発売以来、多くの批判を受け社会問題となって、ついには休刊に追い込まれた「新潮45」ーー。
騒動のきっかけは「LGBTは生産性がない」と書いた杉田水脈衆院議員(自民)の“トンデモ作文”。公の場に出て、謝罪も弁明もない杉田議員ですが、雲隠れしているかと思えば、ちゃっかり講演会を行っていました。驚いたことに、講演会名が「国連人種差別撤廃委員会参加報告会」。さらに驚いたのは、この講演会の主催者・ が「channel AJER」(日本経済復活の会)というネットTV運営会社で、我が街・戸田市川岸にあるというのです。
そこで、この情報を提供した2018年9月28日配信「日刊ゲンダイDigital」から記事を転載させていただき、紹介することにします。(サイト管理者)
※以下、転載はじめ↓
〈「新潮45」休刊に追い込んだ杉田水脈議員の超厳戒講演会を直撃〉
「LGBTは生産性がない」という“トンデモ作文”を寄稿し、老舗出版社「新潮社」の看板雑誌である「新潮45」を休刊に追い込んだ杉田水脈衆院議員。責任を感じておとなしくしていると思ったら大間違い。きのう(9月26日)も東京都内で開かれた講演会に出席して持論を展開すると聞き、日刊ゲンダイ記者が会場を直撃した。
杉田氏の講演会を主催したのは「channel AJER」というサイト(運営会社は埼玉・戸田市)。ホームページを見ると、小川榮太郎や藤岡信勝といった「ガチガチの保守系」といわれる人物が登場している。驚いたのは、杉田氏の講演会タイトルが「国連人種差別撤廃委員会参加報告会」だったことだ。LGBTの「差別」を平然と口にする杉田氏が一体、どのツラ下げて「差別撤廃」を言うのか。ギャグ漫画のようなテーマだ。早速、会場に向かった。
会場の東京・千代田区のビルでは、講演会が始まる前から、4~5人の取材陣が待ち構えていたのだが、主役の杉田氏本人は隠れるように裏口からこっそりと会場入り。それならばと、主催者に講演会の取材を申し込んだところ、「定員は60人でもう満員になってしまったので参加できない」と完全拒否だ。だが、会場に出入りする人を数えると、多く見積もってもせいぜい20人程度。とても60人とは思えなかった。
そこで、講演会の終了後、会場から出てきた杉田氏を直撃しようと試みたのだが、講演会の参加者らしき連中が「壁」をつくり取材を妨害。「LGBT差別を許さない」とプラカードを掲げていた人の写真を撮影し、「抗議をやめろ」と怒鳴るなど、まるでヘイトスピーチの集会そのもの。会場周辺は騒然となり、そのスキに杉田氏もコソコソと逃げるようにして立ち去ったから唖然ボー然だ。
杉田氏の差別発言が掲載されてから2カ月以上経つが、問題は沈静化するどころか周囲を巻き込んで、どんどん悪化している。その原因は、いつまで経っても表舞台に出てこない杉田氏自身にあることは明々白々。国民の前に堂々と出てこられないような人間をいつまでも国会議員にさせていてはダメだ。
【出典】2018年9月28日配信「日刊ゲンダイDigital」
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