tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

トランプ現象は何処まで行くのか

2022年08月13日 22時45分43秒 | 文化社会
少し難しすぎる問題を意識してしまって、一応書き出したのですが、今回は問題提起だけになりそうです。
最初に言訳からで、相済みません。

トランプさんとアメリカという問題です。
トランプさんがホワイトハウスから機密文書を自宅に持ち出していたという事でFBIが強制捜査に入り、司法省も認めたということです。

大統領在任中からトランプさんは,証拠もないのにマスコミ報道を「フェイク」と言ったり、国連の決めたことを平気で破ったり、最後には、大衆に国会議事堂の占拠を指示したり、独裁者でなければやらないようなことをやっていたように思います。

今回の機密文書の問題も同列でしょう。
然しそれなのにです、トランプさんは中間選挙で民主党を脅かすような発言をし、マスコミ報道では大勢の人たちが熱狂的にトランプ支持を叫んでいたりします。

何か、アメリカ社会の分断と言われた問題が、未だ続いているような、自由と民主主義の見本であるアメリカ社会らしからぬ雰囲気が感じられるのです。

一度自由と民主主義を掲げ基本的にリベラな人間の在り方を知った社会では、独裁は徹底して嫌われ、国民は命をかけてさえ、自由と民主主義を守ろうとするのではないでしょうか。

それは、この所の香港、ミャンマー、ウクライナそして台湾などに典型的に見られる現象です。ロシアでさえも、ウクライナ侵攻をきっかけに主要都市では反対のデモが起き、その弾圧もあって、300万の若者が国内に脱出していると聞きます。

これが今日の人類社会に共通するものではないかと思っているのですが、なぜかアメリカの場合は、世界で最も進んだ自由と民主主義の当たり前の社会であり、文化的には典型的なリベラルな社会と思われているのですが。そこでの「トランプ現象」です。

トランプさんのこれまでの言動から考えれば、もしトランプ政権が長期化すれば、必然的に独裁色が強くなるような傾向の強まる事が懸念されます。

なぜアメリカで、トランプさんの一挙手,一投足に、大衆が熱狂的に反応するような現象が起きるのでしょうか。ことは現実にアメリカで起きているのです。自由と地民主主義の最先端の国で、世界で最もリベラルな文化の国で、こういう現象が起きることがどうにも理解できないという気がするのです。

中間選挙に向けて、この疑問が何か深まりそうな気がしているのです。(改めて問題提起だけですみません)