第二回米朝会談、結局は「ふりだし」に戻っただけか?
トランプさんの「きっと良い話し合いができる」「きっと良い結果が出る」などの言葉から、「何かが起こるのではないか」といった期待を持った人は多かったのではないかと思います。
しかし、トランプさんのそうした発言は、単なる自己宣伝だったのかと落胆することになりました。会談は物別れ、問題は「ふりだし」に戻ったようです。
事前に両国の担当者が綿密に調整をして、最後のトランプさんが出て行って、「事態はこんなに進展しました」と胸を張るという筋書きだったのではないでしょうか。
外交交渉とは難しいものだと思いますが、考えてみれば、世界の安定を目指した米朝交渉とは言いながら、その実、トランプさんと金正恩さんの最大の関心事は、それぞれの個人的な事情にあるようだと考えれば、あまり難しく考えなくても、結論は見えていたようにも感じられるといった指摘もあながち見当違いではないようにも感じられます。
金正恩さんは、「体制維持」と言いながら、本音は金王朝の存続、ご自身の身の安泰が最大の関心事でしょう。
トランプさんは、来年の大統領選挙に勝つことが最大の関心事で、おまけがノーベル平和賞でしょうか。
切実感から言えば、金正恩さんの方が深刻でしょう。核のボタンに象徴される絶対権力を維持できなくなれば、粛清、処刑、暗殺といった手段も使って(?)固めてきた現体制の崩壊は必至という予感は常に付きまとっているのではないでしょうか。
独裁者、独裁国家というのは常にそうしたもののようです。
トランプさんの方はアメリカの大統領という権威と名誉からの失墜をいかに避けるか、そのためにやり易いことは何か、「北朝鮮への経済制裁と金正恩を煽てること」(飴と鞭)で、北朝鮮の非核化実現の期待を維持できれば、これはまたとないチャンス、来年の大統領選挙をまたいでも(急がないと言っています)、その可能性を認めてもらえれば、再選に絶対有利と考えてもおかしくないと思います。
多分こういうのを「下司の勘繰り」というのでしょう。
本当は、トランプさんは、北朝鮮の非核化を通じて世界の平和と安定に最大限の貢献をしようとしているのでしょうし、金正恩さんは、優れた国民を持ちながら、未だに貧しい北朝鮮を、ベトナムやシンガポールの様に早く豊な国にして国民を幸せにしようと思って真剣な努力を続けていると考えるべきなのでしょう。
日本の拉致問題についても、トランプさんは懸命に金正恩さんに訴えてくれているでしょうし、金正恩さんも、古い時代の問題を何とか早く解決したいと内心思っているのでしょう。
直接に「腹を割った」話が出来ないと疑心暗鬼や誤解ばかりになって本当に良くないですね。
トランプさんの「きっと良い話し合いができる」「きっと良い結果が出る」などの言葉から、「何かが起こるのではないか」といった期待を持った人は多かったのではないかと思います。
しかし、トランプさんのそうした発言は、単なる自己宣伝だったのかと落胆することになりました。会談は物別れ、問題は「ふりだし」に戻ったようです。
事前に両国の担当者が綿密に調整をして、最後のトランプさんが出て行って、「事態はこんなに進展しました」と胸を張るという筋書きだったのではないでしょうか。
外交交渉とは難しいものだと思いますが、考えてみれば、世界の安定を目指した米朝交渉とは言いながら、その実、トランプさんと金正恩さんの最大の関心事は、それぞれの個人的な事情にあるようだと考えれば、あまり難しく考えなくても、結論は見えていたようにも感じられるといった指摘もあながち見当違いではないようにも感じられます。
金正恩さんは、「体制維持」と言いながら、本音は金王朝の存続、ご自身の身の安泰が最大の関心事でしょう。
トランプさんは、来年の大統領選挙に勝つことが最大の関心事で、おまけがノーベル平和賞でしょうか。
切実感から言えば、金正恩さんの方が深刻でしょう。核のボタンに象徴される絶対権力を維持できなくなれば、粛清、処刑、暗殺といった手段も使って(?)固めてきた現体制の崩壊は必至という予感は常に付きまとっているのではないでしょうか。
独裁者、独裁国家というのは常にそうしたもののようです。
トランプさんの方はアメリカの大統領という権威と名誉からの失墜をいかに避けるか、そのためにやり易いことは何か、「北朝鮮への経済制裁と金正恩を煽てること」(飴と鞭)で、北朝鮮の非核化実現の期待を維持できれば、これはまたとないチャンス、来年の大統領選挙をまたいでも(急がないと言っています)、その可能性を認めてもらえれば、再選に絶対有利と考えてもおかしくないと思います。
多分こういうのを「下司の勘繰り」というのでしょう。
本当は、トランプさんは、北朝鮮の非核化を通じて世界の平和と安定に最大限の貢献をしようとしているのでしょうし、金正恩さんは、優れた国民を持ちながら、未だに貧しい北朝鮮を、ベトナムやシンガポールの様に早く豊な国にして国民を幸せにしようと思って真剣な努力を続けていると考えるべきなのでしょう。
日本の拉致問題についても、トランプさんは懸命に金正恩さんに訴えてくれているでしょうし、金正恩さんも、古い時代の問題を何とか早く解決したいと内心思っているのでしょう。
直接に「腹を割った」話が出来ないと疑心暗鬼や誤解ばかりになって本当に良くないですね。