水徒然2

主に、水に関する記事・感想を紹介します。
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異常気象など天変地異に係る記載(その19:中国 濃霧「PM2・5」対策で人工降雨を実施)

2013-02-12 | 天変地異・異常気象関連

'13-02-12投稿

既報(その17)にて、中国 濃霧「PM2・5」が慢性化すれば、

 毎年増加している黄砂の飛散の影響などについて言及しています。
来年は5億トンになるという。
「砂漠化」のみならず砂漠化するはずのないところが砂漠化「沙地化」」という。

 いくら、高度成長が著しいといえど、北京市では濃霧中には環境基準の10倍以上の「PM2・5」が含まれているという。

 

 今回は中国の濃霧「PM2・5」対策で人工降雨を実施に係る記載を調べました。

BIGLOBEニュース
大気汚染の拡大で北京は雨の都に? 2月12日(火)9時0分http://news.biglobe.ne.jp/economy/0212/gdw_130212_7952571643.html

「深刻な大気汚染が問題になっている中国では、大気を浄化するのに人口的に雨を降らせて大気中の粉塵を洗い流す、ということをしているらしい。日本では天候をコントロールすることに違和感を感じるところだが、中国からの報道にはごく普通に「人口降雨」の文字が見られるので、そんなに珍しいことではないようだ。

人口降雨の仕組みはこうだ。ロケットや小型飛行機を使ってヨウ化銀などの微粒子を空に撒き、微粒子の周囲に氷の結晶を付着させることで雨や雪を降らす。北京五輪のときも、開会式に雨が降っては困るということで事前に人工降雨によって雲を消したという話を覚えている方もいるだろう。大気汚染が深刻になればなるほど人口降雨を多用することになるだろうから、今後北京は雨の都として有名になるかもしれない。ただ、ヨウ化銀を含んだ雨を浴びたいと思う人はほとんどいないだろうから、常に傘は手放せなくなるだろう。

人口降雨で大気のゴミを流しても、所詮はその場しのぎ。根本的な解決策にはなっていないので、いずれ中国は環境規制に動き始めるだろう。大気汚染の主な原因は自動車の排気ガスと言われていることから、今後販売される自動車に排気ガスの浄化対策が課せられるかもしれない。排気ガスなどの有害物質を浄化する触媒として、プラチナ(白金)などの貴金属が使われている。プラチナといえばジュエリーを思い浮かべる方もいるだろうが、実は工業用のニーズの方が宝飾品のニーズより多い。中国の大気汚染対策により自動車用触媒としてプラチナの需要が増えることが想像できる。

では、どれくらいの需要増になるのか簡単に試算してみた。2012年の中国の新車出荷台数は報道によると1930万6400台だった。

 日本金属学会誌(2010)によると、近年の日本車の1台当たりのプラチナの使用量は1.5〜2グラムほどだという。2013年も2012年と同じくらい中国で新車が販売され、かつ新車全てに排ガス対策が義務付けられるとすると、販売台数×1台当たりのプラチナ使用量=29〜39トンぐらいの需要増になる。

 ただし、自動車用触媒としてはプラチナの他にもパラジウム、ロジウムなども使われているし、既に排ガス対応済みの新車も販売されているだろうから額面どおりとはいかないまでも、十数トンぐらいの需要増にはなるだろう。

 英貴金属大手のジョンソン・マッセイ社の「プラチナ2012」によると2012年のプラチナ総需要は251.8トンということなので、中国が排ガス規制に乗り出すとすれば数%〜1割程度の価格押し上げ要因になるかもしれない。

 プラチナ現物だけでなく、プラチナを対象にしたETF、商品先物、eワラントを通じてプラチナに投資ができる。北京が雨の都になるようだったら、プラチナを投資対象の1つに考えてみてはいかがだろう。(eワラント証券 投資情報室長 小野田 慎)

※本稿は筆者の個人的な見解であり、eワラント証券の見解ではありません。 」という。

⇒今回、大気を浄化するのに人工的に雨を降らせて大気中の粉塵を洗い流すことを計画しているようですが、2008年北京オリンピック当時から、中国では開会式で雨を降らさないために人工降雨剤を使っていたようですが、旱魃などの環境対策も実施していたようです。

今回の人工降雨剤によって濃霧中の大気汚染微粒子AM2.5が除去されて、わが国に飛来するかどうか?が今後の着目点か?

 既報エアロゾルに係る記載(その15:大陸からのさまざまな物質の影響)の引用によれば、

 「日本海学講座2008年2月2日
第4回 「日本海を越える大気汚染と黄砂」

 ・・・大陸からさまざまな物質が運ばれてくる概念を図1に示す。SO(二酸化硫黄)や、通常、ノックスと呼ばれるNO(窒素酸化物)は、工場や車の排気ガスなどから発生する大気汚染物質の代表的なものである。これらの汚染物質は、風に乗って運ばれてくる過程で酸化反応が起き、主として二酸化硫黄は硫酸や硫酸塩へと変化する。また窒素酸化物は硝酸や硝酸塩へ変化する。これらの物質は、雲や酸性雨のもととなる。

 空気中に浮かんでいる小さな微粒子は「エアロゾル粒子」と呼ばれ、酸性雨や雲をつくる過程に大きな影響を及ぼしている。特に硫酸塩は、大気中で粒子化しやすく、エアロゾル粒子を形成することになる。また、窒素酸化物は、運ばれてくる間に複雑な化学反応を経て、オゾンという物質を形成する。

 他に、大陸から輸送されてくる代表的なものとして、春の風物詩ともいえる黄砂粒子があげられる。ほかにも数え切れないほど様々な物質が運ばれてくるが、・・・」という。

 では中国ではどのような方法で人工降雨させているか?調べてみました。

 中国は天候をコントロールすることはできますか?
(一部抽出しました。google翻訳から引用)

「・・・クラウドシーディングは本質的に水凝縮 "核"を提供します。 これらの核は、塩、塩化カルシウム、ドライアイスやヨウ化銀。 氷の結晶に似ているので、ヨウ化銀は有効である。 塩化カルシウムは、多くの場合、ウォームまたは熱帯地域で使用されています。・・・」

 .静的、動的および吸湿性:3の種まきの方法があります。

Static cloud seeding 
静的クラウドシーディングは雲にヨウ化銀などの化学物質を拡散することを含む。
ヨウ化銀は、水分が凝縮することができ、その周りに結晶を提供する。水分はすでに雲の中に存在していますが、ヨウ化銀は、本質的に水を分配する時雨雲がより効果的になります。

Dynamic cloud seeding
動的な雲の種まきはもっと
最大100倍以上の氷の結晶は、静的メソッドに比べてダイナミッククラウドシーディングで使用されています。

Hygroscopic cloud seeding 
吸湿性の雲の種まきは、雲の下部のフレアや爆発物を通して塩を分散させる。


・・・(後略)」

参考:気象庁 気象研究所
 「人工降雨研究の最前線」によれば
渇水対策のための人工降雨・降雪に関する総合的研究

人工降雨・降雪技術の基礎
http://jcsepa.mri-jma.go.jp/outreach/20090306/symp090306_murakami.pdf
人工調節の基本的考え方
最小限の人工的刺激によって自然の雲が持っている潜在的能力を最大限に引き出す

 

 


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