水徒然2

主に、水に関する記事・感想を紹介します。
水が流れるままに自然科学的な眼で解析・コメントして交流できたらと思います。

エアロゾルに係る記載(その26:大陸からの大気汚染粒子の飛来による諸悪に係る雑感)  

2013-02-14 | 諸悪発生要因の考察とメカニズム仮説

'13-02-14投稿

  アジア大陸で発生して、主に、偏西風などにのってわが国に飛来する大気汚染微粒子は最近特に増加している?と言われているようですが、実際問題、目視できるわけでもなく

        (google画像検索から引用)

 

 現在、中国全土の13%で影響を及ぼして6億人が何らかの体調不良を訴えているという報道によって、また、政府、自治体が監視体制を強化したという情報を知ることによって、

 そう言われれば、最近喉が痛いとか、体調が芳しくないといった自覚症状を感じている昨今。

また、わが国の高度成長期の状況と比べて、はるかに環境汚染をしていることが推察されます。わが国の場合は工業地帯周辺地域のみにある程度限定されていました。

 もちろん、狭いわが国でも地域によっては、または長期化すれば、大変な事態になっているかのしれませんので、予め断っておきます。

 YAHOOニュース
深刻な大気汚染、北京市上空の浮遊粒子状物質は4000トン―中国

 2月6日(水)8時34分配信 本文を見る
2013年2月5日、中国の都市は連日大規模な濃霧の影響を受けて、空気の質は深刻な汚染のレベルに達している。
中国科学アカデミーの王躍思(ワン・ユエスー)研究員によると、北京市街地を750平方キロメートルとして計算すると、都市上空の浮遊粒子状物質は4000トンに達し、北京市の空気汚染はすでに非常に顕著な状態だ。(提供/人民網日本語版・翻訳/YH・編集/内山)
」という。

 【関連記事】

 最終更新:2月6日(水)8時34分

(転載終了)

どのくらいの高さまでの試算?かは不詳ですが、既報の引用の記載によれば、北京市では濃霧中には、1立方メートル当たり75マイクログラム以下としている基準を市内全域で超え、半数の観測点で基準の10倍近くまで上昇。900マイクログラムを突破したところもあったという。この高さ方向に分布する黄砂など地殻成分を含めた大気汚染粒子の組成の分析が望まれます。
 黄砂自体は特に、害はないと想われますが、黄砂にはさまざまな有害物質が電荷的に吸着して、フォールアウトしないで越境してさまざまな悪影響を与える可能性があると想われます。

 既報中国 濃霧「PM2・5」対策で人工降雨を実施を計画しているようですが、
既稿、雨の中の不純物を調べました。の引用によれば、雨雲の下端(雲底)の高さは実にさまざまだが平均的には約500m~2,000m程度という。
どの地域で、どのくらいの高さで実施しているか?はさておいて、
どのような結果(効果)があらわれるのか?注目しています。
 

 とにかく中国は主要都市における降雨不足もしくは大陸全体における降雨の偏りによって、雨が降らないために、既報から、今回の濃霧対策をはじめとして、旱魃対策を人工降雨剤よって雨を呼び込むことをよくやっているようであり、

  また、
「週プレ NEWS 2012-12ー05 
中国の大気汚染が3年以内に北半球を氷づけにする? /続きを読む
毎年増加している黄砂の飛散の影響などについて言及しています。
来年は5億トンになるという。
問題は「砂漠化」のみならず砂漠化するはずのないところが砂漠化「沙地化」
という。

 <現状考察>

 これら有害微粒子による内部被曝生態系異常気象など天変地異地震・津波など諸悪への影響について以前から関心を持って今まで調べていますが、
 
 今後、慢性化すれば、非常事態となる大気汚染微粒子(SPM:サブミリレベル、AM2.5:ミクロンからサブミクロンレベル)、および超微粒子(ナノレベルでいつまでも浮遊)の発生源、発生物質の解析、および発生メカニズムを究明して、対策を講じないと、長い眼で見たCO2、メタンなど温室効果ガス削減による地球温暖化防止、オゾン層破壊ガスなどをはるかに通り越して、近未来に地球環境、ひいては生態系に悪影響を今まで以上に与える可能性は大きいと危惧しています。

 今後、大陸からの黄砂の影響も今まで以上に強まることも加わり、温暖化進行中と言われる最中に発生した東南アジアの亜熱帯地区での寒冷化、わが国での冬季における三寒四温的な極端に寒い日々を通り越した「大気汚染粒子の日傘効果」によって、慢性化してさらに酷くなれば、究極的に中国ジャーナリストがいうように北半球が氷づけになるとも限りません?!

関連投稿:
異常気象など天変地異に係る記載(その17:大気汚染粒子が慢性化して寒冷化するという)

    
確かに、自動車の急激な普及、工場増設などによる排ガスなどが主因と言われていますが、主原因に対してはまったく同感ですが、

 大気汚染、「1人1人が軽減の努力をすべきだと思いますか?―13億人のアンケート によれば、約半数は従来と比較してやや酷いないしは普通としか思っていないことから、逆に、このような大気汚染に関しても、大局的に診て、気圧配置の影響があるかもしれませんが、なぜ偏西風などによって拡散しないのか?狭い日本でも見られるゲリラ雷雨、突風のように、地域性(地質の電荷)の影響があるのかも?と妄想しています。
参考関連投稿:異常気象など天変地異に影響する要因に係る考察と地質調査           2012-02-22
 <雨雲が停滞して長時間降雨に係る考え方>
引用:
http://blog.goo.ne.jp/tetsu7191/e/9afeef3af0df107cd71c81c44f0f6266

「マクロ的には偏西風などの気流に影響されて雷雲が均一に移動していると想われますが、「ミクロ的には大地の地質表面電荷(+、-)、地形(凹凸)の違い、すなわち2次的な引力が影響して、雷雲が場所を選ぶ傾向があるのでは?」」
から、
雷雲を大気汚染粒子を含む濃霧に置き換えた考え方

 また、中国の地域別にみた地殻の地質については個人的には不詳ですが、

例えば、代表的な火成岩である花崗岩
の成分は堆積岩と比較して、シリカが主体の酸性岩(-:ゼータ電位の等電点が約2)で電荷のマイナス(-)の程度が大きい。一方、堆積岩である生物岩の例は石灰岩電荷をプラス化するアルカリ土類のカルシウム(Ca)元素が多く含有されているためプラス(+)側にシフトしているようです。

加えて、北京など都市では土石、緑が少なく、コンクリートが多いため、表面電荷のプラス(+)側にシフトによって、上空の濃霧中の汚染粒子を電荷的に引き寄せている?可能性があるのではと、個人的には推察されます。
セメントは何で出来ているのか
http://beton.co.jp/webmagazine/02.pdf

 ・・・ポルトランドセメントの製造方法は、次の通りです。
 原料である石灰石、粘土(シリカ源、アルミナ源)、けい石(シリカ
源)、鉄原料等をロータリーキルン( 0℃前後)で焼成し、急冷して
カルシウム・シリケート鉱物を多く含むクリンカーとします。このクリ
ンカーに少量の石膏を加えて微粉砕すると、ポルトランドセメントとな
ります。

 また、いくら高度成長といっても、環境基準の10倍以上もの汚染(ただし、以前が何倍か?不詳)になり、かつ、どす黒くなるには、追加原因がもっとほかにあるのでは?と個人的には妄想しています。逆に、北京オリンピックの前後から、今日にいたるまでのAM2.5などの推移を診なければなりません。

 経済成長至上主義?のため環境保全設備の投資に金をかけていないのかもしれませんが、工場の排ガス処理などの手抜き、もしくは節約している地域が一部?にあったとしても、国民の半数が健康被害に遭遇している現状から、今までとは異なる周辺環境の変化が推察されます。

今までとは異なる周辺環境の変化

 すなわち、別報有害濃霧での「閃光」発生地域の特徴で記載した河南省など南部地域周辺の地質および中国南部のレアアース産出地域および自然放射能の高い地域、過去の核実験地域で雨が降らないため、舞い上がり、偏西風、南風によって飛来して、ハイブリッドな汚染微粒子を形成したため、今までのように、なかなか濃霧を解消できない原因か?とも妄想されます。???

ハイブリッドな汚染微粒子の形成とは
正負が異なる物質はお互いにくっつきやすいという考え方であり、

 たとえば、下図は水中にアルミナおよびシリカが存在した時、ゼータ電位の等電点(電荷が0のときのpH)がそれぞれ約pH2.5とpH9であり、pH7~7.5では両者のゼータ電位が反対になっています。微粒子のマイナスを示すシリカ(SiO2)がプラスを示すアルミナ(Al2O3)に吸着しています。この関係は水蒸気などが存在すれば、水中、空気中に係らず電荷のプラス/マイナスの関係はあると想われます。
 引用文献「ゼータ電位の測定」の巻末に記載されている物質の等電点によって、おおよそ判断ができます。
等電点が7より大きい物質はプラス(正)、小さい物質はマイナス(負)を示します。
 

      (google画像検索から引用)

 また、元素の存在比率によって、正負は変化します。

   (google画像検索から引用)
* アルミナおよびシリカ単独の等電点(電荷が0のときのpH)がそれぞれ約pH2.5とpH9付近ですが、一般的な地殻の土砂粒子などはその組成比によってその表面電荷(ゼータ電位の等電点:等電点が小さいほどマイナス)が変化します。たとえば、上図はプラス電荷をもつアルミナの比率が多くなればプラス側にシフトします。また、シリカの表面に同じくプラスのアルミニウム、イットリウム、ストロンチウム、セシウム、プルトニウムの化合物が電荷的に吸着すれば、プラス側にシフトします。

 沙地、砂漠の進行によるたな大気汚染粒子の発生
 上記のように、旱魃による沙地、砂漠化も進んでいることから、従来、春先に増加して飛来する黄砂のみならず、冬季でも沙地化した土壌微粒子?など二次的な追加要因によって大気汚染が進行している可能性も妄想されます。
 いずれにして大気中の高さ方向の汚染微粒子を収集してわかることですが、・・・。

政府、自治体の監視体制の更なる強化が望まれます。

   

  

  
 


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