'13-01-08投稿
既報(その18)にて、山梨県(2012年12月15日)での感染例を紹介しましたが、今年はノロウイルスによる感染性胃腸炎が流行しています。
ノロウィルス(Norovirus)は「・・・1968年のアメリカ合衆国のノーウォーク(Norwalk)での急性胃腸炎の流行をきっかけに1972年に発見された急性胃腸炎を起こすウイルスであり、集団発生348件の内、感染経路については、ウイルスに汚染された食品に由来するもの39%、ウイルスに汚染された水によるもの3%、人から人への感染によるもの12%、不明18%、データがないもの28%、・・・。原因となったウイルスに汚染された食品は、カキ、野菜サラダ、トリ肉、フルーツ、赤肉、スープ、デザート。・・・
また発展途上国では、小さいこどものうちから感染して免疫抗体を持つ人の割合が高いです。アメリカ合衆国では、年齢とともに、その割合は高くなり、18歳の人たちで50%に達します。しかしながら、免疫は永続的なものではなく、再感染が起こりえます。
日本の食中毒統計においては、ノロウイルス(Norovirus)は、小型球形ウイルス(SRSV:Small roundstructured virus)の名称で平成10年(1998年)から病因物質として統計がとられていました。平成12年(2000年)の全国の食中毒事件において、ウイルスによるものは、247事件で、8117人の患者発生、死者0人でした。・・・
ノロウイルスは、胃酸によって強い酸性の環境である胃の中を通過して、腸管に感染を起こすことからも示唆されるように、酸に強いです。あるボランティア(実験参加志願者)を対象とした実験では、ノロウイルスが室温でpH2.7の酸性下で3時間置かれても、感染力は保たれたとのことです。 予防のためには・・・
図2. ノロウイルスの電子顕微鏡写真(約20万倍):横浜市衛生研究所撮影。
60度の温度では30分の加熱でも感染力は残ることが知られています
・・・
ノロウイルスに汚染されたモノの表面の消毒には、次亜塩素酸ナトリウム、あるいはグルタルアルデヒドが有効です。1000-5000ppmの塩素漂白剤溶液(5.25%の家庭用漂白剤であれば10-50倍に希釈)が有効です。・・・」という。
引用文献(横浜市衛星研究所)詳しく見る>>
食品衛生に関してかなり注意しているにも係らず、また広島で大量食中毒が発生しました。
(転載開始)
gooニュース
広島でノロ食中毒、患者1976人…過去最多
「広島市安佐北区の弁当製造会社「ダイヤス食品広島支社」の弁当が原因とみられるノロウイルスによる集団食中毒が先月あり、同市保健所は7日、嘔吐や下痢などを発症した患者が580事業所1976人に上ったと発表した。
うち1人が入院したが、全員軽症だったという。
厚生労働省によると、ノロウイルスによる集団食中毒では、統計のある2003年以降、最多の患者数となった。」
gooニュース
- ノロ原因の食中毒1976人=患者過去最多か、弁当食べ―広島(時事通信) 01月07日 21:06
- ノロ集団感染:広島の発症者、最多1976人 給食弁当で(毎日新聞) 01月07日 19:49
- 東京プリンスのレストラン、ノロウイルスで営業停止(朝日新聞) 01月04日 20:19
- ノロウイルス感染か、4人死亡 横浜の病院、99人発症(朝日新聞) 12月29日 21:00
- ノロウイルス8人院内感染か、1人死亡 松山の病院(朝日新聞) 12月29日 17:22
(転載終了)
一昨年前には韓国での口蹄疫、宮崎県の鳥インフルエンザによる被害が取りざたされています。
既報「エアロゾル」に係る記載(その9-3:放射能など有害エアロゾルの形状)の記載によれば、インフルエンザウィルスはさまざまなタイプがあるようですが、原因となったウイルスに汚染された食品は、カキ、野菜サラダ、トリ肉、フルーツ、赤肉、スープ、デザートなどがあるようですが、食品にどのようにノロウィルスが介在したのだろうか?
大気中にはノロ以外にもたくさんのウィルス、病原菌もあります。感染源、感染ルートの究明と公開が望まれます。
既報「エアロゾル」に係る記載(その9-1:放射能など有害エアロゾルの形状)によれば、