米国の歴史学者１９人が日本軍「慰安婦」問題をめぐり、「日本政府が最近、歴史教科書の記述を変更させようと試みていることに失望を表明する」と安倍政権の対応を批判する声明を、米歴史協会が発行する雑誌『歴史の展望』３月号に掲載する予定であることが２月９日、ワシントン・ポスト紙（電子版）で分かりました。
同紙によると、「日本の歴史家に賛同する」と題するこの声明を発表するのは、日本の近現代史が専門のコロンビア大学のキャロル・グラッツ教授や、アメリカン大学のピーター・カズニック教授、コネティカット大学のアレクシス・ダデン教授ら。
声明は中央大学の吉見義明教授による政府関係資料の念入りな調査や元「慰安婦」の証言などに触れ、「議論の余地なく国が支援する性奴隷システムの本質的特徴が示されている」と指摘。そのうえで「安倍首相の政権は、立証された慰安婦の歴史に声高に異議を唱えている」と言及し、対象が米歴史教科書の記述にまで及んでいることに抗議し、「われわれは事実を明らかにしようと取り組んできた日本や他国の多くの歴史学者と共に立ち上がる」と記しています。
【出典参考】２０１５年２月１０日配信「時事ドットコム」、２月１１日付け「しんぶん赤旗」
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