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コロナ禍でも議論活発に――政治家と有権者つなぐ政策紹介サイト開設

2020年09月01日 | 国際・政治
新型コロナウイルスの感染拡大で大規模集会のような政治活動が難しい中、慶応大4年生の伊藤和真さんが、国会議員と有権者をつなぐ政策紹介サイト「PoliPoli(ポリポリ)」を考案し、運営会社を起業しました。ちょっと前の記事ですが、コロナ感染拡大の収束がいまだ見通せない状況のなか、伊藤さんへのインタビュー記事も含めて、2020年7月27日配信「東京新聞」から記事を転載させていただき、紹介することにします。(サイト管理者)


※以下、転載はじめ↓


<コロナ禍でも議論活発 政治家と有権者つなぐ政策紹介サイト盛況>


新型コロナウイルスの感染拡大で大規模集会のような政治活動が難しい中、国会議員と有権者をつなぐ政策紹介サイト「PoliPoli(ポリポリ)」が活況を呈している。政治家が実現したい政策を投稿し、利用者が意見を寄せて政策を磨いていく仕組みだ。議論を踏まえ、議員が政府に要望したり、国会で質問したりして、実現した政策もある。


◆ネットで手軽に届ける意見
 
「納得いかない制度や法律を変えられるのが政治。ただ、みんなの意見が集まらないと変えられない」。国民民主党の伊藤孝恵参院議員は今月初旬、東京・永田町の参院議員会館で、初対面の学生ら15人に語りかけた。
 
伊藤氏はポリポリに、障害のある子もない子も一緒に学ぶ「インクルーシブ教育」を進める政策を掲げ、賛同を求めている。ネットで意見交換会の開催を告知し、集まった人と政策実現への課題を話し合った。
 
当日に開催を知って参加した東京都港区の高校2年新美 陸人さん(16)は「手軽さがポリポリの魅力。声なき声を拾って国会で発信してくれる議員がいてうれしい。意見を直接に言えて政治を身近に感じられた」と話した。


◆国会議員から51本政策投稿

ポリポリはネットでのやりとりに加え、対面での意見交換会が開かれることもある。利用者が実現してほしい政策を依頼できる機能もある。
 
これまでに加藤勝信厚生労働相や国民の玉木雄一郎代表ら国会議員25人が計51本の政策を投稿した。テーマは貧困対策やネット投票、不妊治療など幅広い。


◆慶大生が考案、運営「PoliPoli」
 

ポリポリを考案したのは慶応大4年の伊藤和真さん(21)。2018年に起業して学生仲間らと運営する。サイト訪問者はコロナ感染が拡大した4月以降は急増し、今では1日1万人に達する日もある。政策にコメントを投稿する利用者は若者を中心に4万人に上る。
 
4月上旬には新型コロナの特設コーナーを設けた。そこで提案された看護師への慰労金支給や、妊娠中の働き手を有給で休業させた企業への助成金創設は、20年度第2次補正予算に盛り込まれた。


◆若者の政治への関心高める手段に
 
サービス向上に向け、伊藤さんは国会議員と意見交換を重ねる。7月2日には国民の矢田稚子参院議員と会い、コロナ禍で働く妊婦を守る政策について反響が大きかったことや、実現してほしい政策として「生理用品に軽減税率を適用してほしい」といった意見が寄せられたことを伝えた。
 
伊藤さんは「応援する政策が実現されるなど成功体験を積めば、若者の政治への関心が高まる。若者が政治に参画する手段のスタンダード(標準)になりたい」と意気込む。


【出典】2020年7月27日配信「東京新聞」


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※以下、同じ7月27日配信「東京新聞」から政策紹介サイト「PoliPoli」の開発者・伊藤和真さん(慶大生)へのインタビューを転載させていただき、紹介することにします。(サイト管理者)


※以下、転載はじめ↓


<政治に興味なかったけど…」慶大生が政策紹介サイト「PoliPoli」を作った理由>


◆開発者・伊藤和真さんに聞く
 
国会議員が投稿した政策に共感した有権者が、応援したり提案したりできるインターネット上の政策紹介サイト「PoliPoli(ポリポリ)」を考案し、運営会社を起業した慶応大4年伊藤和真さん(21)=東京都目黒区=に開発の経緯や今後の目標などを聞きました。


―ポリポリはどのように思い付いたのですか。
 
「政治には全く興味はなかったのですが、19歳だった2017年の衆院選を見て、政治家が街頭で一方的に政策を訴える姿に違和感を覚えました。ネットが当たり前の時代になぜアナログなやり方を続けているのかと。そこで政治家と有権者が双方向でやりとりできるツールとして、アプリを作りました。インターネットというテクノロジーを使って政治の仕組みを変えようと思い、同じ大学の友人と開発しました」
 

―アプリはどんな内容でしたか。
 
「まずは市民側が『喫煙所が汚い』など街の課題を投稿し、共感が集まると、登録している政治家を招待して議論する仕組みでした。約2年間で1000件以上の政策アイデアが話し合われ、地方議会を中心に政策決定に影響を与えました」
 

―政治家が政策を投稿する形式に変更した理由は。
 
「政治的主張をあまりしない国民性もあり、市民側から政治に働き掛けるボトムアップ型の仕組みに限界を感じました。また、アプリはダウンロードしないと使えないという壁もあり、より多くの人に利用してほしいと、昨年12月にアプリ版を廃止し、ウェブ版に移行しました」
 

―政治家からの評価は。
 
「国会議員からは『若者と知り合いになれた』『意見をもらえて政策がより良くなった』『不妊治療が大きな問題だと気付くことができた』といった声が寄せられています。利用者は実体験などのコメントを議員に送ったり、会いに行ったりでき、双方から喜んでもらっています」
 

―成功の理由は何だと考えますか。
 
「使い勝手を良くするため、ウェブ上の設計デザインなどをどんどん変えています。政策目標や課題、実現に向けた進め方をイラストを多用して分かりやすくまとめるようにしています。ネット上で提供されている政治関連のサービスで成功例はあまりなく、勝ちパターンがない。とりあえずやってみることを大切にしています」
 

―参加議員はどう増やしているのですか。
 
「知り合いの議員からの紹介を基本にしています。1回だけ利用してやめてしまうことは避けたいので。参加議員はネットに明るくて政策通な人が多い。ポリポリの新型コロナウイルス関連の特設コーナーを見て、私に直接連絡をしてくれる議員もいました」
 

―学業と仕事の2足のわらじは大変ですか。
 
「ちゃんと両立していますが、時間がなくて正直死にそうです。ちょっとした空き時間や週末にオンライン授業を受けています。卒業したら当面はポリポリ1本でやっていくつもりです」
 

―ネットでの政治活動は定着すると考えますか。
 
「ネットと政治の関係はまだ黎明期だけど、数年たてばネット利用者が選挙で1票を投じる中心的な層になってくる。ポリポリをあと10年粘り強くやれば、世の中を変える良いサービスとして定着すると思います。政治なんてダサいじゃんと思っていたけど、国づくりの大切な場所。社会の意思決定がゆがまないよう、ネットを通じて若者の意見を届けたいです」
 

―今後の目標は。
 
「イデオロギーとか政党には本当に興味がない。どんな政党でも良い政策は良いし、良い政策をたくさん出した議員に投票する環境にしたい。社会課題にぶつかった時、それを解決する手段は政治だと気付かない若者も多い。そんなときはぜひポリポリを活用してほしいです」


【出典】2020年7月27日配信「東京新聞」


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