略戦争の準備でした。
私たちは、NHKが、このような小説を、あえて映像化したのは、「戦争する国」づくりを求めているアメリカと財界の意向を受けとめて、NHKを「戦争放送局」にしようと決意したことの表現ではないかと疑わざるを得ません。
私たちは、NHKに対し、「坂の上の雲」の放映を中止するとともに、今後の制作を中止されることを強く要請いたします。

                        2009年10月20日
                        日本機関紙協会埼玉県本部
                        理事長  金子 勝

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NHKドラマ「坂の上の雲」考(2)

2009年12月23日 | 国際・政治

昨日に引き続き、NHKドラマ「坂の上の雲」について、日本機関紙協会埼玉県本部事務局長の二橋元長氏のコメントをご紹介します。(サイト管理者)

 
声明にも記しましたが、原作には、歴史的事実との関係で問題となる記述や、朝鮮・中国を蔑視するような記述が散見されるなど、問題点が数多くあるうえに、作者である司馬遼太郎自身も、この小説の映像化が戦争を煽るものとなることを恐れていました。
そのことは、生前、多くの映画会社やテレビ局から原作の映画化、ドラマ化の申し出を受けたにもかかわらず、それらをすべて断っていたことからみてもわかります。現に、1986年5月21日に放送されたNHKの番組「ETV8」のなかで、司馬氏自身が、「『坂の上の雲』は、なるべく映画とかテレビなど視覚的なものに翻訳されたくない作品であります。うっかり翻訳するとミリタリズムを鼓吹しているように誤解される恐れがありますからね」と発言しています。
NHKは、しきりに、この番組を企画した意図として、「明治時代のエネルギーと苦悩をドラマとして描き、現代日本人に勇気と示唆を与えるものとしたい」、「(明治は)新たな価値観の創造に苦悩、奮闘した時代だった。この作品のメッセージは日本のこれから向かうべき道のヒントを与えてくれる」(広報資料)、「6年前にドラマ化を決定・発表しており、昨今の(政治的な)動きと連動するものではない」と弁明しています。
しかし、雲を見上げて坂を駆け上った明治時代の日本がおこなったことは、台湾や朝鮮の植民地支配と、後の中国・東南アジア諸国への侵略戦争の準備だったことは、今日では歴然としています。
そもそも本土防衛・専守防衛に徹するはずの自衛隊が、いまでは、テロ対策、「海賊」対策の名のもとに、極東地域をはるかに超えて、遠くインド洋からアフリカのソマリア沖にまで派遣され、「外征軍」であるかのような展開をするまでに至っています。
戦争放棄、戦力不保持、交戦権否認をうたう憲法第9条を変えて、自衛隊を自衛軍にし、集団的自衛権を行使できるようにしようとするうごきも根強いものがあります。
そうしたときに、なぜ、NHKが、こうした小説を映像化したのでしょうか。
かつて大本営からの発表をたれ流し、戦争を煽ったように、今日、「世界のなかの日米同盟」を基軸として、「戦争する国」づくりをすすめようとする危険な流れに、NHKは、再び加担しようというのでしょうか。NHKの意図を勘ぐらざるをえません。
私たちは、NHKが「戦争放送局」と化していくことを看過することはできません。そのこともあって、NHKに対し、「坂の上の雲」の放映中止、今後の制作の中止を求めたものです。
来年、2010年は、戦後65年にあたります。「韓国併合」から100年目という節目の年でもあり、日韓のあいだでは、さまざまなレベルで日本の植民地支配の清算と歴史認識の共有をめざす取り組みがおこなわれようとしています。
いま大事なことは、歴史の真実と真摯に向きあい、反省すべきは反省し、謝罪すべきは謝罪し、保障すべきは保障するという誠意ある対応を、犠牲を強いた国々・人々に対して行うことではないでしょうか。そうした、きちんとした対応をしてこそ、世界の平和、わけても東アジアの平和への展望を大きく切りひらき、日本国憲法が高らかにうたう「平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しよう努めている国際社会において、名誉ある地位を占め」ることができるのだと思います。

【プロフィール】二橋元長(ふたつばし もとなが)氏
1951年、川崎生まれ。日本機関紙協会埼玉県本部事務局長。
「平和のための埼玉の戦争展」実行委員会副実行委員長。「平和の学び場・コラボ21」常任理事・事務局長。草の根メディア9条の会よびかけ人
著作:『もう一つの世界は可能だ-「世界社会フォーラム2005」現地レポート』(日本機関紙協会埼玉県本部発行)


【関連情報】2009年3月26日付け4月14日付け当ブログ

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NHKドラマ「坂の上の雲」考(1)

2009年12月22日 | 国際・政治

NHKはこの11月から“21世紀スペシャルドラマ”と銘打って司馬遼太郎原作「坂の上の雲」を放映し始めました。通常、NHKの大河ドラマは、毎年1月から年末までの1年間に約50回にわたって放映されますが、今年はこの「坂の上の雲」の放映開始があるため前作の「天地人」は早めに終了し、「坂の上の雲」は今年から3年がかりで放送されると言いますから、異例な対応です。1話は90分で、第1部は11月29日から12月27日まで毎週日曜日の全5回。 第2部は来秋、第3部は再来秋という力の入れよう。この「坂の上の雲」は、3月26日付け4月14日付け当ブログでもご紹介しましたが、司馬遼太郎が1968年から72年にかけて「産経新聞」に連載した日露戦争までの近現代史がテーマの大河小説。改憲派である中曽根康弘元首相などが最高の「歴史書」と称賛しているもので、題名は「ひとひら輝く雲を見上げて坂を上った」明治の青年群像からきたものと言われています。「『坂の上の雲』は“靖国派”の歴史観におもねた企画に見えてくる‥‥」とは、仲築間卓蔵氏(元ワイドショープロデューサー)の指摘です。おりしも来年は日韓併合100年の年。改めて日韓関係を見直す年でもあるこの時期に放映するNHKの歴史認識が問われます。そこでこれからも時折、問題の「坂の上の雲」について当ブログでも追跡してみたいと思います。今回は「坂の上の雲」考として、日本機関紙協会埼玉県本部事務局長である二橋元長さんのコメントをご紹介します。(サイト管理者)

                   二橋元長氏(日本機関紙協会埼玉県本部事務局長)

日本機関紙協会埼玉県本部は、去る09年10月20日付けで、NHKが、スペシャルドラマと銘打って、11月29日から放映しようとしている「坂の上の雲」の、「放映を中止するとともに、今後の制作を中止されることを強く要請」する声明をまとめ、発表しました。
「戦争と虚偽の宣伝とたたかう」ことを綱領の第一に掲げている日本機関紙協会として、見過ごすことができなかったからです。
「坂の上の雲」は、日露戦争を戦った海軍参謀・秋山真之、その兄で陸軍軍人の好古(よしふる)、そして俳人・歌人の正岡子規の3人を主人公に、明治を生きた人々を描いた司馬遼太郎氏の長編小説を原作としているものです。
NHKは、今回、この作品をドラマ化するに当たり、 「総力をあげて取り組」んだといいます。
しかもNHKは、1963年に放映された「花の生涯」以降、46年にわたってずっと、毎週日曜日の夜に放映してきてきた大河ドラマを、例年ならば年末まで放送するはずなのに(ただし、「琉球の風」(1993年1月10日~6月13日)、「炎立つ」(93年7月4日~94年3月13日)、「花の乱」(94年4月3日~12月25日)は例外)、今年に限っては11月22日で終了させ、その後番組として「坂の上の雲」を、11月29日から、毎週日曜夜、90分枠で5回にわたって放映。さらに、2010年秋には第2部として全4回、2011年秋には第3部(全4回)を放映しようという熱の入れようです。
(つづく)

【プロフィール】二橋元長(ふたつばし もとなが)氏
1951年、川崎生まれ。日本機関紙協会埼玉県本部事務局長。
「平和のための埼玉の戦争展」実行委員会副実行委員長。「平和の学び場・コラボ21」常任理事・事務局長。草の根メディア9条の会よびかけ人
著作:『もう一つの世界は可能だ─「世界社会フォーラム2005」現地レポート』(日本機関紙協会埼玉県本部発行)

【関連情報】2009年3月26日付け4月14日付け当ブログ

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