自民党のメディアへの圧力が止まりません。
自民党の情報通信戦略調査会（会長・川崎二郎元厚生労働相）は４月１７日、「テレビ朝日」と「NHK」の幹部を呼びつけ、最近問題となったそれぞれの報道番組の内容や経緯について事情を聞くという報道へ露骨な圧力をかけました。
「テレビ朝日」の番組では、３月２７日放送の「報道ステーション」で、出演した古賀茂明氏（元経済産業官僚）が菅義偉官房長官らに「バッシングを受けてきた」などと発言したことと、「NHK」では、「クローズアップ現代」で制作側による「やらせ」の疑惑があると指摘されてい流転について事情を聴取したものです。
自民党は、昨年１１月にも「報道ステーション」が取り上げた「アベノミクス」の内容に偏りがあると難癖を示し、文書で「中立」の報道を求めたことがありました。このときも報道への圧力だと批判を浴びましたが、今回の事情聴取も、政権党による報道への直接介入だと批判を受けています。
日本民間放送労働組合連合会（民放労連）は、昨年１１月の時の自民党の「公正中立」を求める文書が今月になって明るみに出ましたが、この自民文書は政治的圧力だとする「声明」を発表。「言論・表現の自由、番組編集の自由へのきわめて重大な侵害」だと厳しく抗議しました。
【出典参考】２０１５年４月１６日付け「しんぶん赤旗」
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