RCEPの議論に注目
今日からRCEP(東アジア地域包括的経済連携協定)の交渉会合が神戸で始まりました。
以前、アメリカの入っているTPPは何となくうさん臭くて、アジアの自主性を貫ける RCEPの方がアジアの国々は安心できるのではないかと書きました。
現実は、まさに「奇なり」で、アメリカがTPPを否定し、折角の環太平洋の国々の自由貿易への努力は水の泡となり、結果的にRCEPだけが残るという事態になりました。
TPPが何となくうさん臭いというのは、万年赤字のアメリカが、自由貿易のために国際協調の輪に入るという事はどう考えても、さらなる自由化を推進するためとは思えない、多分力ずくで、アメリカが有利になるような中身にしようとするだろうと見ていたからです。
しかし結果は、結構まともな線に落ち着くような様子になり、これではアメリカとしては譲歩のし過ぎで、赤字は減らないんじゃないかなどと考えていたのですが、最後は、トランプ大統領の登場で、とんだ予想外の結論「アメリカはTPPなど認めない」、即離脱(規定によりTPPは成立しない)という事になりました。
大統領が変わったことで、「アメリカは得にならないことはやらない」という考え方がはっきりしたのかもしれませんが、お蔭様でRCEPの方が、本格的に脚光を浴びることになってきたようです。
まだ始まったばかりで、これからの議論がどう発展していくかが問題ですが、RCEPには中国、インドも入っています。アメリカの政治的混乱で、否応なしに「アジアの世紀」の本格化が加速しなくてはならないのかもしれません。
中国、インドといった巨大国が入って、またいろいろと違った難しさがるのかもしれませんが、ホスト国である日本がどれだけの役割を果たせるか、注目も浴びるでしょうし、それに立派に応えられるリーダーシップか調整能力かを発揮しないければならないでしょう。
独り立ちした日本の力量、そして、アジアのアジアらしい共生の思想が、どこまで可能性と実現性を持つのか、日本、そしてアジアの実力が試されることになるのでしょう。しっかり見守りたいと思います。
今日からRCEP(東アジア地域包括的経済連携協定)の交渉会合が神戸で始まりました。
以前、アメリカの入っているTPPは何となくうさん臭くて、アジアの自主性を貫ける RCEPの方がアジアの国々は安心できるのではないかと書きました。
現実は、まさに「奇なり」で、アメリカがTPPを否定し、折角の環太平洋の国々の自由貿易への努力は水の泡となり、結果的にRCEPだけが残るという事態になりました。
TPPが何となくうさん臭いというのは、万年赤字のアメリカが、自由貿易のために国際協調の輪に入るという事はどう考えても、さらなる自由化を推進するためとは思えない、多分力ずくで、アメリカが有利になるような中身にしようとするだろうと見ていたからです。
しかし結果は、結構まともな線に落ち着くような様子になり、これではアメリカとしては譲歩のし過ぎで、赤字は減らないんじゃないかなどと考えていたのですが、最後は、トランプ大統領の登場で、とんだ予想外の結論「アメリカはTPPなど認めない」、即離脱(規定によりTPPは成立しない)という事になりました。
大統領が変わったことで、「アメリカは得にならないことはやらない」という考え方がはっきりしたのかもしれませんが、お蔭様でRCEPの方が、本格的に脚光を浴びることになってきたようです。
まだ始まったばかりで、これからの議論がどう発展していくかが問題ですが、RCEPには中国、インドも入っています。アメリカの政治的混乱で、否応なしに「アジアの世紀」の本格化が加速しなくてはならないのかもしれません。
中国、インドといった巨大国が入って、またいろいろと違った難しさがるのかもしれませんが、ホスト国である日本がどれだけの役割を果たせるか、注目も浴びるでしょうし、それに立派に応えられるリーダーシップか調整能力かを発揮しないければならないでしょう。
独り立ちした日本の力量、そして、アジアのアジアらしい共生の思想が、どこまで可能性と実現性を持つのか、日本、そしてアジアの実力が試されることになるのでしょう。しっかり見守りたいと思います。