水徒然2

主に、水に関する記事・感想を紹介します。
水が流れるままに自然科学的な眼で解析・コメントして交流できたらと思います。

「水」とはどのようにあるべきか?に係る記載(その4-2:低コストな淡水の供給が捗らない原因に対する雑感)

2013-03-31 | 食糧・エネルギー・資源の自給関連

'13-04-01投稿

既報(その4:低コストな安全な水の供給に対する現状と問題点)に引き続いて、個人的に低コストな淡水の供給が捗らない原因について考察してみました。

 

工業用、農業用、水産用、飲料、生活用の分野に低コストかつ適正なる

「水」を効率的、かつ有効に安全に供給することが

大切であると思っています。

既報でも記載しましたが、誤解、妄想?杞憂かもしれませんことを
予め断っておきます。

 しかし、現状の問題点は海水の淡水化を例にとると、
地球上の水のうち97.5%は海水で占められ無尽蔵にありますが、 淡水を大量に供給するために 海水から淡水を製造することが実施されています。 淡水の製造法には. 蒸留法. 逆浸透法. などがありますが、世界の淡水需要は現状約5000億m3であるが、人口増加に伴って、約7000億m3が見込まれています。
ところが、この水不足に対して、逆浸透膜がそれを解決しようとすると、逆浸透膜で、30億人分の水を作るには、9兆kWhの電気が必要であり、世界中で使われている電気18兆kWhの50%の量とのことです。
 日本は電気代が世界の中でも高いことは世界的にも知られていますが、仮に、工業用単価を安く見積もって10円/kWhとした場合でも180兆円となります。(家庭用はこの2倍強)


関連投稿:「水」とはどのようなものか?」に係る投稿 の整理('11-01-05~)

2012-03-18

 

現状の不足分を▲2000億m3とすると、
その単価(円/m3)は
180000000000000÷200000000000
=1800÷2=900円/m3

 となります。

 一般的に、水道水の単価は地域・場所によって違いがありますが、200~500円?/m3と比べてきわめて高いようです。

 

関連投稿:
わが国の上水のあらましとその水源および水質、処理方法
2010-11-11

世界の水価格に係る記載

 

世界各地で水価格が上昇によれば
http://www.earth-policy.org/Books/Seg/PB2ch04_ss7.htm

「世界各地で水価格が上昇し、時には急騰している。自治体が定める水道料金の過去5年にわたる平均値上げ率は、米国で27%、イギリスで32%、オーストラリアで45%、南アフリカ共和国で50%、カナダで58%である。チュニジアでは過去10年間で灌漑用水の価格が4倍になった。4カ国を対象に行った最近の調査によれば、自治体における平均的な水道料金には、1立方メートルあたり、米国の66セントからデンマークとドイツの2ドル25セントとかなり開きがある。だが、消費者が水道料金の実費を全額負担することはない。それどころか、実質的に(時には文字通りに)水を無料で提供している政府も多い。人々が支払う水の価格は、主に次の3つの要因で決まる。水を供給源から消費者まで輸送するコスト、水の総需要、価格補助金である。汚染物質の除去費用が加わる場合もある・・・」 という。

それでは安くて安定な淡水製造用の電源をどこから?

既報各種エネルギー確保の現状 および原発、再生エネの位置づけに係る情報
(2013-03-22 )の引用(アメリカの原発事情(’03/11/25)
http://simlabo.main.jp/simrepo/r038.htm)によれば、

であり、そのためにはコンパクトで安定した固定電源である原発に目が向きますが、原発は衆知のように、一度、大地震、大津波で被災すれば、環境中へ大量な放射能汚染を招くことから、「いたちごっこ」になりかねないとも思われます。

 かといって、再生可能なエネルギーの単価は現状風力20円、太陽光35円ともいわれ、適用した場合、約600円/m3というとてつもない高コストになるのだろうか?

 これでは、工業用、農業用、水産用、飲料、生活用の分野に低コストかつ適正なる
「水」を効率的、かつ有効に安全に普遍的に供給することは建前としては理解できても、現実的には不可能だろうか?

 安全な飲料水、砂漠の緑化、灌漑用に普及しない原因のひとつと思われます?
(別途調査)

せめて、異常気象など天変地異による水不足、原発事故などによる水汚染が起こらないように対策できればよいのですが、・・・。

いずれにしても、再生エネ、低コストな水の想定外の進展とその技術を確立することは一朝一夕にはできないので、時間がかかるのでしょうか?



資源はないが、四方海に囲まれたわが国の場合はまだ恵まれた環境にあるとも思われ、既報(その12:米 エイモリー・ロビンス氏のビジョン)
大規模集中型のエネルギーシステムやそれを支える政策から決別し、原子力などへの補助金をやめて、フェアな競争を実現しなければならない。政治家は勇気を持つべきだ。もし、日本人が省エネと再生可能エネルギーに多大な投資をし、得られたものを周辺の国と共有できれば、日本は世界に大きな貢献ができるだろう」という言葉がに印象残ります。

 

 

 

 


「水」とはどのようにあるべきか?に係る記載(その4:低コストな安全な水の供給に対する現状と問題点)

2013-03-31 | 食糧・エネルギー・資源の自給関連

'13-03-31投稿、追加・更新

 既報食糧の自給には低コストかつ安全な淡水製造技術への開発志向が必要か!の引用で問題とされている水不足に対する今後の取り組みは非常に重要なことと思っています。
 水の汚染度、温度など性状に異変を来たす諸要因の排除、および、さまざまな分野における低コストな水の供給に対する製造技術は人類の永遠に生き延びるための課題と思われます。

 全ての生物が健康に生きていくためには、

産業革命以降、長年築き上げた文明の利器・情報を活用して

工業用、農業用、水産用、飲料、生活用の分野に低コストかつ適正なる

「水」を効率的、かつ有効に安全に供給することが

大切であると思っています。

 現状、環境中への有害物質によって、海、河川、地下水などが汚染されて、安全な飲料水、生活用水量、および、安全な魚介類、海藻、米、野菜など食糧減少しつつあります。

参考投稿:エアロゾルに係る投稿 ( <追加> '12-07ー14~'13-03ー20)
(最近、問題となっている異常気象、環境、生態系にさまざまな悪影響を与えている黄砂、PM2.5、および火山灰、インフルエンザウィルス、環境放射能などに係る記載

 また、豪雨、旱魃の2極分化によって、実際に生活環境で利用できる水の絶対量は人口増加も伴って不足しつつあります。
参考投稿:異常気象など天変地異に係る投稿(その4 '13-01-03~'13-03-19)

(異常気象は
単に地球温暖化ガス、環境放射能の影響のみならず、北極圏のオゾン層の破壊、昨今、問題となっている黄砂、PM2.5などのその他の要因と複雑に絡み合って、
環境中の水の循環挙動(バランス)および調節機能に影響していると思われます。
一体何がどのようなメカニズムで影響しているのでしょうか???
 いずれにしても、地球および大気圏中の水の循環挙動(バランス)および調節機能が崩れはじめて加速し始めたためなのか?と想っています。)

 

 結果として、近年、食料価格は異常な上昇をみせている。毎年上がり続けた結果、この5年で3倍にもなっており、世界的な食料不足や社会的不安が問題になりつつあり、高騰する消費者物価によって生計を圧迫するとも言われています。 

  水不足、水汚染を解消するためには、海水の淡水化を普及すればと思っていましたが、そんなに、単純なものではなく、多大な電気、熱エネルギーを使わなければなりません。

プロダクトサービス「特集:環境に優しいエネルギー技術」によれば、
全世界で使用している電力は年間18兆kWh。100万キロワットの発電所にして2000基分です。・・・
地球温暖化や化石燃料の枯渇が深刻になるのは、まだ相当先の話。と思っている人が多いでしょう。しかし、今から20年以内には、30億人分の水が不足すると言われており、これは、農業・工業用水を含めた量であるので、まもなく、人類は深刻な食糧危機に見舞われることとなるでしょう食料の60%を輸入に頼っている我が国も深刻な打撃を受けることは間違いありません。この
水不足に対して、逆浸透膜がそれを解決するかのような報道がありますが、逆浸透膜で、30億人分の水を作るには、9兆kWhの電気が必要です。これは、世界中で使われている電気18兆kWhの50%の量なのです。という。

  よって、低コストな「水」を効率的、かつ有効に供給するために、どのような開発が現状、実施されているか?および、現状のコスト的な問題点を既報の関連投稿を整理して、今後どのようにあるべきか?把握することが
今後、重要かと思っています。

 水」とはどのようなものか?

「水徒然」
1)地球環境での水の実態
国土交通省、水資源局、水資源部のデータ(2006) 、
「世界の水問題と日本」によれば、
<世界と日本の水使用量> 
 約3500億m3(1995)であり、
 そのうち日本での使用量は約831億m3 という。

2)水の具体的な用途の現状
(詳細は詳しくは>>)

「水徒然2」
「水」とはどのようなものか?に係る投稿の整理(~’12-12-31)

3.11震災前から、ここ数年来続いている大地震、猛暑、大津波・洪水などの異常気象など天変地異

 宇宙・太陽からの放射能を制御して地球を防護していると言われる「電離層」および「オゾン層」などが破壊されて、その影響を受けているのだろうか???

 特に、3.11による漏洩放射能を如何に効率的に除染して、異常気象など天変地異生物多様性に悪影響を与えないかが最大の問題と思われます。
参考投稿:
生物多様性に係る記載(その2:消えた巻き貝「イボニシ」 福島第一周辺沿岸30キロに係る考察) (2013-03-28 )

(天変地異と水の性状変化との関係があるのか?)
 宇宙・太陽からの熱エネルギー・放射線などを制御して地球を防護していると言われる「電離層」および「オゾン層」などが破壊されて、その影響を受けているのだろうか???・・・環境放射能、特に、宇宙・太陽からの放射線・粒子の質・エネルギー量の異変、もしくは増大、および火山帯における地下マグマの噴出活動の活性化による地殻からの放射能の増大に影響されているのでは??? と杞憂しています。・・・大気圏のさまざまな環境放射能、電磁波が複雑に絡み合って、大気中の「水蒸気」、「雲」、および「海」、「大陸地殻に存在する水」の水の性状(温度)が変化して異常気象など天変地異を誘起しているのでは?? と個人的には杞憂しています。
 加えて、上記以外の環境放射能の影響が天変地異を増幅して水の性状変化を加速する可能性がないことを祈っています。
関連投稿:
トリチウム水の環境への影響に係る記載

(水ビジネスが招く価格暴騰のリスク)
gooニュース
民営か否か:水ビジネスが招く価格暴騰のリスク」
WIRED2012年10月30日によれば、
「・・・近年、ヒマラヤ山脈からグレートプレーンズまで世界中のあらゆるところで、淡水が不足しつつある。人々が水を消費するペースは、自然が水を循環させるペースを上回っている。水問題は21世紀の人類や地球環境にとって、避けては通れない難題になりつつある。・・・カウフマン氏は、米国時間24日に「Nature」のウェブサイトに掲載された記事のなかで、水を食料品同様にコモディティの投機対象にしようとする動きを止めるべきだと非難。すでに水不足の脅威に直面している人類の80%もの人々や、安定的な手頃な価格で水の供給に頼っているあらゆる人々に、リスクがあるとしている。という。

次に、
水」とはどのようにあるべきか?を整理すると、
(その3:<追加>中国 大気汚染同様、水汚染も深刻に)(2013-02-18)
中国において64%の都市で、地下水が深刻な汚染に見舞われていることが分かった。118都市で継続して調査したデータを基にしたもので、33%の都市も軽度の汚染あるといい「基本的に地下水が清潔な都市」は3%にとどまり、高度経済成長により化学工場などが排出する汚水が地下に流れ込むケースが深刻化しているほか、有害物質に汚染された地下水を飲用することで健康被害も拡大しているという。
関連投稿:
中国の沿海都市、9割が水不足。その原因は???

(その2:マイクロプラスチックによる海水汚染は進んでいる)(2013-01-24)
MSN産経ニュース
「英国、沿岸の魚の36%にプラスティック片発見」によれば、
プリマス大学と英国海洋生物学協会の研究者たちが、英国海域でプラスティックによる汚染が拡大中だと注意を喚起している。・・・魚の体内にこうしたプラスティックが蓄積すると、消化器官を詰まらせてしまうほか、魚が空腹を感じないために食物を取るのを止めてしまう可能性もあると研究者たちは指摘している。プラスティックと一緒に汚染物質が蓄積される可能性もある。・・・現在、石鹸、スクラブ洗顔料、シャワージェルなどの化粧品や洗浄用品から、マイクロプラスティックを除去するという取り組みが進んでいる。環境保護グループの間で海洋汚染におけるマイクロプラスティックの存在に関心が高まっていることを認識したユニリーバ社は2012年12月、「マイクロプラスティック(マイクロビーズ)の使用を2015年までに停止する」発表した。・・・」という。

(その1:シェールガス利用に際しての水の管理は重要)(2013-01-09)
ナショナルジオグラフィック ニュース May 10, 2011
「天然ガス採掘でメタン汚染の可能性」によれば、
「・・・アメリカやカナダでは、過去6年間にわたるこの新技術の成功実績により、広大な天然ガスの新貯蔵庫の扉が開け放たれた。シェールガス開発が順調に進めば、2035年にはアメリカの天然ガス生産の45%を占めると見込まれている。アメリカ政府は、世界32カ国でも同様のシェール層が利用可能だとする報告を発表した。
 しかし、天然ガスの主成分メタンによる飲み水汚染がクローズアップされている。・・・メタンは、飲み水に関して規制対象となる汚染物質ではない。密閉空間で窒息や爆発の原因となることは知られているが、水の色や味、臭いを変化させるわけではなく、飲料適性に影響を与えるのかどうかもわかっていない。 」という。

話を戻して、
以下 既報に引き続いて、
低コストな水の供給に対する開発の現状に係る記載を調べました。

日経テクノ
水圧を利用した淡水の製造ブラント によれば
背景. 地球上の水のうち97.5%は海水. 人間が利用できる水はわずか0.01%. 淡水を大量に供給するためには. 海水などから淡水を製造する必要がある. 淡水の製造法には. 蒸留法. 逆浸透法. などがある.・・・

2025年には人口80億、水需要は約7000km3 
 大電力を使用する加圧用のポンプを使用しないで大きなにRO(逆浸透)膜を付設たものを海中に沈めて海水と管内空気との圧力差を利用して淡水化する方法。

デメリットはRO膜の交換、淡水の汲み出しにポンプが必要、淡水の輸送

詳しく見る>>

⇒電気代、ローリー輸送などトータルコストがどの程度になるののだろうか?

引き続いて、追加・更新予定です。

参考:(個人的なメモ)
 関連記事を掘り下げる時に適正な用語を引用するための参考として、
水関連熟語goo辞書をベースに洗い出し。

水と係りがある言葉と熟語一覧

水と係りがある自然科学・技術基礎用語一覧
「工業分野」で水と係りがある言葉と熟語一覧
「水産業分野」で水と係りがある言葉と熟語一覧
「農業分野」で水と係りがある言葉と熟語一覧
(別途、修正・追加予定)


食糧の自給には低コストかつ安全な淡水製造技術への開発志向が必要か!

2013-03-30 | 食糧・エネルギー・資源の自給関連

'13-03ー30投稿、04-01更新

 世界各国の食糧の確保および地球温暖化対策は
今後どのように進展していくのだろうか?

既報引用で紹介しましたように、

  地球温暖化化石燃料の枯渇が深刻になるのは、まだ相当先の話。と思っている人が多いでしょう。 しかし、今から20年以内には、30億人分の水が不足すると言われており、これは、農業・工業用水を含めた量であるので、まもなく、人類は深刻な食糧危機に見舞われることとなるでしょう。 

食料の60%を輸入に頼っている我が国も深刻な打撃を受けることは間違いありません。この水不足に対して、逆浸透膜がそれを解決するかのような報道がありますが、逆浸透膜で、30億人分の水を作るには、9兆kWhの電気が必要です。これは、世界中で使われている電気18兆kWhの50%の量なのです。

 私たちは、この水を太陽熱で海水から精製する装置を完成させました。30億人が1年間に必要とする水は1.5兆トンという。

 自然界で食糧の安定生産に欠くことができないのは低コストな水の安定な製造、および健全なる微生物による安定な窒素固定の力が必要と思われますが、

現状、既報(その2:消えた巻き貝「イボニシ」 福島第一周辺沿岸30キロに係る考察) で記載しましたように、微生物を原点とした生態系は地球温暖化、有害物質の増加に伴って、阻害されているようです。その原因として、環境放射能、重金属、特定科学物質などによって汚染された水が挙げられます。

参考:窒素固定とは、ウィキペディア(Wikipedia)によれば、
「空気中に多量に存在する安定な(不活性)窒素分子を、反応性の高い他の窒素化合物(アンモニア、硝酸塩、二酸化窒素など)に変換するプロセスをいう。自然界での窒素固定は、いくつかの真正細菌(細菌、放線菌、藍藻、ある種の嫌気性細菌など)と一部の古細菌(メタン菌など)によって行われる。
・・・・・また、雷の放電や紫外線により、窒素ガスが酸化され、これらが雨水に溶けることで、土壌に固定される。
 また、人工的に窒素分子を他の窒素化合物に変換する手法も幾つか開発されており、工業的に非常に重要な位置を占めている。」 という。
参考投稿: 窒素固定に係る記事を紹介します。 - 水徒然

結果として、
減少する植物性プランクトン 
海底の土壌に生息する微生物 
土壌に生息する微生物

など微生物に異変が発生しています。 

 以下の参考情報からも、その深刻性が伺えます。

 *土壌中の微生物の存在量
*参考情報:かもしてパッパラなーるなるhttp://blog.livedoor.jp/agrikin/archives/1565770.html
「地球上に870万種=細胞核ある全生物を予測-絶滅前に調査を・カナダ大学
 動植物やカビなど細胞核がある真核生物の種の数は、地球全体で約870万種に上るとの予測を、カナダのダルハウジー大の研究チームが24日、米科学誌プロス・バイオロジーに発表した。「海洋生物のセンサス(人口調査)」と呼ばれる国際プロジェクトの一環。現在学名が付けられデータベースに登録されている約125万種(陸上100万種、海中25万種)の7倍に上り、陸の生物が4分の3、海の生物が残り4分の1という。
 研究チームは、人類による自然破壊などで発見前に絶滅する種が急増していると考えられ、生態系が豊かなサンゴ礁や海底の泥、熱帯の湿地などを中心に調査を急ぐべきだと訴えている。・・・」という。

 巨大なエネルギーを持つ宇宙および火山帯、地下マグマ異変の影響が大きいと想われますが、大気圏のさまざまな環境放射能、電磁波が複雑に絡み合って、大気中の「水蒸気」、「雲」、および「海」、「大陸地殻に存在する水」性状が変化して誘起しているのでは?? と個人的には杞憂しています。

 詰まるところ、安易に食糧は工業生産などによる利潤に基づいて、安価な人件費の国で生産される農産物を買えばいいという考え方は通用しない時代がやってくることは、既報から、個人的には思っています。要するに、「地獄の沙汰も金次第」と「金を湯水のごとく使う」という格言が通用しない時代になりつつあります。また、「世の中、金だけではない」ことも事実であり、安くても、高くても必要なものは何か?という時代になると推察されます。
 
関連投稿:TPPに係るメモ(11-14更新)(2011-11-14)
 
まえがきが長くなりましたが、
 
 今回は食糧の自給の重要性を説く記載を調べました。
 
YAHOOニュース
食料問題研究の第一人者が緊急警告「今、世界中で食料の争奪戦が起きている」 
3月25日(月)17時50分配信
「2025年には世界の人口が80億人を突破すると推計されるが、そのとき今のように日本で手軽に食べ物を入手できるのだろうか。30年以上にわたって食料問題に取り組んできた第一人者である柴田明夫氏が、厳しさを増すグローバル経済と、日本の食料政策の間違いを指摘する。この先、私たちが生き残る道はどこにあるのか?

海外に頼るのは危険! 転ばぬ先のつえを

食料自給率には、生産額、重量、カロリーの3通りの表し方がありますが、私は生命の維持に直結するカロリーベースが重要だと思います。

1960年までは、日本の食料自給率はカロリーベースで約80%ありましたが、その後20年間で洋食化や外食化が進むなか、生産量が追いつかなくなり低下していった。ただし、これは経済成長に伴う現象なので仕方ない部分もあるでしょう。

ところが、80年以降は食料消費が頭打ちなのに生産力が低下している。食料の輸入が増えて自給率が落ちていき、今では40%を下回っている。アメリカの128%、ドイツの84%など、ほかの先進国と比べても極端に低い数字です。

現在、日本の穀物供給量は年間約4000万トン。そのうち約3000万トンは輸入に頼っています。これまでは安くて良質な食料を海外から調達できるという安心感があったのですが、近年は海外からの輸入が不安になってきました。

海外のコメ、小麦、トウモロコシなど穀物価格を見ると、過去30年間でおよそ3倍です。特に、昨年の夏からは最高水準で推移している。これはもう一時的な高騰ではなく、水準自体の上昇と考えたほうがいい。今や世界中で食料の争奪戦が起きているのです。

本来、日本の農業の潜在能力は非常に高いので、私はこれをフルに生かす方向に切り替えていくべきだと思います。生産性を上げて足りない分を輸入するならまだしも、田んぼを遊ばせておきながら、食料が足りないから海外に頼るという考えは非常に危険です。

国にとって、GDPが増えて農業のウエイトが下がるのは近代化ともいえますが、日本はあまりにも農家の規模が拡大されなかった。その結果、明治以来100年間ほとんど変わらなかった農業就業人口1200万人、農地面積600万ヘクタール、農家戸数600万戸という数字が、ガタガタと崩れたのです。今では、農業就業人口260万人、農地面積460万ヘクタール、農家戸数は第1種と第2種の兼業農家も含め156万戸にまで減ってしまいました。

日本の食料問題にとって分岐点となったのは、基幹産業としてのコメを維持していくことを目的として61年に施行された農業基本法です。農業基本法は、本来は工業部門の賃金上昇と同レベルで米価を上げて、農村と都市を均衡させるという発想でした。

しかし、消費者には安くコメを提供しなければならず、消費者米価が生産者米価よりも安くなり、それを補うための赤字は1兆円近くにまでなってしまった。さらに、80年代に入るとコメの消費量がガクッと減って値段が下がり、生産量を減らしてきた。当然、これでは日本の農業を維持できません。

世界の農業に目を向けると、価格水準が3倍になったことから農業開発ブームが起こっています。かんがい設備などの装置化や農機具の機械化、農薬や肥料を与える化学化、そして遺伝子組み換えなどのバイオテクノロジー。儲かるものを作ろうという農業の商品化、工業化が進んでいる。

ところが、自然の領域に踏み込みすぎて水不足や異常気象などの問題が明らかになり、マーケットは不安定になってきています。だからこそ、日本は国内の生産を見直す必要があるのですが、現状では政府や国民に危機意識がまったく感じられない。

99年、農業基本法に代わる食料・農業・農村基本法が制定されましたが、それでも国内の生産力は衰退する一方です。備蓄についても、民主党政権は「消費者のコメ離れが進んでいるなら、備蓄を減らせ」という発想でしたし、自民党政権も依然としてコメは供給過剰だという見方。

海外市場に大きな変化が生じてきているのだから、もう少し備蓄を増やすなどして、バランスを取っておくべきです。将来の危機を感じ取って、転ばぬ先のつえをつかなければいけないのに、行政からそういった話は出てきません。

アベノミクス、TPPで起こること

アベノミクスは思い切った金融緩和でインフレ期待を高め、円安株高が加速しました。ただ、企業が成長するには国内に設備投資する必要がありますが、実際は海外に流れるでしょう。それでは国内雇用も賃金も増えない。

今、中国ほか新興国を中心に世界的な工業化が起こっています。人口はBRICS(ブリックス・新興5ヵ国)だけで30億近く。それにアジア、アフリカ諸国が続くわけですから、耐久消費財の生産は膨大な量になる。工業製品はグローバル競争によって価格が抑えられますが、使用される原油などの1次産品は需要が増えて価格が上昇。「資源はインフレになるけれど、製品はデフレになる」という状態です。

日本ではどうか? アベノミクス後の日本でも食料や原油など1次産品は価格が上がり、工業製品は上がらない“部分インフレ”になる可能性が高い。

一方で、安倍政権が進めるTPPに参加しても、私は農水省が試算するような「400万トンが輸入されて日本のコメが壊滅状態」とはならないと思います。世界中で日本にコメを輸出できるのは、アメリカ、中国、オーストラリアぐらいですが、どこも輸出余力はそれほどありません。

アメリカはインディカ米300万トンを南米に輸出していますが、農水省が出しているのはそれがそっくり日本に入ってくるという試算で、実にいいかげんです。オーストラリアは06、07年の干ばつの影響で50万トンほどしかコメは作られておらず、輸出は難しい。中国も国内需要が急拡大しているため、安いコメが日本に入ってくることはまずないでしょう。

こうしたことから10年後の日本の食料事情を予想すると、値段が高くて買えない農産物が出てきます。特に、トウモロコシや大豆は厳しい。中国は1990年代までは大豆はわずかしか輸入していませんでしたが、一気に増えて今では6300万トンを輸入。アメリカ農務省は、将来、中国の大豆輸入量は9000万トンになると見ています。

トウモロコシについても、中国は09年から輸入を始めました。輸入トウモロコシの多くが家畜のエサとなりますが、中国の配合飼料の供給計画では近々4億4000万トンになります。そのうち半分をトウモロコシとして、その10%を輸入で賄うと2000万トンが必要となる。

そうなると、もはや日本はトウモロコシを買えない可能性が出てきて、畜産は大きな影響を受ける。牛の頭数を牧草などの自給飼料で賄えるまでに減らすなど形態をガラリと変え、生態系のバランスに見合った経営が必要になります。

週プレ読者に関していえることは、このままでは牛肉の値段も高騰して、めったに食べられなくなるということ。もちろん、日本の農業の現状を考えれば、「コメだけは食べられる」などと安心してもいられません。

私は“離れる農業”と言っていますが、グローバル経済の進展とともに、食と農業が離れてしまった。輸入先は地球の裏側まで広がり、冷凍など保存技術の発達で生産から口に入るまでの時間も離れる。さらに、加工する場所も遠くなりブラックボックス化してしまった。そうしたなかで、冷凍ギョーザ事件などが起きたわけです。これは、食の安全という意味でも、安定供給という意味でも問題があります。

食料危機に備えて、今すぐできることといえば、“バイ・ジャパン”。国産の食料を買うこと。国レベルでの地産地消です。多少高くても、志のある農家が作ったものを選ぶ。それと食料ロスも大きな問題ですから、当たり前ですが、食べ残さない、捨てない。

週プレ読者世代は、農業体験もやっておくべきではないでしょうか。国がそれを支援して第1次産業を育て、多様な農業経営層を創出していくべきだと思います。

(取材・文/宮崎俊哉 山田美恵 渋谷淳 名須川ミサコ 中島大輔  撮影/伊藤晴世)

●柴田明夫(しばた・あきお)
東京大学農学部卒業後、丸紅に入社。2006年に丸紅経済研究所所長、代表を経て11年に資源・食糧問題研究所を設立。農林水産省「食料・農業・農村政策審議会」委員などを務める。『食糧危機にどう備えるか』(日本経済新聞出版社)、『食糧危機が日本を襲う!』(角川SSC新書)など著書多数

最終更新:3月26日(火)14時30分」

 
食糧の自給には低コストかつ安全な淡水製造技術の開発志向が必要か!

台湾中部でマグニチュード6.5の中規模地震 発生 次はどの地域か着目したい。

2013-03-29 | 地震・津波関連

'13-03-29投稿、追加・更新

海外では相変わらず、火山帯周辺国での中規模地震が発生しているようです。

2012.1028  M(マグニチュード)7.7カナダ地震

2012.11.11 ミャンマー中部でM6・8

2012.11.08 中米グアテマラでM7・4

2012.11.13 アラスカ湾でM7.4

2012.11.16  チリ北部でM6.1

2012・0102  ソロモン諸島でM6.3

2013・0209  ソロモン諸島でM8.0

2013・0212  南米コロンビアでM7地震

2013・0228  バヌアツ沖でM6.0 カムチャツカ半島沖でM6.9

 などの大中地震が世界の主要火山帯、プレート周辺地域で発生しています。

 

 

 

【世界の主要火山帯分布図】(google画像検索から引用http://www.palacap.co.jp/ex/index.html) 

プレートの世界地図】

001

 「Livedoor Blog 天下泰平」「バヌアツ地震と日本の地震
・プレートの世界地図から引用
 

 

YAHOOニュース

台湾中部でマグニチュード6.5の地震、台北でも強い揺れ
=「921地震」以来最大規模―中国紙  3月28日(木)0時12分配信http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130328-00000000-rcdc-cn

「2013年3月27日、中国地震台網によると、27日午前10時3分ごろ、台湾中部の南投県を震源とするマグニチュード6.5の強い地震があった。震源の深さは8キロ。環球時報(電子版)が伝えた。

【その他の写真】

台湾今日新聞網によると、台北市内でも強い揺れを観測。オフィスの床に座り込む人や、カバンを持って外へ出る人の姿もあった。小学校では児童が教師に誘導されて屋外に避難。インターネット上には「今回の地震は上下動ではなく、四方八方に揺れた」「21階にいたから怖かった」などの書き込みがみられた。

台湾・りんご日報(電子版)によると、今回の地震は1999年9月21日に発生した「921地震」(マグニチュード7.6)以来最大規模。(翻訳・編集/AA)」

久しぶりに中規模地震が台湾で発生したようです。
マグニチュード6.5で中規模地震とのこと。
日本バヌアツ、ソロモン諸島でみられる太平洋プレートでの「もぐらたたき現象」のメカニズムは個人的に不詳ですが、台湾⇔?   

今度はどこで大中規模地震が発生するのだろうか?

 太平洋プレートは必ずしも一枚岩ではなく、遠隔地域同士が連動するという
さなざまな亜プレートから構成される地質構造の複雑性に起因する影響が推察されます。
今後の発生地域に個人的には着目したいと思います。

ツイログTomo Matsuo @tomatsuo によれば、

「バヌアツでM7.1の地震が発生。 バヌアツで地震が起こると日本にも地震が起こるというのが、昔から有名な話ですね。東日本大震災や中越地震のような大地震の前後には必ずバヌアツで地震がありました。」という。

 

参考投稿:
地震および津波に係る記載(その41:バヌアツ沖M6.0、引き続いて千島列島沖M6.9 要警戒か?)

関連投稿:
「地震および津波に係る投稿」の整理('11-03-13~'13-03-25)と今後への期待

 


生物多様性に係る記載(その2:消えた巻き貝「イボニシ」 福島第一周辺沿岸30キロに係る考察)

2013-03-28 | 生物多様性・生態系異変関連

'13-03-28投稿

 既報生物多様性に係る投稿('10-10-11~'12-05-08)にて、環境goo 生物多様性特集にて記載されていた「~地球から生きものがいなくなる日~
人為的に行ってきた行動がこの生態系ネットワークを乱してきたのだ。
 もちろん人為的に行った影響だけではなく、
地球温暖化による生態系への影響も当然のことながらあることは事実だ。・・・
地球から生きものがいなくなる日」が本当に訪れてしまうかもしれない。」に感化されて、さまざまな生態系の異変に係る情報を調べました。

 その中でも、生態系の異変、身近な生態系の淘汰・跋扈現象に係る記載として、

 日本近海の海水温度  

アオコ藻の発生  
クラゲの跋扈
オニヒトデの跋扈 

サンゴの白化 

うなぎ稚魚の減少 マツタケの激減

 

減少する植物性プランクトン 

海底の土壌に生息する微生物 

土壌に生息する微生物 
「・・・古細菌とは ・・・およそ、46億年前に地球が誕生してから、35~38億年前にまだ高温であった原始の海で、有機物から最初の原始生命体が出現したと考えられています。
 そして、地球の表面が長い年代を経て徐々に冷えて現在の海や陸になる過程で、原始生命体から嫌気性の細菌に進化し、続いて光合成をおこなう原始的な藍色細菌(藍藻)が出現し、地球上に酸素が増加して、現存する好気性の生物が出現したと考えられています。

  ところが、現在も太古の地球の状態と同じような異常な環境が存在して、そこにも特殊な微生物が生きているのです。
  その微生物は酸素がない湖沼などの底土や深い地中にいるメタン生成菌、高濃度の塩分がある塩湖などにいる強好塩菌、強酸性の火山・温泉地帯や深海の熱水湧出口付近にいる好熱菌または好熱好酸菌などです。・・・」という。

関連投稿:創世記の海と大気の生成と温室効果について」によれば              地球生態系とは何か
原始地球の大気は、今とは、かけ離れていた。 
窒素と酸素からなる、現在の大気は、生命体によって作られた。・・・

創世記の地球の大気は、二酸化炭素水蒸気、そして窒素を主成分としていた。
そして、大気圏上層部の水蒸気は、太陽からのエネルギーで、水素酸素に分解され、他の元素と化学反応して、メタン一酸化炭素、水、および二酸化炭素が合成された。・・・という。

 現状を大局的に観れば、創世記の地球環境への逆行現象によって、生物多様性特集で問われる「地球から生きものがいなくなる日」が訪れることを個人的には杞憂していますが、

加えて、その後

「水」とはどのようにあるべきか?に係る記載(その2:マイクロプラスチックによる海水汚染は進んでいる)
海は重金属のみならず、ラテックス、界面活性剤?と想われる有機物による汚染も激しくなっているという。

地震および津波に係る記載(その20:地震前の海洋生物の彷徨に環境放射能の増加が関係するのか?)

生物多様性に係る記載(その1:地中海における海面上昇と生態系の異変との関係について)

投稿しました。

 既報でも記載しましたが、誤解、妄想、杞憂かもしれませんことを
予め断っておきます。

 個人的には、環境放射能の影響が大きいのではと想っていますが、

 例えば、クラゲを例にとると、
既稿「生態系の異変に係る記載(クラゲの跋扈の原因は放射能か?)」の引用文献において、海水温度の上昇によって繁殖し易いとも言われていますが、

 個人的には、以前、クラゲは放射能が比較的に多く含まれる海(水)に強いか好きか?と思っていましたが、該引用には「地中海において、過去2世紀のクラゲ大発生は12年周期で増減していた。」ということも言われています。つまり、局所的に「熱」があり、海水温度が高いところを好むと推察されます。

参考引用文献:クラゲの大発生は生態系破壊の予兆
2008年06月25日 13:12 発信地:パリ/フランス
(一部抽出しました。)
「 6月24日 AFP】
 世界中の海で、クラゲが急激に増殖している。
 
魚の乱獲気候変動が原因とされ、専門家らは「生態系が破壊されつつある明白な印」と警鐘を鳴らしている。・・・過去2世紀の大発生の周期に異変  とりわけ地中海での被害は著しい。クラゲの爆発的な増殖で固有の海洋生物が壊滅状態になり、・・・問題は発生の頻度と、その後の個体数維持の長さだ。
 約2世紀にわたって収集されてきたデータによると、通常、クラゲは12年周期で大発生し、その状態を4-6年維持したのち、正常な個体数に戻る。 ・・・」

⇒地球温暖化の一因として、CO2のみならず、宇宙、地殻から放出されている巨大なエネルギーを持つ環環放射能(放射性物質)からのアルファ線、ベータ線、中性子線による放射化もしくは励起によって、境境中のさまざまな物質を励起してガンマ線、紫外線などの有害な電磁波を発生させて最終的に生成されるによる可能性も推察されます。 

 約2世紀にわたって収集されてきたデータによると、通常、クラゲの大発生は12年周期とのこと。

 太陽活動のみならず、超彗星爆発起因の放射能、大陸移動に伴なう火山帯周辺の地殻の亀裂などからの放射能漏出現象の周期がどのように成っているか? また、どちらが支配的なのか? 

12年周期の要因は一体、何なのだろうか???

 大気(窒素、酸素、、水蒸気、CO2、水素、オゾン・・・)、エアロゾル火山灰、砂塵、放射性塵、・・・)が相互に影響しあっているのではと妄想されますが、環境放射能のエネルギー比率、および、そのシステム的な影響に係るメカニズムについても不詳。

 大陸移動による火山帯活性化、地磁気異常天変現象による磁気異常、放射能の異変、他によって誘起されていないかと文字通り杞憂しています。

関連投稿:
環境放射性物質が影響する諸悪について
(2012-12-10

 地下マグマ、宇宙、原発、核実験などから環境中に放出されている

 巨大なエネルギーを持つ放射性物質(主に、エアロゾル化している大気圏放射能)からのアルファ線、ベータ線、中性子線による放射化もしくは励起によって、

 環境中のさまざまな物質を励起してガンマ線、紫外線などの有害な電磁波を発生させて最終的にはになる可能性が推察されます。詳しく見る>>

まえがきが長くなりましたが、今回は身近な生態系の淘汰に係る記載を調べました。

47ニュース
東京新聞
消えた「イボニシ」 福島第一周辺沿岸30キロ

 

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013032702000118.html

 「福島第一原発に近い福島県内の太平洋沿岸三十キロの範囲で、巻き貝の一種「イボニシ」が東日本大震災後、姿を消したという。国立環境研究所の堀口敏宏室長らが二十七日、日本水産学会で発表する。

 堀口さんらは昨年四~八月、千葉県から岩手県にかけての四十三地点で波打ち際にすむ生物の生息状況を調べた。その結果、福島第一原発をはさむように福島県広野町から双葉町にかけての三十キロ範囲内の八地点ではフジツボなどはいたが、イボニシは一匹も見つからなかった。

 

 イボニシは日本のほぼ全域に生息し、波打ち際ではごく普通にみられる貝だ。二十年以上にわたってイボニシ調査を続けている堀口さんは「ある地域からまったく姿を消してしまう例は非常に少ない。原発から出た放射性物質や汚染水などが関係している可能性もある」と指摘する。

 

 津波の影響も考えられるが、同様に高い津波を受けた他の地域では生息が確認されている。

 

 イボニシは、船底塗料などによる海洋汚染で、メスにオスの生殖器ができる生殖異常を起こすことで有名になった。国立環境研究所は今後、生息調査を続けるほか、イボニシに実際に放射線をあてる実験をするなどして、放射性物質の影響の有無を調べていく。」

船底塗料の影響は既報マイククロプラスチックによる海水汚染との関連で興味深い。

 

MSN産経ニュース
「英国、沿岸の魚の36%にプラスティック片発見」によれば、
2013.1.24

魚の体内にこうしたプラスティックが蓄積すると、消化器官を詰まらせてしまうほか、魚が空腹を感じないために食物を取るのを止めてしまう可能性もあると研究者たちは指摘している。プラスティックと一緒に汚染物質が蓄積される可能性もある。・・・魚から摘出された351品目を特定するためにスペクトロメータが使用された。それらの大部分は、衣服や生理用品に使用されている合成繊維であるレーヨンだった。そのほか、ポリエステル、ポリスチレン、アクリルなどのプラスティックも含まれていた。

 現在、石鹸、スクラブ洗顔料、シャワージェルなどの化粧品や洗浄用品から、マイクロプラスティックを除去するという取り組みが進んでいるという。

マイクロプラスチックには特定化学物質DDT、PCB(ポリ塩化ビフェニール)といった毒性の高い物質を引き寄せる性質があるというとは!

 また、石鹸、スクラブ洗顔料、シャワージェルなどの化粧品や洗浄用品から、マイクロプラスティックを除去するという取り組みが進んでいるというこの種のマイクロプラスチックとは?

 サブミクロンレベルの界面活性剤、ラテックスなどの類なのだろうか??

また、いぼにし貝は原発から出た放射性物質や汚染水の影響もあるという。

 関連投稿:
「海水中に存在する微量元素」の変動要因に係る記載(追加:環境放射能の影響)


今までの「地震および津波に係る投稿」の整理(その2:'11-03-13~'13-03-25)と今後への期待

2013-03-27 | 地震・津波関連

'13-03-26投稿、追加・更新

 今まで断片的ではありますが、地震および津波に係る記載を調べて、羅列、重複、妄想と誤解を交えて投稿してきましたが、

 今回は今までの徒然なる投稿を整理しました。また、貴重な情報および雑感の中で個人的に見逃せないと想われる記載を特記事項として抽出してメモしました。

 突発的な大地震・大津波に対して、予知が科学的に的中できない現状であります。これは、わが国だけに限ったものではありませんが、小松左京のSF1973年「日本沈没」脱出劇では地球物理学者の予知が発端とはなっているように、あらかじめ、判っていれば、・・・。との思いがあります。

  地震プレートテクトニクス大陸移動に伴なう地殻に与えるストレス)によって、地殻が大小さまざまに震動する日常茶飯事な現象ですが、昨近、伝えられる大規模地震予測、特に、海底地震によって誘起される大津波の発生メカニズムはどのようになっているのか?個人的に不詳につき、関心を持っています。

詰まるところ、「地震予知技術の確立」による
        海抜50?m以上への早期避難が先ず一番。

と建前的に思っても、

現状、少なくとも1時間前に広報した地震予知速報はありません。

 震度3で2万人以上の犠牲者が出た明治三陸大津波によれば、
「明治29年(1896)6月15日の三陸地方の岩手県綾里村の津浪は、38.2mという想像を絶する高さであったそうだ・・・」という情報もあり震度は小さくても津波の規模が大きかったという

 ですから、現状、東日本沿岸などで頻発している震度4程度の地震には慣れてしまっているので、この程度揺れが然程でなく感じている方も多いと思われますが、油断禁物か?

 杞憂も度を越すとよくありませんが、隕石落下よりは裕度はありますが、殊、津波に関しては、TV、インターネットなどで速報されるようになり、防災体制は整いつつありますが、現実的には、万全を期す対処はできません。

参考情報:gooニュース
NHK津波警報「すぐ にげて」に
 

参考投稿:
天変地異に係る記載(その21:隕石落下は大津波と同様に予測も対処もできないのか?)


 現状、避難する場合、重要なのは個人的な体感による咄嗟の判断か?

 全国通津浦裏、老若男女、全てが可能だろうか? 否!

 しかし、突発的な大地震・大津波に対して、的確な予知が科学的に的中できない現状であり、大中小は別にして「またか」「こんな所で」が偽わらざる心境です。
予兆現象に係るメカニズムを解明して、
遅くても1時間前までに地震・津波の予知・予測できるようになることを期待しています。
 そのためにも、今まで収集した貴重な情報から、地殻のメカニカルな歪の解析のみならず、地質構造に関連する学際分野、および、大地震の予兆現象でみられるさまざまな現象との関係を結びつけるためにも、バイオ・フォト・ケミカル分野との連携が必要かと個人的には想われます。

 大津波はM(マグニチュード)8.5以上の地震が起こった場合に発生することは、昨今の環太平洋火山帯周辺、太平洋プレート地域に属する南太平洋のソロモン諸島沖で発生した大・中地震からも推測されます。

 問題は、どこ(50~100km四方範囲)で、M8.5以上の地震が起こり、高さ10m以上の大津波が発生するか?と思われます。
 

 以下、今までの投稿を整理しました。

「地震および津波に係る投稿」

 今までの「地震および津波に係る投稿」の整理(その1:'11-03-13~'11-12-27)
(2012-06-05)

<要因、付随現象>

地震・津波規模に付随する現象について
(2012-06-17 )

(その2:環境中の放射線、ガスの影響11-12-27~'12-03-21)
(2012-06-09)

(その3-1:地震・津波規模に係る要因~'12-06-09)
(2012-06-10)

大津波発生メカニズムに係る調査
(2012-12-25)

地震(含む津波)予知・予兆/対策に係る記載
爆縮現象よる予知の可能性は大
(2012-02-20)

 

(その1:[注目]地震は環境放射能と砂鉄が多い地域で発生し易いのか?)
(2012-06-17)

環境放射性物質が影響する諸悪について
(2012-12-10)

環境放射能は常に崩壊して、その姿が変化しています。その実態を正しく把握把握することが重要化か?

-1:放射能はどのように壊変していくのか?
(2013-02-10)
-2:放射能はどのように壊変していくのか?

各種放射線の特徴
α(アルファ)線β(ベータ)線中性子線γ(ガンマ線)

地下水の放射能汚染はどのようにして起こるのか?
(2012-11-22 )

 トリチウム水の環境への影響
(2013-03-24)

 トリチウムはベータ線を発生するという。

-1ニュートリノの素性と発生規模に及ぼす影響度
-2ニュートリノの素性と発生規模に及ぼす影響度

ニュートリノはベータ壊変時に副次的に発生するという。

(その24:震度5以上の地震が発生し易い地域・海域の地殻成分元素
(2012-12-24 )

(その21:震度5以上の地震が発生し易い砂鉄鉱床地域周辺の状況
(2012-12-20)
(その21-2)(2013-01-07)(その21-3)(2012-12-21)

(その25:海水温分布の不均一地域と砂鉄鉱床との関係)
(2012-12-29)
 (その25-2)(2012-12-31)

<予知・予測・予兆>

(その19:電磁波ノイズによる地震予知はなぜできるのか )
(2012-12-13)

(その20:地震前の海洋生物の彷徨に環境放射能の増加が関係するのか?)
(2012-12-15

(その23:巨大地震が発生しやすい場所示す「全国地震予測地図」最新版
(2012-12-23)

(その26:巨大地震、「内陸部」リスク上昇に係る雑感 )
(2013-01)

(その11:巨大地震予言まとめ の調査とその後
(2012-12-14)

(その27:地震雲予兆から首都圏10日以内に震度6予測に係る雑感)
(2013-01-14 )

<メカニズム>

 

(その22:なぜ砂鉄鉱床地域で震度5以上の地震が発生し易いのか?に係る雑感)
(2012-12-22)

地震予兆である地震雲と環境放射能との関係に係る考察

地震予兆である地震雲発生メカニズムの記事の紹介
(2012-12-26)

放射化現象(その6:地震予兆としての異常発光現象のメカニズムの仮説)
(2013-01-15)

(その28:3.11震災による超高速波動の観測とそのメカニズムについて)
(2013-01-28)

(その29:3.11震災による超高速波動メカニズムの関連情報)
(2013-01)

 エアロゾルに係る記載(その21:エアロゾルの組成と色調との関係)  
(2013-01-18)
(その21ー2)(2013-01-19) 

エアロゾルの組成と蛍光発光色との関係<地震前赤色発光の写真>  
(2013-01-20)

地震の前兆として発光可能な組成とその他の要因について  
(2013-01-25)

大津波に地殻の圧電体・高温超伝導体化が影響しないか?
(2012-11-03)

酒で煮ると鉄化合物が超電導に
(2012-11-01)

参考関連投稿: 

地殻の平均的な組成
(2012-07-13)

わが国の地質・地層調査に係る今までの記載の整理
(2012-11-07)

活断層と単なる断層との違い
(2012-07-20)

地質構造に関連する学際分野
(2012-08-10)

 

地震規模および地震の種類
(2012-08-07)

地震発生頻度に影響する時間帯に関連する情報
(2012-12-07 )

  <最近の発生事例>(黒字は海外分)

(その3:3日の東京湾地震…実は大津波の前兆か!)
(2012-07-07)

 (その4:記録に残る大地震・大津波発生地域の整理)
(2012-07-08)

(その7:最近のM4以上の地震と発生状況)
(2012-08-02)

その12:M7.7カナダ地震の被害がなぜ小さかったのか?に対する雑感)
(2012-10-31)

 (その13:中米グアテマラでM7・4)
(2012-11-08 )

 (その14:ミャンマー中部でM6・8)
(2012-11-12)

 (その15:宮城で震度4相次ぐ)
(2012-11-26 )

 (その16:バヌアツ沖でのM6.4地震と日本との関係に対する情報 )
(2012-12-04)

 (その18:東北で震度5弱、津波1メートル 避難指示も、M7・3 )
(2012-12-07 )

 (その18-2:東北で震度5弱は「アウターライズ型地震」とのこと )
(2012-12-08 )

(その30:茨城・日立市で震度5弱、津波の心配なし)
(2013-02-01 )

(その31:頻発する小地震 関東地方で震度3)
(2013-02-02)

(その32:ソロモン諸島の地震M6.3 津波の恐れなし)
(2013-02-02)

(その33:頻発する地震 北海道でM6.4 震度5強)
(2013-02)

(その34:北海道でM6.4震度5強は巨大地震の前ぶれか!?)
(2013-02-05)

(その35:南太平洋のソロモン諸島沖 今度はM8・0 日本へ津波到来)
(2013-02-09)

(その37:南米コロンビアでのM7地震に係る雑感)
(2013-02-12 )

(その36:小地震 茨城、福島沖でM5.4 震度4 地下水の流入出量は?)
(2013-02-09)

地震および津波に係る記載(その38:宮城県南三陸・石巻で震度4)
(2013-02-13 )

(その39:震度3の地震相次ぐ 宮城と福島に係る雑感)
(2013-02)

(その40:相次ぐ栃木北部震源で地震 日光で震度4、5)
(2013-02-26)

(その41:バヌアツ沖M6.0、引き続いて千島列島沖M6.9 要警戒か?)
(2013-03-01)

  


大気汚染が最悪な国はインドとのこと。 大陸からの越境大気浮遊粒子の発生源の証明が必要か?

2013-03-25 | 放射能など有害微粒子・エアロゾル関連

'13-03ー25投稿、追加・更新

 朝日新聞

大気汚染、アジアを覆う 132カ国調査、最悪はインドhttp://www.asahi.com/international/update/0324/TKY201303240100.html

「中国で問題となっている微小粒子状物質「PM2・5」などによる大気汚染は、アジアや中東、アフリカといった地域の国々でも深刻な状況にある。経済優先で排ガス対策が後回しになりがちな国が多く、対策が急がれている。

■PM2・5は高濃度

 ニューデリー市の公立病院のぜんそく専門外来では、小さな子を連れた母親が列をつくっていた。

 ハーシュ・ダニ君(7)は4年ほど前に呼吸が苦しくなり、ぜんそくと診断された。通院と薬が欠かせない。母親のマムタさん(27)は「原因はわからないが、大気汚染のせいかも知れない」と話す。

 政府の2008年の調査では、肺の機能が不十分とされた子どもの割合は43・5%で、地方の25・7%を大きく上回る。同病院の呼吸器科医は「子どもの呼吸器疾患は増えており、汚染が要因の一つであることは間違いない」と説明する。・・・」という。

⇒大気汚染国別ランキングによれば、アジア大陸に属する韓国、イランの汚染も多いが、ベトナム、中国、パキスタン、ネパール、バングラディシュ、インドの順で汚染が酷いようです。

 今までの報道が中国大陸が発生源のような表現が多いようでしたが、本ブログでは大陸(アジア)からの大気汚染粒子と常々記載していました。

 また、4年ほど前に呼吸が苦しくなり というように、この数年来の日本における猛暑など異常気象と合致しているとも思われます。経済優先で排ガス対策が後回しになりがちな国が多いとのことですが、

主原因である大気汚染粒子に加えて、

既報の引用、SPRINTARSの予測動画から見ても、甘粛省以西の自治区、西蔵(チベット)、新疆維吾爾(しんきょうウイグル)、また、インド北部、パキスタンでも黄砂量発生していることから、

黄沙との複合化が進んでいると推察されます。


 

 <黄砂>                    <大気汚染粒子> 

 

 

 

 SPRINTARS大気汚染粒子黄砂で予測される以外にも、天然、人工を含めて対流圏におけるさまざまな汚染粒子、および電磁圏のスペースデブリ、隕石の破砕微粒子、火山灰などを含めた太陽光を反射・吸収する物質の分布状態が昨今の寒冷/温暖現象に少なからず影響していると推察されます。

 韓国は偏西風による通過地域でもあり、当然と言える結果と思われます。また、バングラディシュ、インドは今冬、異常寒波で多くの人が死亡しています。

 また、昨年の米国、今年のオーストラリアなど世界のいたるところで、猛暑によって、水不足となり、旱魃が起こり、突風竜巻などによって黄沙現象が発生して大気浮遊粒子が増加していることが推測されます。

世界の黄砂濃度分布 (google画像検索から引用)

参考関連投稿:
(その8:観測史上最も暑い年(2012 米国)と今後の温暖化情報)
(その9:南半球 オーストラリアの猛暑と山火事)

 インド、中国および、その周辺国での汚染が酷いのはやはり地質の影響が大きいのだろうか?

 特に、インドは亜熱帯(暑い)地域であることと、 
ウィキペディア
顔料 (詳しく見る)によれば、顔料の世界市場規模は2006年時点で740万トンだった。生産および需要の中心はアジア中国インド)に移りつつあることも個人的には風化し易い?地質の影響が気になるところです。

 要するに、大気浮遊粒子が増加の発生源はどこで、どのような組成なのか知ることによって、その対策ができるわけです。

 例えば砂漠からの砂嵐が主因ならば、国際的に協力して緑化するとか。また、一般的には砂漠地域は渇水環境なので、例えば、大規模な海水淡水化装置を設置して供給するとか。・・・杞憂しています。

 そのためにも、例えば、粒子径、組成を確認することによって、大陸からの越境大気浮遊粒子の出所(発生源)の証明が必要な時代となりました。

参考情報:
SHIMADZU 粉博士のやさしい粉講座 環境分野と粉体測定
http://www.shimadzu.co.jp/powder/lecture/
beginner/b03.html

イラク(中東)からの黄砂によれば
(一部割愛しました。)
「通常の黄砂は、中国大陸で巻き上げられた砂塵が偏西風に乗って飛来します。ところが、この時期、中国大陸では大規模な砂嵐の発生がなく、イラク(中東)で大規模な砂嵐が発生しており、これによって巻き上げられた砂塵が日本まで運ばれてきたものだと考えられています。

平均的な地殻組成例

  (google画像検索から引用)


関連時事を追記しました。

PS:

YAHOOニュース
大気汚染、中国から日本への“越境汚染説”に
専門家が反論「科学的根拠なし」―中国報道 
3月23日(土)19時37分配信http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130323-00000010-xinhua-cn

「日本の48カ所の大気観測地点で1月31日、基準を上回る微小粒子状物質「PM2.5」が観測され、中でも地理的に中国に近い西日本エリアの濃度が高かったことから、日本のメディアは「中国大陸からの越境汚染だ」と報じた。これについて、北京師範大学環境学院の趙教授は「いわゆる越境汚染は非科学的な言い方だ」と反論した。中国気象報が伝えた。
・・・
趙教授によると、米NASAが作成した「大気圏PM2.5背景値分布図」が示しているように、北アフリカからアラビア半島、中東、南アジア北部、中アジア、中国北部、モンゴルまでの地域は幅2000-3000キロ、距離1万キロ超の高PM2.5地帯だ。局地的な静的観測により、日本の上空を舞う砂が中国大陸からの越境汚染であるという判断は科学的ではなく、無責任だという。

3月10日、関東地域は強い風が吹き、煙霧となった。日本のメディアは、この天気は中国の影響を受けたものだと報じた。しかし気象庁はその後、「強風が地上の砂埃を巻き上げたものであり、中国からの黄砂は観測していない」と発表した。

日本の政治評論家、本沢二郎氏は「東京の砂埃と自動車排気ガスはいずれもPM2.5汚染を招く可能性がある」と指摘した。

趙教授によると、国際環境学者、ダニエル・ボトキン氏が行った研究の結果では、大気圏にある顆粒物の89%は自然から発生したもので、人的要因は11%に過ぎない。煙霧形成における人的活動の影響は限定的だ。微風や逆温層、大気湿度上昇などの自然要因が煙霧発生の原因となる。

大気中のPM2.5は長期浮遊顆粒物に属し、大気中に長期浮遊し、数千キロ離れた地点にまで移動する。煙霧は酷暑、降水と同様に自然現象に属する。うちPM2.5は自然要因や人的要因で発生したもので、PM2.5に具体的な国籍を与えることは人々を説得させられない。

中国気象科学院大気成分研究所の王亜強副所長は「中国の汚染物質は日本に多少の影響を与えるが、日本の汚染は中国からのものだと断定するわけにはいかない。既存のモニタリング手段では、他地方からの汚染物か、現地の汚染物かの区分を付けるのは難しい。なぜなら、発生源が多様だからだ。日本の汚染物質の濃度上昇はこれと同じだ」と説明した。
中国工程院の王如松院士は「生態系と大気は国境のないもので、空気の流れは汚染物質をほかの地方まで運ぶ。周辺国の汚染物が中国に飛来する可能性もあれば、中国が周辺諸国に汚染物質をもたらす可能性もある」と語った。

国家気象センター数値予報センター、北京区域環境緊急反応センターの盛黎技師は、「日本は自動車排ガスやブラックウッド、二酸化硫黄などの発生源をモニタリングするが、これらのデータはほかの国に向けて公表されていない。従って日本のPM2.5の発生源を判断するのは難しい」と指摘した。(編集翻訳 伊藤亜美)」という。

関連投稿:
エアロゾルに係る投稿 ( <追加> '12-07ー14~'13-03ー20)
異常気象など天変地異に係る投稿(その4 '13-01-03~'13-03-19)

 


トリチウム水の環境への影響に係る記載を調べました。

2013-03-24 | 水とはどのようにすべきか

'13-03-24投稿

 生態系、異常気象など天変地異に影響を及ぼすトリチウム水に係る記載を調べました。

ATOMICA
トリチウムの生物影響 (09-02-02-20)
http://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_Key=09-02-02-20

<概要>
 将来のエネルギー源として計画が進められている核融合(炉)にかかわる環境・生物影響、とくにトリチウムの人体への影響が注目される。トリチウムはトリチウム水(HTO)の形で環境に放出され人体にはきわめて吸収されやすい。また、有機結合型トリチウム(OBT)はトリチウムとは異なった挙動をとることが知られている。動物実験で造血組織を中心に障害を生ずることが明らかにされ、ヒトが長期間摂取した重大事故も発生している。・・・

<本文>
 トリチウムは水素の同位体で、最大エネルギー18.6keVで平均エネルギー5.7keVという非常に低いエネルギーのβ線を放出し物理的半減期は12年である。大気上層中で宇宙線中の中性子と窒素原子核との衝突によって生成する天然トリチウムが自然界の水循環系に取り組まれているとともに、核実験や原子力施設などから主としてトリチウム水(HTO)の形で環境に放出され、生物体へは比較的簡単に取り込まれる。ヒトの体重の60~70%は水分で、個人差はあるが、女性よりも男性、老人よりも若者、太った人よりも痩せた人の方が含水量が多い傾向にある。表1は国際放射線防護委員会(ICRP)がトリチウムの被ばく線量計算のために水分含有量を推定したもので、“体重70kgのヒトの60%(42kg)が水分である”と仮定している。このうちの56%は細胞内液、20%は間質リンパ球、7%が血しょう中に、残りは細胞外液として存在するものとしている。飲料水や食物から摂取されたトリチウム水は胃腸管からほぼ完全に吸収される。トリチウム水蒸気を含む空気を呼吸することによって肺に取り込まれ、そのほとんどは血液中に入る。血中のトリチウムは細胞に移行し、24時間以内に体液中にほぼ均等に分布する。また、トリチウムは皮膚からも吸収される。最近問題になっているのは有機成分として取り込まれた場合の有機結合型のトリチウム(OBT:Organically Bound Tritium)で、一般に排泄が遅く、体内に長く留まる傾向がある。トリチウムは水素と同じ化学的性質を持つため生物体内での主要な化合物である蛋白質、糖、脂肪などの有機物にも結合する。経口摂取したトリチウム水の生物学的半減期が約10日であるのに対し、有機結合型トリチウムのそれは約30日~45日滞留するとされている。
 トリチウムのβ線による外部被ばくの影響は無視できるが、ヒトに障害が起きるのはトリチウムを体内に取り込んだ場合である。ヒトの場合にはこのような事故例は少ないので、主として動物実験から被ばく量と障害の関係が推定されている。・・・(後略)」

トリチウムの環境中での挙動 (09-01-03-08)
<概要>
 宇宙線の作用や核実験によって生成された大気中のトリチウムは、降雨などによって地上付近に移行し、空気、水および生体中等に広く分布している。現在わが国(日本)の降水中トリチウム濃度は、ほぼ大気圏内核実験が施行される以前のレベルに戻っているが、大陸性気団に覆われたときにトリチウム濃度の高い雨が降ることがある。一方、大気中トリチウム濃度も減少しているが、降水中トリチウム濃度ほど減少していない。核施設から大気圏または水圏に放出されたトリチウムは、他の放射性核種と同様に大気や水の流れに従って移流と拡散をする。大気中へ放出されたトリチウムは、大気から土壌への沈着、土壌から大気への再放出、土壌中移行、植物への取り込み等の挙動をするが、その特徴は移行速度が比較的速いことである。植物などの生体中では、組織と結合した有機結合型トリチウムが生成される。

<本文>
 トリチウムの環境中挙動は、(1)地球規模での挙動と(2)局所的に放出された場合の挙動の二つに分けて考える必要がある。(1)は、天然起源あるいは核実験起源のトリチウムの挙動調査や地球規模での長期間の被ばく線量評価の際に、(2)は、施設の影響評価等の際に重要となる。・・・

1.地球規模でのトリチウム挙動
 トリチウムは自然界において常に生成されている。その主な生成場所は大気である。トリチウムは、大気上層において宇宙線の陽子中性子と大気を構成している窒素や酸素との核反応により生成される。この天然起源のトリチウムは、地球全体では生成と壊変が平衡した状態にあり、その存在量は約1.0~1.3EBq(エクサベクレル)(1EBq=1018Bq)と原子放射線の影響に関する国連科学委員会(UNSCEAR)が推定している。地球環境中トリチウムの最大の発生源は、大気圏内核実験、特に1954年以降の水爆実験である。1963年の大気圏内核実験停止条約締結までに天然起源の200倍程度のトリチウムが放出されたと推定され、その結果として環境中トリチウムレベルは大きく増加した。1963年以降は核実験起源の大気中トリチウムは物理的崩壊および海水中への移行により、減少傾向を示している。しかし、海洋との接触が少ない大陸では核実験起源のトリチウムがまだ残っている。
 これらのトリチウムは大気の循環や降雨によって地上付近に移動し、空気、環境水(河川水、地下水、海水等)、植物や動物の生体中等に広く分布している。わが国において核実験開始前に測定された降水中トリチウム濃度は0.77Bq/lであったが、1960年代の初めには12~180Bq/lまで増加した。その後、減少し始め、現在はほぼ核実験前のレベルに戻りつつある。降水中トリチウムレベルが高かった頃には、わが国をはじめ、北半球の各地では降水中トリチウム濃度が春から夏にかけて高くなる現象が見られた。しかし、現在は降水中トリチウム濃度が低いため、季節によるはっきりとしたピークは見られない。むしろ大陸性気団に覆われたときにトリチウム濃度の高い雨が降ることなどが観測されている。
 環境中トリチウム濃度を地域的に見ると、両極から赤道に向かって指数関数的に減少する緯度依存性があることが知られている。これは大気上層でのトリチウム生成率が極地方で大きいことと、成層圏から対流圏へのトリチウムの移行は極地ほど大きく、そして赤道付近では蒸発による希釈が働くためと考えられている。
 大気中でのトリチウムの化学形は、水素ガス状(トリチウムガスHT)、水蒸気状(トリチウム水HTO)、炭化水素状(主にトリチウム化メタンCH3T)等である。地上付近で測定された大気1m3当たりの各トリチウム濃度の経年変化を図1に示す。1970年頃にわが国で測定されたトリチウム水濃度は約70mBq/m3であったが、1990年に入ると年平均値は20mBq/m3程度であり、大気中トリチウム水濃度は、降水中トリチウム濃度ほど大きな濃度減少を示していない。これは、雨は大気上層のトリチウムの影響(核実験により成層圏に注入されたトリチウムの対流圏への降下)を大きく受けたのに対し、地表面付近の水蒸気は土壌や植物による地下水の蒸散や表面海水との交換の影響を受けるためと考えられる。最近の大気中のトリチウム濃度は20mBq/m3程度で変わらないが、環境中の放射能として測定されており、2002年までの全国の環境中トリチウム濃度が文部科学省の環境放射能データベースに記載されている(文献12)。降水および河川水中のトリチウム濃度の経年変化を図2に示す。
 トリチウム水濃度は、水蒸気量とその比放射能(Bq/l)で決まるため、季節変化を示し、わが国では夏の多湿期は冬の乾燥期より4倍程度高くなる。
2.局所的に放出されたトリチウム挙動

                                         ・・・(後略)」

⇒トリチウム水のベータ崩壊による放射線の生態系、異常気象など天変地異に及ぼす影響について今後もっと着目する必要があるのか?と思われる。

 

崩壊例(クリック拡大)

 ニュートリノを副次的に発生しているという。

 

 気象学者は何10年も前から原発からの熱と蒸気の放出が風下に雲を発生させ雨を降らせることを知っていたという。

弁財天

トリチウムの湖水効果で降雪が起きる udpate8
http://benzaiten.dyndns.org/roller/ugya/entry/tritium_lake_effect

ペンシルバニアにある原発の排気が雪を降らせる様子が気象レーダに映ったらしいwww
"Nuke Effect" snow? Pennsylvania power plant spawns "nuclear" snow plume

「ボクがこれを見たときに思ったこと。
気象学者は何10年も前から原発からの熱と蒸気の放出が風下に雲を発生させ雨を降らせることを知っていた。
今、その現象がドップラーレーダーに映った。
「核の効果による降雪」
ペンシルベニア州のシッピングポートの近くにあるビーバーバレー原発で寒空に排気する熱と蒸気が「核の効果」を起こし風下に雪を降らせた。最大1インチの積雪が観測された。地域的な降雪現象。
以下はピッツバーグの原発の排気が風下に降雪させてるドップラーレーダー画像。・・・
異常気象の原因はCO2だと断言してるけど、そのCは炭素14なんじゃね。さらに原発が放出してる水蒸気のH2OのHはH3(トリチウム)なんだろうな。こんなのがちょっと大気中に存在するだけで気象が大きく変動する。電離層を透過し僅かに到達する宇宙線で雲ができるくらいなのだから当たり前か。←クリプトン85が露点を低下させる効果があることが判ってる。気温上昇の原因。・・・(後略)」という。


参考投稿:
地震および津波に係る記載(その20:地震前の海洋生物の彷徨に環境放射能の増加が関係するのか?)

生物多様性に係る記載(その1:地中海における海面上昇と生態系の異変との関係について)

福島第一原発 トリチウム汚染水の海洋放出に半世紀以上!?という。 環境水の性状異変に影響するのか?

関連投稿:

内部被曝に係る投稿のまとめ('11-06-27~'13-03-22)

異常気象など天変地異に係る投稿(その4 '13-01-03~'13-03-19)

生物多様性に係る投稿('10-10-11~'12-05-08)


福島第一原発 トリチウム汚染水の海洋放出に半世紀以上!?という。 環境水の性状異変に影響するのか?

2013-03-24 | 水とはどのようにすべきか

'13-03-06投稿、03-07追加・更新

 別報環境(水)中の放射性物質の影響と浄化に係る記載(その38:福島汚染水除去設備トリチウムを減らせず)に記載されていた処理されない不可解なトリチウム(三重水素)に係る記載を調べました。

PS03-07

「・・・問題は、この装置では放射性物質の一種であるトリチウムが除去できないことだ。東電の資料によれば、福島第一に貯留している汚染水に含まれるトリチウムは、1リットルあたり100万〜500万ベクレルと記載している。件の24万5000トンの汚染水に含まれるトリチウムは1リットルあたり500万ベクレルと考えていいと、東電は説明している。

  ところで同じ資料によれば、福島第一原発の内規である保安規定で示されているトリチウムの年間放出量は22兆ベクレルとなっている。つまり現行の基準を順守した場合、前述した汚染水を放出できる量は最大でも年間4400トン(440万リットル)程度にしかならない。そうすると、すべてのトリチウムを海に放出するには半世紀以上、56年もの歳月がかかることになる。・・・」ということから、

 

既報(その1:地下水の放射能汚染はどのようにして起こるのか?)の引用記載では、
2012年 11月 20日 井口和基の公式ブログ by Kikidoblog

「本邦初公開!?:日本の地下水源から出る放射能分布地図発見!」によれば、http://quasimoto.exblog.jp/19238315(一部割愛しました。)

・・・

 

この画像を見ると驚くべきことを発見する。

(あ)まず、福島第一原子力発電所の地下水が最高レベルで汚染されていることを見事に捕らえている。しかし、これは当たり前と言えば当たり前である。メルトダウンしているからである。

(い)問題は、驚くべきことに、東日本大震災の震源地のあたりにもかなりの放射能が検出されていることである。仙台の地下ではない。岩手の地下でもない。太平洋の地下からである。これは、やはり原爆による人工地震であったことを意味しているということになる。(注2:注1と関連して、この部分は日本政府が海外にデータ提供した時に、震源地を示すために多重赤丸をつけたのかもしれない。この辺りは何ともいえない。)

(う)次に、日本全国の地下水がところどころかなりの放射能を出していることが検出されているのである。これは驚くべき事実である。・・・


これは何を意味するか?・・・」という。

⇒全国の原発周辺での地下水の放射能汚染は福島第一原発の内規である保安規定で示されているトリチウムの年間放出量は22兆ベクレルが一因か?と
推察されます。

 ただ、問題は、驚くべきことに、東日本大震災の震源地のあたりにもかなりの放射能が検出されていることである。仙台の地下ではない。岩手の地下でもない。太平洋の地下からであるという。

 この原因はよく解っていないようです。

 東京湾近辺(??) 太平洋の地下(地質?) 
 盛岡近辺(地質?) 岡山近辺(ウラン?)

 この原発周辺以外の地下水の放射能汚染について個人的に杞憂することは、

 最近、東日本沿岸沖周辺で地震が発生しています。首都直下型大地震の可能性も含めて心配な昨今です。

 衆知のように地震発生要因として一般的に地質(主に、活断層)の影響が懸念されています。津波の発生もなく、かつ中規模地震なのでひとまず安心ですが、・・・。
関連投稿:
地震および津波に係る記載(その39:震度3の地震相次ぐ 宮城と福島に係る雑感)

3.11クラスの地震、津波が来たら折角復興してきた今までの苦労も水泡に帰す可能性もあり、参考関連投稿からも、地下水中の数ある放射能のハイブリッドな反応メカニズムなど不詳につき、安易な汚染水の放出は禁物と思われます。
 
環境水中に存在する放射能の変化に対しては厳重な注意が必要とも思われます。

参考関連投稿:
「水」とはどのようなものか?に係る記載 (その10:地下水中ラドンと地震との関係について

阪神・淡路大震災関連記載
「・・・一般に、地下水中のラドン濃度は帯水層を構成する岩石中のウラン濃度に比例して高くなる。しかし地下水中に溶出するラドンは、岩石中で生成されたラドンのうち地下水に接触している岩石のごく表面で生成されたものに限られる。したがって、岩石の平均粒径が小さく、また微小な亀裂が多数存在するなどして、地下水と岩石が接触している面積が大きくなるほど、地下水中のラドン濃度は高くなる。このように地下水中のラドン濃度は地殻を構成する岩石の化学組成だけでなく、構造の違いを反映して変化することが期待できる。・・・」という。
ラドン
ニュートリノなど崩壊放射線(地下)、放射性物質のエアロゾルと同様、「水の性状変化」」をさせて、水中のオゾン、イオン、水変性ラジカル、地殻の土石などの変化に影響していることが推察されます。
関連投稿:地異に係る記載(岩盤崩壊時に発生するオゾン


放射能による水の性状異変
「放射線が水中を通過するとき、水中で均一に起こっているのではなく局所的に起こり、ラジカルやカチオン等の活性分子を高濃度で含んだスパー(spur)と呼ばれる領域を形成しています。スパーはアルファ線によって最も形成されやすい」という。
(引用:http://www.e-jasv.com/gijutu_pdf/koshu_05_morita.pdf


関連投稿:
環境放射線量の変動メカニズムに係る記載(その1:環境放射能量の変動要因の整理)

地下水中の数ある放射能のハイブリッドな反応メカニズムなど不詳につき、よく解らない変動要因(メカニズム)として、
1)地震の前兆として放射線値が一時的に減少する爆縮現象 
「・・・A7HOQ提唱だが清瀬コスモスさんが過去4年間の計測レポートで的中率10割近い前兆現象。震源地や規模までは不明だが、概ねM6以上の地震の2日前くらいから起きる現象・・・」という。
詳しく見る>>
地震(含む津波)予知・予兆/対策に係る記載(爆縮現象よる予知の可能性は大)

○ 03-06                                     ○

福島第一原発 汚染水の海洋放出に半世紀以上!? (木野 龍逸)によれば、
http://news-log.jp/archives/6920

東電は2013年2月28日、福島県のJヴィレッジで行った記者会見で、福島第一原発に大量に溜まりつつある放射性物質を含む汚染水の処理方針について説明した。その際に配布した資料によれば、仮に敷地内の汚染水を海に放出する場合、内規で定められた年間に放出できる放射能量から計算すると、すでに溜まっている汚染水をすべて放出するのに50年以上かかる可能性があることがわかった。東電は「放出すると決まったわけではない」と説明している。

汚染水の発生源は、メルトダウンした燃料を冷やすために注水している冷却水だ。冷却水は、核燃料に触れて高濃度の放射性物質を含んだ後、原子炉建屋地下やタービン建屋地下に溜まっている。

福島第一原発では現在、地下に溜まった汚染水を汲み上げて、放射性物質除去設備で主に放射性セシウムを取り除いた状態で貯蔵タンクに貯めると同時に、一部を再び原子炉に戻して冷却水に利用している。これが「循環注水冷却」といわれるものだ。

しかし1号機から4号機の原子炉建屋とタービン建屋の地下には、毎日400トンの地下水が流れ込んでいると推定されており、循環注水冷却に必要な量以上の汚染水が発生し続けている。この汚染水は2013年2月26日までに24万5000トンに達した。

増え続ける汚染水を処理するために東電は、新たに稼働を予定している放射性物質除去設備(多核種除去設備)で、汚染水に含まれる62種類の放射性物質を法令で定められた基準値以下の濃度にすることを計画。海洋への放出は「関係省庁の了解なくして行うことはない」としているが、一方では「汚染水を永遠に溜め続けることはできない」という認識も示している。また1月24の原子力規制委員会検討会で一度は、「法令で定められている濃度未満に処理し、関係者の合意を得ながら行う」とも説明した。

東電、汚染水を海へ処理後放出 東電「合意得ながら」(1月24日付共同通信)

http://www.47news.jp/feature/kyodo/news05/2013/01/post-7234.html

問題は、この装置では放射性物質の一種であるトリチウムが除去できないことだ。東電の資料によれば、福島第一に貯留している汚染水に含まれるトリチウムは、1リットルあたり100万〜500万ベクレルと記載している。件の24万5000トンの汚染水に含まれるトリチウムは1リットルあたり500万ベクレルと考えていいと、東電は説明している。

ところで同じ資料によれば、福島第一原発の内規である保安規定で示されているトリチウムの年間放出量は22兆ベクレルとなっている。つまり現行の基準を順守した場合、前述した汚染水を放出できる量は最大でも年間4400トン(440万リットル)程度にしかならない。そうすると、すべてのトリチウムを海に放出するには半世紀以上、56年もの歳月がかかることになる。

ただしこれは、現状から汚染水が増えない場合の試算だ。実際には、前述したとおり地下水などが毎日400トン程度流入しているため、放出にかかる年月はさらに伸びることになる。放出期間、つまり汚染水の処理期間を短くするためには保安規定を変更することが必要だが、原子力規制委の認可を得る必要がある。規制委が基準を緩和するかどうかは未知数だ。

また東電は、海洋放出は関係者の同意を得なければしないと説明しているものの、保安規定を守りつつ放出した場合に必要な年月について、これまで記者会見で詳しく説明したことはない。この資料を配布した2月28日午前中に東電は、福島県漁連に汚染水の状況の説明をしているが、広報担当者によれば、トリチウムの処理にかかる年数については説明しなかった。

東電は、建屋への地下水の流入量を減らすため、井戸を掘って地下水を組み上げて流入量を減らす計画を進めている。しかし現在までの試算では、400トンのうち最大で200トンを減らせるだけだという。

汚染水の海洋放出については、2011年12月に東電が保安院に対して海洋放出の計画を含む報告書(施設運営計画)を提出した際、全漁連から猛抗議を受けて、放出計画の部分を削除したことがある。その後も漁業関係者は汚染水の海洋放出を容認しない姿勢を示しているため、濃度を基準値以下にしたとしても、了解が得られる見通しは少ない。ましてや総量を放出するために必要な年月を考えると、漁業関係者が了解するものだろうか。

福島第一に設置される予定の汚染水貯蔵施設は、いまのところ40万トンまで決まっているが、多核種除去設備を稼働させた場合、早ければ1年後には満水になる(1日に400トンの流入に加え、処理の際に薬液によって約1割増えるため)。東電はさらに30万トンを増設する計画を発表しているが、設置可能かどうかの地質調査などは完了していない。さらに敷地内にどのくらいのタンクを増設できるかという試算は「まだしていない」と、福島第一原発の高橋所長は会見で述べた。

汚染水の処理は、事故収束に向けた工程の中で最大の障壁といっていい。

【ブログ「キノリュウイチのblog 」より】」

⇒解り易い記載であります。

トリチウムとは?

1)ウィキペディア
「六ヶ所村核燃料再処理事業反対運動」
「・・・日本原燃が青森県六ヶ所村で行っている核燃料サイクル事業に対する反対運動である。特に、2008年に本格稼動を予定していた六ヶ所再処理工場に対して、強い反対が起きている。・・・

青森県は「本施設の稼働後には、米の炭素14が1kgあたり90ベクレル、魚のトリチウムが1kgあたり300ベクレル放射能で汚染される」と予測している。国内の原子力施設で、日常的に環境や食糧を放射能汚染する施設は、六ヶ所再処理工場が初めてである。・・・」<<詳しく見る>>
参考関連投稿:
環境(水)中の放射性物質の影響と浄化に係る記載(その1:現状の放射能汚染の把握)2011-04-30 

2)ベータ線のエネルギーが低い、トリチウムや炭素の放射性同位体(14C)を含む有機物は、トルエンのような溶媒に溶解し、透明なガラスまたはプラスチック容器に詰めて測定する。これを液体シンチレータという。

3)崩壊放射線が最終的に熱に変わる過程において、
周辺物質の水、空気などの「放射化現象」

⇒下記の調査結果から、
 一般的な「放射化」に対する定義そのものが不明確なようですが、「放射化」には中性子線による被曝もしくは高い崩壊放射線エネルギーが必要なようです。
 項目2の記載において、比較的高エネルギーのガンマ線による励起によって瞬時(半減期が7.13秒と短い)ながら放射化が生ずる事例があることが判りました。

 人体を構成する物質が放射化することで、水中の放射性物質からの高エネルギーの崩壊放射線の近傍に共存する物質(水中に浮遊もしくは共沈している微細な砂塵などのゾル、微生物など)のバンドギャップエネルギー(Eg)次第で、順次の短半減期の放射化(もしくは単なる励起)によって紫外線などへの波長変換プロセスがありそうか?と個人的には想われます。

 本情報を理解して、共存物質が放射化もしくは単なる励起によって紫外線を発生するかどうか次回以降で調べたいとは思います。

・エネルギー(hν)とバンドギャップエネルギー(Eg)
Eg(eV)以下のバンドギャップエネルギーでは励起せず
波長変換プロセスは起こらない。

    (google画像検索から引用)
  
 教えてgoo 2009/10/12 23:28
「放射能に汚染された水が蒸発したら」によれば、

http://oshiete.goo.ne.jp/qa/5362791.html
(一部抽出しました。)
「質問
・・・放射能に汚染された水は大気中に拡散し、やがて雨になって落ちてくると考えられますね

回答
水自身が放射化する可能性
 水の水素や酸素の放射化は、原子炉の動作時にはありえます。
・(軽)水素 → 重水素 → 三重水素
・酸素16 → 酸素17 → 酸素18 → 酸素19

  これら右へいく反応は、原子炉の動作時の中性子の吸収でありえますが、反応の確率が低い上、元々軽水素:99.98%、酸素16:99.76%以上と放射化まで変化する量は、通常問題になる量とは考えられません。
まして、放射性廃棄物と地下水の接触では、水自身の放射化は問題ありません。
☆放射性廃棄物の水への溶解など放射性廃棄物が溶解しても溶解せずに粉体のままでも 液体のままの水で運ばれるのは、問題となります。・・・

 蒸発つまり気体の状態で運ばれるかを説明しまょう。
 放射性廃棄物というか、核分裂生成物は、非常に多くの種類ができます。多くは、ストロンチウムやバリウムなどの金属ですが、気体のクリプトンやキセノンもあります。気体は、水の液体・蒸発に関係なく拡散します。ただし、空気よりも重い分、拡散は、距離とともに急激に小さくなります。
 気体以外の核分裂生成物は、金属・非金属とも酸化物などの化合物などで、水の蒸発時は、残るので広範囲に拡散することは考えにくいことです。・・・」


参考関連投稿:
放射化現象に係る記載(その1:放射性物質による放射化の可能性について)

 


エアロゾルに係る投稿 ( <追加> '12-07ー14~'13-03ー20)

2013-03-21 | 放射能など有害微粒子・エアロゾル関連

'13-03ー20投稿、03ー21修正、追加・更新

 空気中に浮遊する微小な液体または固体の粒子であるエアロゾル(aerosol)は生成過程の違いから粉塵、フューム、ミスト、煤塵霧、もや、煙霧 、スモッグなどと一般的に呼ばれています。
 
 最近、問題となっている大陸からの黄砂、PM2.5(大気汚染粒子)、および火山灰、インフルエンザウィルス、黄砂、環境放射能などもエアロゾルのひとつとして挙げられます。

  上記エアロゾルは環境、生態系に、さまざまな悪影響を与えています。

参考関連投稿:
その9-1:(放射能などエアロゾルの形状)
・・・環境に悪影響を与えている放射性物質(死の灰)、火山灰、ウイルス、花粉などエアロゾルの形がどのようなものか調べました。
続きを読む>>
その9-2:(新種の鳥インフルエンザウィルス、 インドネシア上空(成層圏)のエアロゾル、冬季北極大気中の大気エアロゾル粒子)
続きを読む>>
その9-3:(インフルエンザウイルス(AH1N1 2009))
続きを読む>>
その9-4:(南相馬市の黒い粉)
続きを読む>>

 

 粒径は分子やイオンとほぼ等しい0.001μm=1nm程度から花粉のような100μm程度まで約5桁にわたる広い範囲が対象となります。

 

 既報エアロゾルに係る投稿 ( '11-03ー23~ '12-07ー14)(2012-07-15 )に引き続いて、地球環境に悪影響を及ぼしているエアロゾル関連の投稿を整理しました。

<エアロゾルに係る投稿>'12-07ー14~'13-03ー20

ウィルス:
(その18:ノロウイルスによる食中毒、感染性胃腸炎について)

(2012-12-16
 (その19:ノロウイルスによる食中毒感染の増大) 
(2013-01-08)
一般的に、インフルエンザウイルスは温度、湿度に弱いと言われています。
 人間以外でも、昨今、韓国での口蹄疫、宮崎県の鳥インフルエンザによる被害が取りざたされています。 なぜ、韓国で、宮崎県で、感染するのかとは思っていますが、・・・。1968年のアメリカ合衆国のノーウォーク(Norwalk)での急性胃腸炎の流行をきっかけに1972年に発見された急性胃腸炎を起こすウイルスですが、ウイルスに汚染された食品、カキ、野菜サラダ、トリ肉、フルーツ、赤肉、スープ、デザートなどから経口感染して、ノロウイルスに汚染された食物や水を摂取してから12-48時間後に発病し、症状は12-60時間持続します。ノロウイルスは、胃酸によって強い酸性の環境である胃の中を通過して、腸管に感染を起こすことからも示唆されるように、酸に強く、室温でpH2.7の酸性下で3時間置かれても、感染力は保たれている。
* トイレの後、料理の前、食事の前には、必ず手をよく洗いましょう。セッケンを使い水道の流水で20秒以上洗いましょう。という。・・・


異常気象:
(その20:中国、連日有害物質含んだ濃霧発生)

(2013-01-14 )
異常気象に係る記載(インドの寒波)によれば、寒波の原因はインド政府などによると、近年、冬期間に激しい大気汚染のせいなどで濃霧がひどく、気温が上がらない傾向があるという。
隣国の中国でも濃霧が発生しているようです。わが国でも高度成長の過程でスモッグに悩まされた時期がありましたが、濃霧、スモッグともにエアロゾルの一種であり、有害物質を含んだ濃霧、黄砂などに介在している有害微粒子は越境し易く、異常気象、喘息、インフルエンザなどの原因になり、汚染物質およびその発生源の究明と公開が重要かと個人的には想っています。・・・

(その23:大気エアロゾル(微粒子)予測 )  
(2013-01-23 )
大気エアロゾル(微粒子)予測データを調べました。
九州大学 http://sprintars.riam.kyushu-u.ac.jp/index.html
SPRINTARSエアロゾル予測(簡易版)
大気1kmまでのエアロゾル予測のシミュレーション
大気浮遊粒子状物質(エアロゾル)による気候システムへの影響及び大気汚染の状況を地球規模でシミュレートするために開発された数値モデルという。・・・

 (その25:気候の寒暖に大気中の汚染粒子は関係するのか?)
(2013-02-02)

(その26:大陸からの大気汚染粒子の飛来による諸悪に係る雑感)
(2013-02-14 )
わが国の高度成長期の状況と比べて、はるかに環境汚染をしていることが推察されます。わが国の場合は工業地帯周辺地域のみにある程度限定されていました。
もちろん、狭いわが国でも地域によっては、または長期化すれば、大変な事態になっているかもしれません。・・・これら有害微粒子による内部被曝生態系異常気象など天変地異地震・津波など諸悪への影響について以前から関心を持って今まで調べていますが、・・・
  今後、慢性化すれば、非常事態となる大気汚染微粒子(SPM:サブミリレベル、AM2.5:ミクロンからサブミクロンレベル)、および超微粒子(ナノレベルでいつまでも浮遊)の発生源、発生物質の解析、および発生メカニズムを究明して、対策を講じないと、長い眼で見たCO2、メタンなど温室効果ガス削減による地球温暖化防止、オゾン層破壊ガスなどをはるかに通り越して、近未来に地球環境、ひいては生態系に悪影響を今まで以上に与える可能性は大きいと危惧しています。・・・

(その27:PM2.5大気汚染物質推移のSPRINTARSアーカイブによる調査)  
(2013-02-16 )
中国大陸における汚染は工業化、車普及以前から、砂漠地区、中国南部で少なからず発生していることがわかりますが、昨今、SPRINTARSの予測動画から、首都北京をはじめとする主要都市に顕著に拡散して、今回の騒動が顕在化したのか?と推測されます。やはり、中国の汚染は大局的に観て拡大していることがわかり、大気汚染粒子の状況の推移の今後の指標になると想われます。 

(その28:PM2.5大気汚染物質に対する国内監視状況の現状)
(2013-02-19 )

(その30:大陸からの有害ガスと微粒子によるハイブリッド汚染は今後も!)
(2013-02-23 )
SPRINTARS大気汚染粒子黄砂で予測される以外にも、天然、人工を含めて対流圏におけるさまざまな汚染粒子、および電磁圏のスペースデブリ、隕石の破砕微粒子、火山灰などを含めた太陽光を反射・吸収する物質の分布状態が昨今の寒冷現象に影響していると推察されます。汚染は工業化、車普及以前から、砂漠地区、中国南部で少なからず発生していることがわかりますが、昨今、SPRINTARSの予測動画(大気汚染粒子)から、首都北京をはじめとする主要都市に顕著に拡散して、今回の騒動が顕在化したのか?と推測されます。やはり、中国の汚染は大局的に観て拡大していることがわかり、大気汚染粒子の状況の推移の今後の指標になると想われます。 

(その29:<追加>大陸からのPM2.5大気汚染物質の飛来に対する情報)
(2013-02-23 )

(その31:国内における大気汚染の現状を多角的に監視しよう。)
(2013-02-26 )

(その32:PM2.5、中国だけが原因じゃない 日本にも発生源に係る雑感)
(2013-02-27 )

(その33:70マイクログラム超で外出自粛=PM2.5対策で暫定指針に係る雑感)
(2013-02-28 )

(その34:インドでもPM2.5大気汚染深刻化 年間約67万人が死亡という)
(2013-03-03 )

(その35:大規模な黄砂の嵐が発生 PM2.5同様に徹底監視が必要か!)
(2013-03-08 )

SPRINTARSの予測動画から引用

 <黄砂>                    <大気汚染粒子> 

 

 

甘粛省以西の自治区、西蔵(チベット)、新疆維吾爾(しんきょうウイグル)で発生した黄砂の量が多いようです。また、インド北部、パキスタンでも多量発生しているようです。

 

地震前兆:
地震前の爆縮現象(環境放射能の低下現象)が発生する過程において、大気圏で観察される様々な異常発光現象。竜巻・突風も随伴して、雲底が赤く染まるメカニズムが
 環境放射能の励起作用によって、大気中に共存している自然蛍光性鉱物のエアロゾルなどを放射化もしくは励起して、オーロラ現象のように、紫外光(波長約380nm)~赤色光(波長約700nm)を発生させているのか?
 または、砂風によって大気中に舞い上がった環境放射能を含んだ?風化したエアロゾルの色なのか?
 どちらが主因なのか?発光現象と引用文献には記載されていますが、個人的には不詳なためです。・・・
今まではオーロラ現象の類か?と思っていましたが、地震雲の発生には正体不詳の雲粒核が必要ともいわれています。また、個人的には、赤系の体色をもつエアロゾルが励起発光していることも妄想されます。

参考関連投稿:
放射化現象に係る投稿(その6:地震予兆としての異常発光現象のメカニズムの仮説)

 オーロラ現象とは?
大気中の酸素原子や窒素原子などの物質に高速で電子が衝突して発光しているという。

 
 (google画像検索から引用)

 

(その21:エアロゾルの組成と色調との関係)  
(2013-01-18 )
仮説のひとつとして、既報(その21その21ー2)では、最近、オーストラリアで赤い砂嵐が発生したということから、エアロゾル化した砂塵そのものが雲底に集まったための着色現象としたら、どのような組成の無機物質が該当するのか調べました。

「砂嵐」の発生状態をgoogle画像検索から引用しました。

 

オーストラリアでの光景 2009/9 

 その21ー2:(追記)エアロゾルの組成と色調との関係に係る雑感)  
(2013-01-19)


(その22:エアロゾルの組成と蛍光発光色との関係<地震前赤色発光の写真>)  

(2013-01-20)
赤色蛍光発色している雲とは一体どのようなものか? 公開されている写真をgoogle画像検索から引用して記載しました。
写真ではオーロラ現象による発光現象と複雑などすぐろい色という不透明感もあるようです。・・・空全体および周辺に存在している雲の色が変わるのは着色したエアロゾルの色とエアロゾル微粒子自体およびオーロラのようなガス(窒素、酸素、水素、ネオン・・・)の蛍光発光かどうか?については不詳ですが、両方とも絡んでいる可能性が現状考察されます。

引用:気象庁 精密地震観測室
http://www.jma-net.go.jp/matsushiro/learning/mat-swarm.html
(一部抽出しました。)



 

(その24:地震の前兆として発光可能な組成とその他の要因について)
(2013-01-25 )
もうひとつの仮説として、大気中の酸素原子や窒素原子などに高速で電子が衝突して発光しているというオーロラ現象のように、環境放射線であるべ-タ線(電子線)、ガンマー線、ミューオン、ニュートリノ、紫外線などによって放射化もしくは励起されて、蛍光発光する原理で、風化して大気中に舞い上がったエアロゾル砂塵が異常赤色発光を発生させている可能性がありえるのか?と以前から個人的に思っている仮説に基づいて、赤色発光する自然蛍光性鉱物にはどのようなものがあるのか?・・・
電離層のプラズマから遊離?した電子線が窒素、酸素などを励起して発光するオーロラは高度1000kmぐらいで発光していますが、数千mの雲の高さ程度では真空度が低くなるので電子線ではなく紫外線、ガンマ線などの励起で発光するのだろうか?と想われます。

<エアロゾル関連投稿>

大気汚染有害粒子の発生および拡散、被災要因・・・黄色い砂、PM2.5 強い風・・・とは (2013-03-15 )
偏西風などによって大陸からの黄砂、PM2.5の飛来は昨今、増加しています。2.5ミクロン以下の黄砂も有害物質を付着していると想われますので黄砂2.5として大気汚染粒子にいれたら、人への災害を未然に防げる手法として解り易いのではと想っています。・・・

環境中の放射能、黄砂、大気汚染微粒子および有害ガスの与える疾病の因果関係は現状不詳? 徹底究明を!(2013-03-14 )
 3.11大震災によって、有害物質が環境中に大量漏洩した福島原発事故から2年。いまなお、福島原発の収束の目処は立っていないないようです。
 結果として、福島原発事故によって発生した放射能汚染は人知を超える複雑さから、その収束、および生態系に与える影響について、さまざまな分野で議論されていますが、現状、結論には至っておりません。
加えて、
 昨今、顕在化して衆知となった大陸からの黄砂、大気汚染微粒子および有害ガスなど陸海空に存在している有害物質は放射能と並んで、もしくは複合化、共存して、生態系に対して悪影響を与えているのでは?と推察しています。因果関係は現状不詳につき、徹底究明を!期待します。顕微鏡観察による粒子径、形状、複合性の解明、および高感度・高分解能の分析によって組成解析が出来るように工夫して、私も含めて多くの人が妄想?を起こさないためにも有害な汚染物質の実態(質/量、望ましくは個数)を的確に把握することが必要かと思われます。・・・


大陸からの2.5ミクロン以下の大気中に浮遊する黄砂は何マイクログラム/m3になるのか?(2013-03-11)
黄砂が飛来するとPM2.5も増加する傾向にあるという。
黄砂の2.5ミクロン以下のものは大気汚染粒子PM2.5の範疇にいれたらと個人的には思っていますが、大陸からの2.5ミクロン以下の大気中に浮遊する黄砂は何マイクログラム/m3になるのか?の情報に関心があります。
さらに、
 もし有害物質が吸着した黄砂を大気汚染粒子とすれば、目には観えませんが、とてつもない量の汚染量となることが推察されます。また、測定方法の原理について、よく理解しなければなりません。・・・


 異常気象に係る記載
(その15:大気エアロゾル粒子と寒冷化現象に係る雑感)(2013-01-23 )

 (その22:春一番後の寒さと暑さの繰り返し。原因は大気浮遊粒子濃度変化の影響か?)(2013-03-13)

 わが国の地質・地層調査に係る記載

陸・海底を構成している地殻の地質の違いによってさまざまな組成、電荷、磁性をもつエアロゾルの影響度が違うのだろうか?

 

(その1:地殻の平均的な組成)
(その2:九州の土砂災害地域の特徴)

(その3:猛暑地域の特徴)
(その4:活断層と単なる断層との違い)
(その5:岐阜県で発生した光化学スモッグの要因に対する考察)

 

 


天変地異に係る記載(その20: ロシアに隕石落下に係る情報 「ツングースカ大爆発」以来の隕石入手)

2013-03-21 | 天変地異・異常気象関連

'13-02-16投稿、02-17、02-27、03-02、03-21追加・更新

 隕石が落ちるときは上空で爆発音が発生するが、いざというとき防空壕に避難すればいいのか?
ロシアで世界的にも極めて珍しい。
隕石落下によって負傷者が出たという。

PS03-21:
gooニュースMEGA PICTURE

 

 ロシアから提供された隕石

 

分析のため、岡山大地球物質科学研究センターに届けられたロシアのチェリャビンスク隕石(いんせき)の試料(同センター提供)【時事通信社】 

⇒年間20個の隕石のほとんどは海に落ちるという。 ロシアでこれまで100個以上の破片を発見している。同州のチェバルクリ湖の氷上で見つけた破片は教授らが鑑定した結果、10%の鉄分とかんらん石や亜流酸塩を含んでいたことがわかっているが、どのような分析結果が出るのか?関心があります。地殻組成に近い組成をもつ隕石は地殻の表面電荷と同じなので反撥されて、通常の地面には落ち難いのか?と妄想しています。

PS03-02:
CNN.co.jp
ロシア隕石の音、地球全体に響いた 核実験監視機関が観測
2013.02.28 Thu

(CNN) ロシア南西部に15日に落下した隕石が、超低周波の音を地球全体に鳴り響かせていたことが分かった。核実験を監視する包括的核実験禁止条約機関(CTBTO)が28日までに明らかにした。

CTBTOによると、隕石の落下によって、人間の耳に聞こえる音よりもはるかに低い超低周波の音波が発生。北極に近いグリーンランドから南極に至る各地で、CTBTOのセンサーがこの音波をとらえた。その規模は同機関の観測史上、最大だったという。

研究者らは音波が約32秒間続いたことから推計して、爆発のエネルギーは450~500キロトンだったと試算している。これは核爆弾30発に匹敵する規模。

さらにこの数字と、隕石をとらえた映像から計算すると、隕石は直径約17メートル、重さは70万トン以上あり、爆発した時の速度はおよそ秒速18キロだったと推定される。

これは、1908年に隕石の落下とみられる現象でシベリアの森林がなぎ倒された「ツングースカ大爆発」以来の規模だという。

核実験の監視機関は年間20個ほどの隕石から超低周波の音波を観測しており、条件が整えば、豆粒ほどの大きさの隕石の音をとらえることもあるという。」

⇒年間20個のほとんどはに落ちたのだろうか? 
今回はそのうちの一個がたまたま地表に落ちたというが、10%の鉄分とかんらん石が成分とのことから、大気圏に突入後の重さ70万トン以上であった隕石の破片の一部が湖に張った面に落ちたことから、地殻組成に近い組成をもつ隕石は地殻の表面電荷と同じなので反撥されて、一般的な地面には落ち難いと妄想する。

PS02-27:
MSN 産経ニュース2013.2.25 22:15
最も大きな破片見つかる 重さ1キロ以上http://sankei.jp.msn.com/world/news/130225/erp13022522190002-n1.htm
「【モスクワ=佐々木正明】今月15日、ロシア南部チェリャビンスク州一帯に落下した隕石(いんせき)について、ロシア科学アカデミー隕石委員会メンバーのグロホフスキー・ウラル連邦大学教授は25日、これまでで最も大きな隕石の破片を見つけたと発表した。1キロ以上の重さになるという。

 教授のチームは、同州周辺の隕石が降下してきたルート沿いを約50キロにわたり、歩いて捜索。これまで100個以上の破片を発見している。同州のチェバルクリ湖の氷上で見つけた破片は教授らが鑑定した結果、10%の鉄分とかんらん石や亜流酸塩を含んでいたことがわかっている。

 一方、国営ロシア通信によると、隕石の衝撃波により、割れた窓ガラスなどでケガを負った約1600人の負傷者のうち、まだ38人が入院し、治療を受けているという。」

10%の鉄分とかんらん石や亜流酸(?硫酸)塩の発生源について、どのような鑑識結果になるのか?

 既報で記載したスペースデブリ「宇宙のゴミ」とは違うとは思われますが、わが国での関東の空の閃光と爆発音(2013-01-21)とは規模は違うものの、よく似た現象です。

 また、「目撃記録」が残る隕石で回収されたもののうち、 世界最古の隕石は日本が所有してる。 平安時代の861(貞観3)年、閃光や爆発音とともに 神社の方向に何かが落下するのを多くの村人が目撃したという。

 被爆エネルギーの比較として、

 
今月12日に北朝鮮が実施した核実験の爆発は、推定7・3キロトン。1945年(昭20)8月6日の広島に投下された原爆は推定15キロトン、同9日の長崎の原爆が21キロトン相当という。
既報原爆投下された広島、長崎のがれき処理はどの様に行ったか?について
の引用の記載では、

 七沢潔氏〔NHK〕の再調査結果から、
福島原発事故は
「チェルノブイリ〔広島型原爆の500個分〕の約8倍、

つまり広島型原爆の4000個分あたりが現状に最も近いと思われます。」という。

 ちなみに、広島・長崎の原爆は、地上600 m(広島)、503 m(長崎)の高度で
爆発し巨大な火球となり上昇気流によって上空に押し上げられ
爆弾の中にあった核物質の 約10%が核分裂を起こし
残りの90%は火球と共に成層圏へ上昇したと考えられているという。

 今回の環境放射能の変化がないとのことで、放射線による被爆の影響はなかったことで、衝撃波によるガラス窓などの建屋の破壊による被災のみで被害総額約31億円で済んだようで、不幸中の幸いの事件だったようです。

 
過去には、
アメリカ、バージニア州。推定3500万年前

 1980年代初頭に発見されたチェサピーク湾クレーターはワシントンD.C.から約201キロの地点に位置する。一部ではこのクレーターの直径は約85キロと試算されているという。
 
 
 
以下、今回の状況および地球誕生以来、地球の各地に見られるクレーター小惑星の衝突の痕跡など調べました。

PS02-17:
日刊スポーツ2013年2月17日8時20分

http://www.nikkansports.com/general/news/p-gn-tp1-20130217-1086361.html

ロシア10+ 件南部チェリャビンスク州に落下した隕石(いんせき)について、米航空宇宙局(NASA)は16日、大気圏突入前の直径は約17メートル、重さは約1万トンだったとする最新の推計を発表した。ロシア南部の上空20~25キロで爆発して幾つかの破片に分かれ、広島型原爆の30倍強の500キロトンのエネルギーが衝撃波として放出された。この影響による負傷者は16日までに約1200人となった。
前代未聞の大被害をもたらした隕石10+ 件の詳細が、明らかになってきた。米航空宇宙局は15日、大気圏突入前の直径は約15メートル、重さは約7000トンとの推計を発表。翌16日には、それぞれ約17メートル、約1万トンと上方修正した。1908年にシベリアに落下して森林をなぎ倒した隕石か彗星(すいせい)とみられる落下物以来の大きさ。隕石は火星と木星の間にある小惑星帯から飛来し、秒速18キロで大気圏に突入。ロシア上空で爆発して複数の破片に分かれ、広島型原爆の30倍強の500キロトンのエネルギーが衝撃波として放出された。

チェリャビンスク州のまとめによると、割れた窓ガラスの破片などによる負傷者は、16日までに約1200人となった。州警察当局者はタス通信に対し、州内の被害地域は10地区に上ったと説明。被害は州都チェリャビンスク市を中心に半径約100キロに及ぶ広い範囲にわたった。

 衝撃波による被害を受けた建物は、同市だけで3300棟を超えた。そのうち集合住宅が2962棟、学校や幼稚園が計361施設、スポーツ施設が5カ所。被害総額は10億ルーブル(約31億円)を上回る見通し。窓ガラスが損壊した企業や商店が多いため、現地当局は盗難や治安悪化を警戒、市街地で夜間の巡回を強化した。損壊した窓ガラスの総面積は、同州だけで20万平方メートルに及んだが、すでに3割は復旧。ロシア非常事態省の救援機が現地に到着し、医療支援や建物の復旧作業が本格化した。

 同州内務局は、隕石10+ 件が落下した州中部の湖周辺で1センチほどの破片を複数採取し、隕石10+ 件かどうか調べると発表した。湖に張った氷に隕石落下によるとみられる直径約8メートルの穴が見つかっている。落下地点での放射線量に異常はなかった。

 専門家は「近い将来に同程度の隕石落下はない」と話すが、監視体制を強化すべきだとの指摘もある。宇宙開発や軍需産業を担当するロゴジン副首相はインタファクス通信に「今はロシアにも米国にも隕石10+ 件を撃ち落とす能力はない」と話し、国際的な監視システムの必要性を訴えた。

 ◆キロトン 原子爆弾や水素爆弾などの破壊力の強さを表すエネルギーの単位。1キロトンは、TNT(高性能)火薬1000トン分の爆発力に相当するエネルギー。今月12日に北朝鮮が実施した核実験の爆発は、推定7・3キロトン。1945年(昭20)8月6日の広島に投下された原爆は推定15キロトン、同9日の長崎の原爆が21キロトン相当とされている。

 [2013年2月17日8時20分 紙面から]」

 

日経新聞2013/2/16 20:50

 「この世の終わり」「急に熱く」 ロシア隕石で証言
爆風で教室のガラス散乱 

「【チェリャビンスク=共同】頭から血を流した女子生徒が出口に殺到する。床に落ちたいくつものノートパソコン。「この世の終わりがついに来た」。15日の隕石(いんせき)上空爆発から一夜明けたロシア・ウラル地方チェリャビンスクで、日本人の大学教官や地元専門学校の生徒が飛来時の様子を生々しく証言した。

 

 「寒い部屋でストーブをつけたよう。急に熱を感じた」。チェリャビンスク国立大学で日本語を教える阿曽加苗さん(28)=兵庫県宍粟市出身=は隕石が光だけではなく、強烈な熱線を発していた状況をこう描写した。

 

 阿曽さんは当時、大学に徒歩通勤中。最初に感じたのは光ではなく熱だった。暖かく感じた方を見たら、光が走っていた」。その後、間を置いて起きたバンバンという爆発音に「誰かが爆弾を仕掛けたのだと思った」と話す。同大学では時々、爆弾テロの避難訓練をしており、本番が来たのかと感じたという。

 

 大学に到着すると一部の窓ガラスが割れていた。朝の授業で、約10人の学生は興奮したり怖がったり。ある女子学生は「この世の終わりが来たのかも」と漏らした。

 

 窓を突き破った爆風は、ガラス片をまき散らしながら、教室を猛烈な勢いで通り過ぎた。チェリャビンスク繊維軽工業専門学校で授業を受けていたジアナ・ユスフォワさん(15)ら女子生徒17人が机の上に載せていたノートパソコンは全て床にたたきつけられた。

 

 「誰も何が起きたか分からなかった。皆大声で叫びながら逃げようと出口に向かった。真っ先に逃げたのは先生だった」とユスフォワさん。ガラス片が頭や腕に刺さり3人が病院に。ユスフォワさんも指にけがをした。

 

 目抜き通り、レーニン大通りのショーウインドーも被害が目立ち、市民は、ひびが入って今にも散乱しそうなガラスの前を足早に歩く。室内スケート場の外壁も一部崩れ、大きな穴ができた。」

関連記事

「【チェリャビンスク=共同】隕石(いんせき)落下で大きな被害を受けたロシア南部チェリャビンスク市では、一夜明けた16日、ロシア非常事態省の救援機が到着、医療支援や建物の復旧作業が本格化した。

 米航空宇宙局(NASA)は16日、隕石の大気圏突入前の重さは約1万トン、直径は約17メートルと推定されると上方修正した。

 チェリャビンスク州内務当局は同日、隕石が落下した州中部のチェバルクリ湖周辺で1センチほどの破片を複数採取、隕石かどうか鑑定すると公表した。湖に張った氷に隕石落下によるとみられる直径約8メートルの穴が見つかっていた。だがプチコフ非常事態相は「隕石の破片が発見されたとの報告は受けていない」と述べ、情報は混乱している。落下地点で放射線量に異常はなかった。

 非常事態省によると、被害を受けた建物は集合住宅3724棟を含む計4480棟に達した。ユレビッチ州知事は16日、寒気を防ぐため優先課題となっている窓ガラス破損の修復は既に30%を終えつつあり、2週間でほぼ復旧できるとの見通しを明らかにした。

 チェリャビンスク市では、千人を超えるボランティアの活動も始まった。重傷者らは特別機でモスクワに搬送する予定。」

 

47ニュース

最新動画

 

gooニュース
隕石落下、1000人負傷=上空で爆発、壁や窓破壊―ロシア・チェリャビンスク州

 時事通信2013年2月16日(土)01:46

 「【モスクワ時事】ロシア・ウラル地方チェリャビンスク州で15日午前9時23分(日本時間午後0時23分)ごろ、隕石(いんせき)が落下し、大気圏内で爆発した。窓ガラスや建物の壁が破壊されるなどし、インタファクス通信によると、約1000人が負傷した。隕石落下によって負傷者が出るのは、世界的にも極めて珍しい。

 警察当局によると、隕石の破片が3カ所に落下し、うち二つが発見された。負傷者のうち758人はチェリャビンスク市で被害に遭った。負傷者全体の3分の2は軽傷という。モスクワの日本大使館によると、日本人が被害を受けたとの情報はない。

 地元メディアによると、隕石爆発で衝撃波が発生し、チェリャビンスク市などでガラスの破損や建物壁面の被害などが確認された。住民は大きな爆発音でパニックに陥った。」

落下の隕石は約10トンか=硬い物質で燃え尽きず―ロシア

時事通信2013年2月15日(金)21:09
「【モスクワ時事】ロシア・ウラル地方チェリャビンスク州上空で15日、落下・爆発した隕石(いんせき)について、ロシア科学アカデミーは重量10トン前後で、非常に硬い物質でできていたとの見方を明らかにした。タス通信が伝えた。

  隕石は秒速15~20キロの速度で大気圏に突入し、高度30~50キロで分解した後、同5~15キロで爆発。大部分は燃え尽きたが、一部の破片は地上に落下した可能性があるという。

 同アカデミーによれば、同じような規模の隕石は年に数回の割合で宇宙空間から落下しているが、通常は高度30~50キロの上空で燃え尽きる。今回比較的低高度まで落下したのは、鉄のような硬い物質でできていたためとみられるという。 [時事通信社]」


直径数メートルの隕石か=人的被害は極めてまれ―接近小惑星と無関係・専門家

 時事通信2013年2月15日(金)20:15

ロシア・ウラル地方に落下し、多数のけが人を出した隕石(いんせき)について、日本の専門家は地球に接近中の小惑星「2012 DA14」との関連は薄く、落下した隕石は大気圏突入時に直径数メートルから10メートル程度だったとの見方を示した。

 地球に接近中の小惑星は直径約45メートル。16日未明に最接近し、静止衛星軌道(約3万6000キロ)より近い2万8000キロの地点を通過するが、地球への衝突の恐れはないとされている。

  国立天文台の渡部潤一副台長は落下した隕石について「飛来の方向が異なり、接近中の小惑星とは関係ない」とした上で、爆発により生じた衝撃波の大きさなどから「直径数メートルクラスではないか」と推測。

  地球に衝突可能性のある小天体を監視する美星スペースガードセンター(岡山県美星町)の奥村真一郎観測員も「情報がないため、個人的な想像になるが、直径10メートルクラスだと思う」とし、「この程度の大きさだと事前に検出するのは難しい」と述べた。 [時事通信社]」

 地球の大規模クレーター10選

 ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト2013年2月15日(金)14:34

「小惑星「2012 DA14」は、2013年2月15日(日本時間16日)に地球近傍を通過する。衝突の恐れはないものの、観測史上最も地球に接近した小惑星となる。ただし、地球はいつも小惑星の衝突を免れているわけではない。

 地球の各地に見られるクレーターは、小惑星の衝突の痕跡を今に伝えている。形成から数千万年、場合によっては数十億年も経過して地形の侵食が進んでいるので、衝突した天体の正確な大きさを測ることは難しい。とはいえ、世界最大級のクレーターについては学界の見解はおおむね一致しており、それらを形成した小惑星の衝突は史上最大級の規模だったということになる。

 以下に、現在確認されているクレーターのうち特に規模の大きいもの10個を、古い順に紹介しよう。

【 1. フレデフォート・クレーター 】

南アフリカ共和国、フリーステイト州。推定20億年前

 フレデフォート・ドームとも呼ばれる。生成直後の直径は約300キロとする説もあり、確認できている限りで世界最大の衝突構造である。2005年にユネスコの世界遺産にも登録された。

【 2. サドベリー盆地 】

カナダ、オンタリオ州。推定18億年前

 クレーターの生成当時の直径は推定130キロで、地球上で最大級の衝突構造の1つと目されている。18億年以上前にできたものと見られ、特に古い衝突構造の1つでもある。

【 3. アクラマン・クレーター 】

オーストラリア、南オーストラリア州。推定5億8000年前

 現在ではこのクレーターの一部はアクラマン湖となっている。衝突構造の直径は約90キロと試算されている。

【 4. ウッドリー・クレーター 】

オーストラリア、西オーストラリア州。推定3億6400年前

 このクレーターは地表に露出していないことから、その実際の大きさについては見解が分かれており、直径40キロとする説から120キロとする説まである。

【 5. マニクアガン・クレーター 】

カナダ、ケベック州。推定2億1500万年前

 このクレーターは現在ではマニクアガン湖となっている。浸食は進んでいるものの、世界最大級かつきわめて保存状態の良いクレーターの1つと目されている。直径は推定で約100キロ。

【 6. モロクェン・クレーター 】

南アフリカ共和国、ノースウエスト州。推定1億4500年前

 南アフリカ共和国のカラハリ砂漠の近くに位置する。クレーターを形成した隕石が化石化して残っているのが特徴。

【 7. カラ・クレーター 】

ロシア、ネネツ自治管区。推定7030万年前

 カラ・クレーターは現在は浸食が進んでおり、地表には露出していない。一部の研究者はこの衝突構造を、2つのクレーターが連なったものと見ており、一方をカラ・クレーター、他方をウストカラ・クレーターと呼び分けている。

【 8. チクシュルーブ・クレーター 】

メキシコ、ユカタン半島。推定6500万年前

 メキシコのユカタン半島にあるこのクレーターを形成した隕石が、恐竜絶滅の直接または間接の原因になったと考える研究者は多い。生成当時の直径は170キロとするものから、なんと300キロとする説まである。もし後者の説が正しければ、このクレーターが地球上で最大となる可能性もある。

【 9. ポピガイ・クレーター 】

ロシア、シベリア。推定3570万年前

 ロシアでは多くの専門家が、このクレーターは数兆カラット相当のダイヤモンドを埋蔵する世界有数のダイヤモンド鉱山だと考えている。これらは「衝突ダイヤモンド」と呼ばれる。

【 10. チェサピーク湾クレーター 】

アメリカ、バージニア州。推定3500万年前

 1980年代初頭に発見されたチェサピーク湾クレーターは、ワシントンD.C.から約201キロの地点に位置する。一部ではこのクレーターの直径は約85キロと試算されている。

Brett Line for National Geographic News 」
 

 


異常気象など天変地異に係る投稿(その4 '13-01-03~'13-03-19)

2013-03-20 | 天変地異・異常気象関連

'13-03-19投稿、03-20追加・更新

 相も変わらず、異常気象、中規模地震など天変地異現象が続いています。

異常気象など天変地異に係る投稿(その1 '11-01-02~'11-12-26)
異常気象など天変地異に係る投稿(その2 '11-12-26~'12-3-21)

参考関連投稿(水徒然):
今までの「水徒然」の投稿記事の整理(~ '11-03)
異常気象など天変地異の要因に係る記載の整理
(その1:'11-03-26~'11-12-26)

 現状、その真因およびメカニズムは定かでありませんが、世界の異常気象、天変地異に係る記載を調べて、逐次、整理して追加・更新しています。

 既報(その1その2その3)に引き続いて、異常気象など天変地異に係る投稿を整理しました。

 振り返ってみると、ここ数年来、地球環境は極端に暑くなったり、寒くなったり、豪雨・豪雪、洪水、旱魃、強風、竜巻、ハリケーン、雹、落雷などかって体験したことのない季節外れ、場違いの異変現象が加速していると思われます。

 米国大陸中部、中央ヨーロッパ、インド、パキスタン、中国大陸、フィリピン、オーストラリア大陸、タイ、ブラジル、日本周辺発生しやすい地域として現状考えています。

 発生メカニズムについては、
参考関連投稿:

発生メカニズムの現状考察(仮説) 
発生要因の整理に基づく世界のホットスポット(仮説

加えて
タイ国の大洪水の原因は?

(ブラジルの洪水の原因は?)


 その後の調査から、そのメカニズムは単に環境放射能の影響のみならず、北極圏のオゾン層の破壊、昨今、問題となっている黄砂、PM2.5などのその他の要因と複雑に絡み合って

 

環境中の水の循環挙動(バランス)および調節機能に影響していると思われます。
一体何がどのようなメカニズムで影響しているのでしょうか??? 

 

人為的な原因であれば「CO2削減」同様、国際的な協調が望まれます。

 

 いずれにしても、地球および大気圏中の水の循環挙動(バランス)
および調節機能が崩れはじめて加速し始めたためなのか?と想っています。

 <環境中の水の循環例>

         (google画像検索から引用)

参考投稿:
地球温暖化の要因に係る記載(その6:大気圏の水の偏りの影響とその評価方法)

(2011-11-12)
「水の状態変化」「水の局所的な偏り」を調べるために、
MIMIC(気象衛星共同研究所の総合マイクロ波画像)」
 
A New Approach to Visualizing Satellite Microwave Imagery of Tropical Cyclones

熱帯低気圧の衛星マイクロ波画像を可視化する新方法(大気圏における可降水量の評価方法)

Cloudsat(クラウドサット)、カリプソ
など」(雲の分布、成分のデータベース)

最近では
gooニュース ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト2012年11月13日によれば、
 気温上昇の度合いを正確に予測する上で鍵を握るのは雲だという。雲は地球のエネルギー収支に大きな影響を及ぼす。まず、白い雲は日光を反射して地球を冷やす。大気中の高さによっては、毛布のような役割を果たし、熱を閉じ込める。 しかし、雲は形や大きさ、明るさが目まぐるしく変わり、モデル化が難しい。人工衛星による観測は不完全で、誤差が生じるともいう。

 

を理解して、
可降水量および雲の発生状態、有害なエアロゾルの共存の有無、雲が停滞する地域の地質・地形、オゾン濃度、オゾン層破壊物質、人工降雨剤、有害電磁波の影響の有無との対応を調べることが必要であると想われます。


<異常気象など天変・地異に係る投稿  
地震・津波は別報に記載)
以下、詳しくは、既報(その3('12-3-21~'12-12-31) 

は国内、黒は海外

異常気象:
(その1:茨城県周辺の巨大竜巻、鯨の打ち上げ)(2012-05-08 )
(その2:巨大竜巻対策について)(2012-05-09 )
(その3:またも強い寒気団による首都圏での豪雨・落雷・雹・竜巻予測)(2012-05-29 )

(その5:米国東部のハリケーン厳戒態勢)(2012-10-29)

地異
(その4:"富士山5合目に亀裂"に対する所感)(2012-07-12)

洪水:
(その6:イタリアで続く豪雨と50年ぶりの大洪水)(2012-11-14)

 

今回追加分('13-01-02~03-19)

異常気象:
(その7:厳しい冷え込みの原因について)
強い寒気の影響で5日、北海道で氷点下30度以下の気温を観測するなど、全国的に厳しい冷え込みとなった。・・・

(その8:観測史上最も暑い年(2012 米国)と今後の温暖化情報)
2012年の米国の平均気温は12.9度と米観測史上、最も暑い年となり、2番目に深刻な異常気象を記録したと発表した。暑さのため7月には国土の61%が干ばつに見舞われた。農作物に多額の被害が出たほか、約370万ヘクタールの森林が火災で焼失。10月末にニューヨークなどを襲ったハリケーン「サンディ」を含む11の災害による損失額は10億ドルに達した。 ・・・

(その9:南半球 オーストラリアの猛暑と山火事)
記録的な猛暑に見舞われている南半球のオーストラリアは、8日までの各地の最高気温の平均が7日連続で39度以上となり、従来の記録を約40年ぶりに更新した。世界気象機関(WMO)によると、シドニーを州都とするニューサウスウェールズ州で5日に47・7度を記録するなど南部で軒並み過去最高を記録した。・・・

(その10:わが国の冬の気温と今年の寒冷化との対応)
気温と雨量の統計 今朝の最低気温 によれば、今年の最低気温はやはり少し低めのようですが、緯度に対応して高緯度になるほど寒冷化が生じているようです。・・・
http://weather.time-j.net/Temperature/LowsList

(その11:インド、寒波で多数死亡とはなぜなのか?)
インド政府などによると、近年、冬期間に激しい大気汚染のせいなどで濃霧がひどく、気温が上がらない傾向があるという。首都ニューデリーでは今月2日に最低気温が平年より3度低い4・8度、最高気温も10度低い9・8度となり、過去44年間で最も気温が上がらなかったという。・・・

(その12:オーストラリア西部の赤い砂嵐)
オーストラリアは中国と並んで、局所的な乾燥が原因と思われる砂嵐が発生し易い地域のようですが、旱魃・洪水など異常気象に影響しているかもしれません?・・・

天変:
(その13:関東の空の閃光と爆発音に係る雑感

(その13-2:追記 関東の空の閃光と爆発音)
平安時代の861(貞観3)年、隕石の落下による閃光や爆発音の8年後に発生869年に起きたという貞観地震は天変原因ということなのだろうか?また、同じような現象が4~5年前の岐阜でも発生しているともいう。・・・

(その17:大気汚染粒子が慢性化して寒冷化するという)
中国の大気汚染が3年以内に北半球を氷づけにする? /続きを読む
「砂漠化」のみならず砂漠化するはずのないところが砂漠化「沙地化」が原因という。・・・

(その18:「PM2・5」飛来で政府動き出す。)

(その19:中国 濃霧「PM2・5」対策で人工降雨を実施)

(その20: ロシアに隕石落下に係る情報 「ツングースカ大爆発」以来の規模)

地異:
(その16:中国、有害濃霧で高速鉄道停止 「閃光」発生に係る雑感)
有害濃霧に含まれる帯電した微粒子が原因で電気系統が故障し、火花などで強い光が発生したもようだ。現場周辺では有害濃霧がたびたび目撃されているという。帯電した微粒子の発生源として、砂漠のみならず、「沙地化」に伴って、重金属レアアース産出地域および自然放射能の高い地域、過去の核実験地域からの黄砂か?とも妄想されます。・・・

メカニズム:
(その15:大気エアロゾル粒子と寒冷化現象に係る雑感) 
今冬のインド周辺の亜熱帯~熱帯地域中国、および、英国などの高緯度地域での異常な寒冷現象。わが国でもめりはりのない春夏秋冬がここ数年来続いていますが、・・・

(その15-2:大気エアロゾル粒子と寒冷化現象との対応について)
大陸からの種々の大気汚染粒子の組成によって、
・すす(黒色炭素)など黒色のものは太陽光を吸収しやすい(温室効果による温暖化)
・硫酸塩エアロゾルなど白色のものは太陽光を反射しやすい(寒冷化)
傾向になることが推測されます。・・・

(その22:春一番後の寒さと暑さの繰り返し。原因は大気浮遊粒子濃度変化の影響か?)

(その21:隕石落下は大津波と同様に予測も対処もできないのか?)

関連投稿:
大気汚染有害粒子の発生および拡散、被災要因・・・黄色い砂、PM2.5 強い風・・・とは 

偏西風などによって大陸からの黄砂、PM2.5の飛来は昨今、増加しています。2.5ミクロン以下の黄砂も有害物質を付着していると想われますので黄砂2.5として大気汚染粒子にいれたら、人への災害を未然に防げる手法として解り易いのではと想っています。
個人的には、天気予報の中に、衆知し易い局地向けの風向・風力予報があればとも思っています。
・・・黄砂は大陸の砂漠、沙地地帯から巻き上がった砂塵の代名詞であり、その粒度分布は幅広く、一般的には黄色~赤い天然土由来の鉱物の砂塵といえば、・・・

 


環境(水)中の放射性物質の影響と浄化に係る今までの情報のまとめ(~'13-3-16)

2013-03-20 | 環境放射能関連

'13-3-16投稿、3-20修正・更新

 未曾有の大震災によって、福島原発から環境(水)中に漏洩した放射能の影響と浄化に係る記載を39回にわたって調べてきました。
3.11原発事故の放射能漏洩による環境汚染およびそれに伴う被爆の危険性に関して、無知であったが故に、さまざま放射能漏洩に係る数次災害をインターネットによって調べて断片的に投稿してきました。

 浄化に係る最近の状況は改善の兆しすら見えず、むしろ今まで公開されていなかっただけで、「やはりそうだったのか」という情報のみ目立ちます。当事者、担当者の利害関係も絡んだ情報の隠蔽、偽装など多かったのか?とも思われます。

  今後永遠に続きそうなその影響については、とりあえず、今まで断片的に調べたことによって、個人的な知見として一定の水準に達したと考えて、原発事故から2年をひとつの区切りとしてこのテーマを整理して終了します。

 しかし、個人的には調査の過程において、原発事故によって、今までの安全神話は確実に崩れて、また漏洩放射能以外の様々な環境放射能のもたらす諸悪も知ることが出来たとも思っています。

 今後は、整理した今までの参考情報にベースにして、多角的に環境放射能関連の記載を調べて、妄想?誤解?を予め断りながら、自分なりのコメントも追記したいと思っています。

今までの投稿:

環境(水)中の放射性物質の影響と浄化に係るその後の記載
(’12-11-05~  その30~39)

(その30):除染の不法疑惑
 東京電力福島第1原発事故で、国が直轄で行っている避難区域の除染をめぐり、請負業者の一部が汚染土壌や草木を川に捨てたり、汚染水を回収していなかった可能性があるとして、環境省が実態調査に乗り出すことが明らかになった。・・・

(その31):放射性物質を含む下水汚泥の処置について
 放射能汚染廃棄物の全体像を模式的に示したものです。廃棄物の処理処分が滞ると、除染活動や復興、通常の生活活動・産業活動に大きな支障を来すことになるという。・・・

(その32):東電、汚染水を海へ処理後放出に係る雑感
 ストロンチウム(S)、Pb(鉛)、Ni(ニッケル)、Co(コバルト)は公害防止法の水質汚濁法で定められている重金属でもあり、これらの放射性物質など環境汚染物質のないきれいな水への再生が必要と思われます。・・・

(その32-2):汚染水を海へ放出に漁業関係者が大反発
 福島第一原発の放射性物質を含んだ汚染水について処理装置で放射性物質を除去した後に海に放出する方針を明らかにしたことに対して、県内の漁業関係者からは怒りの声が上がった。という。 問題は放出される水に含まれている放射能の種類および正味重量であり、原発漏洩事故前において、法定内で今までの原発が排出していた質・量と比較して、どのくらいなのか?と個人的には想われます。・・・

(その33-1):放射能はどのように壊変していくのか? (その33-2)
 
環境中の存在量比率、さまざまな放射能の正体は崩壊することによって、日々変化していると思われます。 その影響度について、現状よく解っていません。

 20世紀半ばから半世紀来発生している人工的な放射能についてはある程度推測はできると思われますが、地球誕生以来の宇宙、地下からの放射能については、その歴史は長く、その実態が及ぼす影響は想像の域を脱しています。・・・

(その34):想定外の福島原発、ひしめく汚染水タンク
 増え続ける原子炉冷却水のため、汚染水処理が間に合わなくなった?ためかどうか定かではありませんが、処理装置で放射性物質を除去した後に海に放出する方針を明らかにしたという
 大地震・大津波が発生したら大変な事態となると思っていますが、同じ太平洋プレート境界のソロモン諸島で大地震が発生している情報から不安が募ります。・・・

 (その35):福島原発汚染水処理の計画について
 
福島原発の汚染水タンクが敷地内にひしめき、地下水が400~500トン/日流入していることが報道されましたが、今回は海に放出するために新しく増設した汚染水処理の今後の稼動スケジュールなど現状に係る記載を調べました。・・・

(その36):汚染水処理軌道に乗らず 新たな問題発生
 別報に記載のわが国への大陸からの大気汚染物質飛来より、現状、はるかに気になります。
 耐久性より増設優先 福島第一 急造タンク群 3年後破綻

また、
 福島第一にたまる処理水には、排出が認められる法定限度(1立方センチ当たり60ベクレル)の約38倍の約2300ベクレルのトリチウムが含まれている。新しい除染装置で処理しても原子炉内で発生する放射性物質の一つで、三重水素とも呼ばれるトリチウムはそのまま残る。水と非常に似た性質のため、現在、大量に処理する技術はない。・・・

(その38):福島汚染水除去設備トリチウムを減らせず
増え続ける汚染水=決め手なく、タンク保管-海洋放出難しく・・・

 

(その37):農地の除染に適した顔料が見つかったという。
 農業・食品産業技術総合研究機構(茨城県つくば市)は28日、放射性セシウムを吸着できる薬剤9種類を調べた結果、
プルシアンブルーという顔料使った薬剤に、福島第1原発事故の除染に使われている鉱物ゼオライトを上回る吸着効果があることが分かったと発表した。・・・

(その39):放射性セシウム、電気で7割除去可能という。
 
過去、提案された数々の除染方法において、除染後の放射能が付着した材料、電極、および排水、廃棄物などを最終的にどのように処分するのか?原発使用済み燃料棒と同様、各システムのトータルコストを判断する重要な要素と思われます。・・・

関連投稿:

トリチウム、トリチウム水の発生に係る情報  ふげん排気筒でトリチウム値上昇

環境中の放射能、黄砂、大気汚染微粒子および有害ガスの与える疾病の因果関係は現状不詳? 徹底究明を!

福島第一原発 汚染水の海洋放出に半世紀以上!?という。 環境水の性状異変に影響するのか?

「海水中に存在する微量元素」の変動要因に係る記載(追加:環境放射能の影響)

(その1:地下水の放射能汚染はどのようにして起こるのか?)(2012-11-22 )
(その2)(2012-11-23)

放射化現象に係る投稿(その2:環境放射性物質が影響する諸悪について)
(2012-12-10)

 「放射化現象」は一般的には理解し難い言葉ですが、

 地下マグマ、宇宙、原発、核実験などから環境中に放出されている

 巨大なエネルギーを持つ放射性物質(主に、エアロゾル化している大気圏放射能)からのアルファ線、ベータ線、中性子線による放射化もしくは励起によって、環境中のさまざまな物質を励起してガンマ線、紫外線などの有害な電磁波を発生させて最終的には熱になる可能性が推察されます。詳しく見る>>

参考資料:
環境(水)中の放射性物質の影響と浄化に係る
今までの記載の整理
(<<詳しくは)
(~’12-11-05  ~その29)
環境(水)中の放射性物質の影響と浄化に係る今までの記載の羅列
(2012-02-27)

関連投稿:
放射能拡散に係る記載(その1:拡散距離要因)
米のセシウム汚染

海水の放射能汚染

マイクロスポット地域

放射線に係る基礎的な記載 詳しく見る>>
環境中の放射化現象に係る記載 詳しく見る>>
内部被曝に係る投稿(’11-06-27~'12-05-12)
・生物学的半減期に係る記載 詳しく見る>>

生物多様性に係る投稿('10-10-11~'12-05-08)

異常気象など天変地異 地震・津波に係る投稿

参考情報:
最近の放射能拡散状況、他:
NANOHANA(http://nanohana.me/

 


 


福島原発の放射能汚染水が海洋に流出? 専用港内のセシウム濃度異変という。原因究明して漏洩防止を!

2013-03-18 | 食糧・エネルギー・資源の自給関連

'13-03-16投稿

 環境(水)中の放射性物質の影響と浄化に係る今までの情報のまとめ
(~'13-3-16)
から思うことは、

 

 浄化に係る最近の状況は改善の兆しすら見えず、むしろ今まで公開されていなかっただけで、「こんなに深刻だったのか」という情報が目立ちます。

 河北新報社 2013年02月11日月曜日

福島原発、ひしめく汚染水タンク 3キロ圏内上空

東京電力福島第1原発事故から間もなく2年となるのを前に、原発上空の飛行禁止区域が緩和されたことを受けヘリコプターで上空1500メートル付近から敷地内の様子を撮影した。汚染水が入ったタンクが所狭しと立ち並び、4号機原子炉建屋では組み立て途中の燃料取り出し設備も確認できたという。

 

 東京新聞WEB 2013年3月10日
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013031090070311.html

耐久性より増設優先 福島第一 急造タンク群 3年後破綻ともいう。
<放射性トリチウム> 原子炉内で発生する放射性物質の一つで、三重水素とも呼ばれる。水と非常に似た性質のため、現在、大量に処理する技術はない。福島第一にたまる処理水には、排出が認められる法定限度(1立方センチ当たり60ベクレル)の約38倍の約2300ベクレルのトリチウムが含まれている。新しい除染装置で処理してもトリチウムはそのまま残るという。

 その汚染水の海洋放出には半世紀以上!?かかるという。
   http://news-log.jp/archives/6920

 

またまた、放射能汚染水が今まで海に流出していた可能性があるという。

 NHK NEWS WEB
原発汚染水 専用港に流出し続けていた可能性
3月15日 4時15分

「東京電力福島第一原子力発電所の専用港で、海水の放射性セシウムの濃度がほとんど下がらなくなっていることについて、東京海洋大学の研究グループが試算したところ、汚染水の流出が止まったとされるおととし6月以降も、1年間で事故前の排出限度の73倍に当たる放射性セシウムが専用港に流れ出た可能性があることが分かりました。
研究グループは、詳細な調査を実施すべきだ、としています。

東京海洋大学の研究グループは、福島第一原発の専用港で海水に含まれるセシウム137の濃度が、去年春以降、高いところで、国の基準を上回る1リットル当たり100ベクレル前後からほとんど下がらなくなっていることから、原因の究明に役立てるため独自に試算を行いました。
試算では、専用港の海水は、海流や潮の満ち干で1日に44%が入れ替わると推定され、セシウム137が公表されている濃度になるには1日当たり80億から930億ベクレルが流れ込んでいる計算になる、としています。
その結果、汚染水の流出が止まったとされるおととし6月以降の1年間では、事故前の保安規定で定められた排出限度の73倍に当たる16兆1000億ベクレルが専用港に流れ出た可能性がある、ということです。
専門家によりますと、1年間に排出限度の73倍に当たる放射性セシウムが流出したとしても、外洋の生物にはほとんど影響はありませんが、港の中に生息する魚介類が体内に取り込むおそれがあるということです。
東京海洋大学の神田穣太教授は「海水の測定データから、原発の敷地内の土が雨で流れ込んだ影響とは考えにくく、地下水や壊れた配管などを通じて汚染水が漏れ出している可能性がある。詳細な調査を実施し、原因を特定すべきだ」としています。
 これに対し東京電力は「さまざまな調査の結果から、発電所の敷地から放射性物質が海に流出しているとは考えていない。ただ、専用港の海水で放射性セシウムの濃度が下がらない原因は分かっていないので調査を続けたい」と話しています。」

⇒汚染水は単に建屋だけでなく、海に流出している可能性があり、専用港の海水で放射性セシウムの濃度が下がらない原因が今後の問題という。

 法定内の排出限度のセシウム濃度で常時排水していた国内すべての原発周辺の地下水中の放射能濃度は高いということから、(詳しくは>>)その73倍という排出によって全セシウム濃度は高くなっていると推察されます。

むしろ、詳細な調査を実施するにあたり、

 約60種類に昇る核分裂生成物の経時変化による元素の変化にも留意する必要があるのでしょうか?

(5) ストロンチウム Sr 89 の放射性崩壊図、半減期

 

半減期51日

 8) セシウム Cs134の由来、放射性崩壊図、半減期。

半減期2年   

 

引用:ポストさんてんいちいち日記[ 2011/06/09 (木)

 

 

関連投稿:
海水中の元素の分布に影響を与える要因に係る記載
エアロゾルに係る記載(その30:大陸からの有害ガスと微粒子によるハイブリッド汚染
マイクロプラスチックによる海水汚染

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 


愛知県 三重県沖でメタンハイドレート 初の海底ガス採取成功!  漏洩なく回収する技術の確立を期待

2013-03-17 | 食糧・エネルギー・資源の自給関連

'13-03-09投稿、03-12、03-17追加・更新

 既報までにて、次世代のエネルギーとして注目されるメタンガスに係る記載を調べてきましたが、メタンハイドレート 海底ガス採取のプロジェクトが動き出しました。再生可能なエネルギーの進展とともに期待しています。

PS03-17:実施情報を追記
引用:http://sokan.hamazo.tv/e4318755.html

⇒赤い煙はメタンガスが燃えているのだろうか?

PS03-12:
海洋で世界初、メタンガス産出 

 経産省は愛知県沖で海底下からメタンガスを取り出す試験に成功したと発表。海洋産出成功は世界初。2013/03/12 12:03   【共同通信】

 ○                                         ○

 メタンハイドレートは「燃える氷」とも呼ばれる天然ガスと水が結び付いてシャーベット状になった天然資源です。
日本近海の海底にも埋蔵が確認されていて、政府はこのうち愛知県と三重県の沖合で、ことし1月から試験採取の準備を進めてきました。
これについて、関係者によりますと、現場では海底より数百メートルの深さの地層から天然ガスを取り出すためのパイプを装着する準備などがほぼ完了し、週明けにもガスを採取できる見通しになりました。
資源エネルギー庁によりますと、成功すれば、海底にあるメタンハイドレートからの天然ガスの採取は、世界でも初めてのケースになるということです。
日本は原発事故以降、火力発電向けの天然ガスの輸入が増大し、巨額の貿易赤字の要因ともなっていて、国産のエネルギー資源の確保が重要性を増しています。
日本近海のメタンハイドレートは、愛知県などの沖合の埋蔵量だけでも日本の天然ガスの使用量の14年分に相当すると見込まれ、政府は将来の商業生産に向けて、安定的な採取ができるか調査を急ぐことにしています。」

メタンハイドレイドとは、



    (google画像検索から引用)


    (google画像検索から引用)

 メタンは永久凍土や深海においてハイドレート を形成して多量に存在していることが知られており、エネルギー源として開発される事が期待されています.

 メタンハイドレードに限らず、天然ガス、特にメタンガス
 既報「水」とはどのようにあるべきか?に係る記載(その1:シェールガス利用に際しての水の管理は重要)で記載したように、火力発電に直接利用されたり、燃料電池用の水素に改質されてポスト原発の切り札として、米国では圧倒的に安いシェールガスのコスト故に、今までは、石油があと20~30年、石炭が100年もたないという事情があるからこそ、原子力発電にいくか、太陽光、風力、地熱などの再生可能新エネルギーにいくか、という選択しかなかったのだ。 ところが、である。シェールガス、すなわち砂や泥まみれの地中から取り出す天然ガスは、この状況を一変させてしまった。なにしろ、1キロワットあたりのコストが、石油10円、風力20円、太陽光35円というのに対し、シェールガスはたったの6円なのだ。しかも埋蔵量が少なくとも150年分、実際には300年以上もあるともいわれている。なおかつ、CO2排出量は石炭に対し40%、石油に対し15%も少ないのだという。

 ただ、いいこと尽くしではなく、メタンは水には溶けなく、一般的には地殻、汚泥などに生息する微生物による発酵によって生成されているものですが、環境面にさまざまな悪影響を与える可能性について言われており、特に、ある採掘地から1キロ離れた場所でも、着火濃度のメタンを含む飲み水が確認されたという。
 採掘地付近の井戸と遠い井戸を比較すると、平均17倍のメタン濃度が検出されており、 天然ガスの主成分メタンによる飲み水汚染がクローズアップされていて水の管理が重要という。
 また、シェールガスは大量の排水があり、多くの薬液も使われることからEU諸国の中にはこ、れを禁止する国も出てきた。つまりは、公害問題の発生がデメリットという向きもある。 

 今後の海底ガス採取の進展のためには、大量な水を安定に低コストに供給する技術と排水処理技術などを含めたトータルコスト、および、低レベルのメタン暴露が長期的に続いた場合に、たとえば、海生生物の異変とか、その他さまざまな生態系および天変地異への影響がどのようになるかが着目点となるのだろうか?

 また、メタンはそれ自体でもガス化すれば、水(H2O)、CO2と並ぶ温室効果ガスとして地球温暖化に影響を与える可能性もあり、漏洩なく回収および再生技術の確立も期待されます。
 そのために、要素技術として、 CO2地中隔離の最適化と遠隔モニタリング、バイオ技術を用いた CO2のメタン変換、エネルギー資源開発の効率化などを研究しているという。本文を読む

  日本周辺海域には約7.4兆 m3のメタンガス(国内ガス消費量の約100年分に相当する量)とのことですが、掘り尽くして、地盤沈下など起こさないように、持続型炭素循環システムの構築の研究の成果を期待します。
 それ自体でもガス化すれば、水(H2O)、CO2と並ぶ温室効果ガス、また、臭素などと反応して臭化メチル(CH3Br)など生成すればオゾン層破壊ガスとして地球温暖化に影響を与えるのか?

 昨今の眼に余るゲリラ雷雨など短時間大雨気象から鑑みて大気中に存在するさまざまな放射化作用を有する放射性物質と反応して、人工降雨剤的作用、オゾン層破壊ガス的な作用をしているのではと妄想しています。

参考関連情報:
異常気象など天変地異に影響する要因に係る考察と地質調査
 自然界でメタン生成されるには微生物の力が必要です。地殻(土壌)中には無数の微生物が生息しています。

*土壌中の微生物の存在量
*参考文献:かもしてパッパラなーるなるhttp://blog.livedoor.jp/agrikin/archives/1565770.html

 「・・・水田に生息する微生物群集はウィルスに始まり、細菌、糸状菌、原生動物から構成され、各微生物は互いに影響を及ぼしあっている.例えば、地球温暖化ガスであるメタンは、メタン生成古細菌によって作られるが、その生成には共生菌の存在が不可欠である。また、生成したメタンは土壌中を移動するとともにメタン酸化菌によって分解され、メタン生成古細菌、メタン酸化菌は、そのウィルスや原生動物によって制御されている。・・・」という。

 既報環境中のメタン、一酸化炭素はどのようにしてつくられるかによれば、「気象庁のデータより、大気中にはメタン(CH3)、一酸化炭素(CO)はオゾン(O3)濃度と連動して存在しているようです。これらは環境中に存在している微生物、放射能、紫外線などの影響を受けて複雑に反応して生成されていると思われます。
 
ウィキペディアによれば、
メタンは
「メタン (methane) は最も単純な構造の炭化水素で、1個の炭素原子に4個の水素原子が結合した分子である。化学式は CH4。和名は沼気(しょうき)。
分子は炭素が中心に位置する正四面体構造をとる。・・・
 常温、常圧で無色、無臭の気体。人に対する毒性はない。融点は −183 ℃、沸点は −162 ℃。空気に対する比重は 0.555。(分子量は約16)
光などの刺激によって励起されハロゲン元素と反応し、水素原子がハロゲン原子に置換される。この反応は激しい発熱反応である。例えば塩素との混合気体を常温中で直射日光に曝すだけで発火する。
 メタンは天然ガスから得られるほか、一酸化炭素と水素を反応させることで工業的に大量に生産されているあるが、実験室で発生させる方法がいくつか知られている。・・・
製法
・炭化アルミニウムに室温で水を反応させて加水分解する。
 Al4C3 + 12H2O→3CH4 + 4Al(OH)3
・酢酸塩を強塩基の存在下に強熱して脱炭酸させる。 
 CH3COONa + NaOH→ CH4 + Na2CO3
・メタン菌による嫌気発酵
いわゆるバイオガスの製法。強い嫌気度を要求する。なお、自然界で発生するメタンの殆どはメタン菌により合成されている。
4H2 + HCO3- + H+ → CH4 + 3H2O
CH3COO- + H2O→ CH4 + HCO3-

 
関連投稿:
環境中のオゾン濃度とメタン濃度とはなぜ連動するのか? - 水徒然

温室効果ガスに係る記載(その2:温室効果ガスCO2、メタンガスの鉛直分布の測定方法)