コスパは「コスト・パフォーマンス」(コスト対効果)、タイパは「タイム・パフォーマンス」(時間対効果)という事のようです。
コスパはビジネス界では一般用語です。専門用語では「投入産出分析」で、れっきとした意味、方法論を持っています。
タイパは、最近コスパになぞらえて、「時間をかけただけの効果があったのか」を個人の感覚で評価する事のようです。
「タイム・イズ・マネー」と言いますが、ビジネスの世界では「時間が掛る事はコストが掛る事」ですからコスパの中には「時間を無駄にしない」ことは当然入っています。
例えば「5S」の整理整頓で「必ず決まった場所に置く」は、探す時間を省くためです。
タイパの説明には大抵、「最近は忙しい世の中になったから」などと書いて在りますが、生活時間の使い方を「ビジネス並みに」効率的にというと、生まれた言葉なのでしょう。
実は「タイム・イズ・マネー」というのも生活の一部の話で、本当は『タイム・イズ・命』でしょう。
人間は自分には解らない『与えられた命』の時間を生きているのです。出生から死亡までが「自分の時間」でそれこそが『生命』なのです。生命はカネでは買えません。
という意味からすれば、タイパは「自分の生涯設計の効率化」という事になってしまって、哲学や宗教の問題になってしまうのですが、今使われているタイパはもっと単純に、1日24時間をもっと効率的に使いたいという事で、「ビデオを倍速で見れば効率2倍」といったことになるわけです。
「あれも見た、これも見た」というためには倍速は効率的ですが、「あのシーンの心理的描写のあの3分間が素晴らしかった」というためには倍速は効果がないでしょう。
「最近は忙しい世の中になったから」という言葉の背景は、情報量が多くなって、いろいろ知っていないと困るから」という環境の中での焦り、「あ、それ見た。あ、それ読んだ。あ、それこういう事だよね。」と言えることが必要という事のようです。
こういうのは世界中共通のようで、ミヒャエル・エンデの『モモ』が世界中で読まれる所以でしょう。
ならば、エンデのいう時間泥棒に振り回されるのではなく、時間泥棒と戦うモモの方が正義の味方という事になるのです。
家事を始め、自分の時間のなかにもタイパを取り入れた方がいい事は沢山あるでしょう。しかし、「本当の自分の時間」を充実したものにするためには、自分の人生、自分の生き方を、自分自身で決める必要があるように思われます。
タイパを上手く活用するのも、「本当の自分の時間」を増やすためにやっているので、「本当の自分の時間」を少しでも長くし、それを自分らしく過ごせるようにするのが、本当の目標でしょうか。
コスパはビジネス界では一般用語です。専門用語では「投入産出分析」で、れっきとした意味、方法論を持っています。
タイパは、最近コスパになぞらえて、「時間をかけただけの効果があったのか」を個人の感覚で評価する事のようです。
「タイム・イズ・マネー」と言いますが、ビジネスの世界では「時間が掛る事はコストが掛る事」ですからコスパの中には「時間を無駄にしない」ことは当然入っています。
例えば「5S」の整理整頓で「必ず決まった場所に置く」は、探す時間を省くためです。
タイパの説明には大抵、「最近は忙しい世の中になったから」などと書いて在りますが、生活時間の使い方を「ビジネス並みに」効率的にというと、生まれた言葉なのでしょう。
実は「タイム・イズ・マネー」というのも生活の一部の話で、本当は『タイム・イズ・命』でしょう。
人間は自分には解らない『与えられた命』の時間を生きているのです。出生から死亡までが「自分の時間」でそれこそが『生命』なのです。生命はカネでは買えません。
という意味からすれば、タイパは「自分の生涯設計の効率化」という事になってしまって、哲学や宗教の問題になってしまうのですが、今使われているタイパはもっと単純に、1日24時間をもっと効率的に使いたいという事で、「ビデオを倍速で見れば効率2倍」といったことになるわけです。
「あれも見た、これも見た」というためには倍速は効率的ですが、「あのシーンの心理的描写のあの3分間が素晴らしかった」というためには倍速は効果がないでしょう。
「最近は忙しい世の中になったから」という言葉の背景は、情報量が多くなって、いろいろ知っていないと困るから」という環境の中での焦り、「あ、それ見た。あ、それ読んだ。あ、それこういう事だよね。」と言えることが必要という事のようです。
こういうのは世界中共通のようで、ミヒャエル・エンデの『モモ』が世界中で読まれる所以でしょう。
ならば、エンデのいう時間泥棒に振り回されるのではなく、時間泥棒と戦うモモの方が正義の味方という事になるのです。
家事を始め、自分の時間のなかにもタイパを取り入れた方がいい事は沢山あるでしょう。しかし、「本当の自分の時間」を充実したものにするためには、自分の人生、自分の生き方を、自分自身で決める必要があるように思われます。
タイパを上手く活用するのも、「本当の自分の時間」を増やすためにやっているので、「本当の自分の時間」を少しでも長くし、それを自分らしく過ごせるようにするのが、本当の目標でしょうか。