水徒然2

主に、水に関する記事・感想を紹介します。
水が流れるままに自然科学的な眼で解析・コメントして交流できたらと思います。

エアロゾルに係る記載(その35:大規模な黄砂の嵐が発生 PM2.5同様に徹底監視が必要か!)

2013-03-08 | 放射能など有害微粒子・エアロゾル関連

'13-03-07投稿

 中国で砂嵐が発生したという。PM2.5大気汚染粒子に加えて要警戒な季節がやってきました。黄砂にはさまざまな有害な元素もしくは微粒子が吸着していると言われ、大気汚染粒子とともに、今後の動向については目が離せません。

MSN産経ニュース

中国で大規模な黄砂の嵐 甘粛省 2013.3.6 19:51 http://sankei.jp.msn.com/world/news/130306/chn13030619530005-n1.htm

「中国の通信社、中国新聞社によると、甘粛省の山丹県などで5日、大規模な黄砂の嵐が発生した。地元気象台が住民らに警戒を呼び掛けた。中国西部は毎年早春に激しい黄砂嵐に襲われる。

 各地で最大秒速21メートルの強風が吹き荒れ、大量の砂を巻き上げた。視界が100メートルを下回るところもあった。

 甘粛省では昨年4月にも2回の黄砂嵐に見舞われ、約2600万元(約3億9千万円)の経済的損失が出たという。(共同)」 


         (google画像検索から引用)

 

MSN産経ニュース

やっと春本番 4月並み 週末は「黄砂」飛来も 2013.3.6 17:14

「日本列島は6日、移動性の高気圧に覆われて北日本の一部を除き穏やかに晴れて気温が上がった。気象庁によると、4月中旬から下旬並みと、コート姿では汗ばむような陽気となった所があった。

 一方、気象庁は春の使者「黄砂」が8日以降、日本列島に飛来するとの予測も明らかにした。同庁は、黄砂は中国大陸内陸部の砂漠などに強風が吹き、舞い上がった細かい砂が風で運ばれてくるとし「PM2・5の飛来とは別の現象」としている。

 気象庁は今月10日から1週間程度、関東甲信から沖縄・奄美にかけて気温が平年よりかなり高くなる可能性があるとして「異常天候早期警戒情報」を発表している。積雪が北日本や日本海側で平年の2倍を超えている所があり、雪崩や落雪に警戒が必要だ。」

昨年4月に2回発生したという。今年は3月初旬に早くも発生したようです。「黄砂」が8日以降、日本列島に飛来するとの予測が気象庁から出されました。

 話が少しそれますが、

 既報(その27 '13-02-16)にて、中国で問題となっている大陸からの大気汚染粒子の飛来状況(PM2.5、濃霧)と越境状況がSPRINTARSアーカイブと対応しているかどうか?を調べたところ、汚染は工業化、車普及以前から、砂漠地区、中国南部で少なからず、発生していることがわかりました。
 また、昨今、首都北京をはじめとする主要都市に顕著に拡散しいることから、今回の騒動が顕在化したのか?と推測されます。

 今回は大陸からの黄砂の昨今の飛来状況調べました。

<大陸からの黄砂の飛来状況の過去例>
 

世界の黄砂濃度分布 (google画像検索から引用)

 

SPRINTARSの予測動画(黄砂)から引用
引用:http://sprintars.riam.kyushu-u.ac.jp/archivej.html
(開発責任者 竹村俊彦(九州大学応用力学研究所))
大気1kmまでのエアロゾル予測のシミュレーション

 <黄砂>                    <大気汚染粒子>

 

 

 ⇒甘粛省以西の自治区、西蔵(チベット)、新疆維吾爾(しんきょうウイグル)で発生した黄砂の量が多いようです。また、インド北部、パキスタンでも多量発生しているようです。

  上図から、黄砂の発生が多いところは、大気汚染粒子が少ないのは黄砂に反撥された結果なのだろうか?

引用:http://blogs.yahoo.co.jp/osakawsp/4963898.html

 

 また、インド北部と言えば、別報によれば、不思議なことに、最低気温3度位の異常で死亡者が出たという。
 既報(その34)によれば、PM2.5大気汚染深刻化 年間約67万人が死亡ということから、  

 黄砂の発生によって、大陸からの十年来問題となっている越境汚染は黄砂、環境放射能、インフルエンザウィルス、および、中国、インドなど経済の拡大にともなう化石燃料の消費によって発生する煤、硫酸塩など大気汚染微粒子、加えてCO2、SO2などSOx、NOx(窒素酸化物)、および窒素有機化合物(VOC)などガス状物質からなるハイブリッドな汚染による被災を増加させないか?と杞憂します。

関連投稿: 
エアロゾルに係る記載(その30:大陸からの有害ガスと微粒子によるハイブリッド汚染は今後も!)
「・・・スライドしてわが国に移動してくれば大変なこととなりますが、国内の監視体制は強化されているので、異常時には、外出時のマスク着用するなどしなければなりません。

 現状、地域によって、若干、日本の環境基準をオーバーしている地域もあるようですが、大部分は海などにフォールアウトして約10%にまで減少すると言う。
個人的には、大陸の砂漠化、沙地化が年々増加しているとも言われていることから、油断大敵な状況と思われます。・・・」

エアロゾルに係る記載(その26:大陸からの大気汚染粒子の飛来による諸悪に係る雑感) 

「これら有害微粒子による内部被曝生態系異常気象など天変地異地震・津波など諸悪への影響があるのだろうか?」

異常気象など天変地異に係る記載(その16-2:<追記>中国 有害濃霧での「閃光」発生地域の特徴)

⇒中国の閃光発生には環境汚染している有害濃霧に含まれている帯電した微粒子(エアロゾル)が影響している見方があるという。・・・中国の重金属レアアース産出地域および自然放射能の高い地域、過去の核実験地域からの砂塵の影響はないのだろうか??

  PM2.5は今のところ例年並みとも言われていますが、黄砂、PM2.5を含めて高さ3000m位までの存在状態を光学的な解析をベースに徹底的に顕微鏡観察による粒子径、形状、複合性および高感度高分解能の分析によって組成解析して、下記の参考関連情報のように、その結果を公開したらと思っています。黄砂の表面には、微細粒子(プラス電荷をもつ?)が電荷的に吸着していると個人的には推察されます。

参考関連情報:
「エアロゾル」に係る記載(その6:異常気象要因)
2011-02-02
「・・・熊本大学、卒業研究
西日本において大気中の粗大粒子と微小粒子の高濃度を引き起こす要因
一2002年春,天草の浮遊粒子状物質の粒径分布から一によれば、
「【研究の目的】
 毎年春,日本ではアジア大陸の黄砂の拡散に伴い,浮遊粒子状物質(SPM)の濃度が著しく変化することが多くの研究に報告されている。原因は,黄砂粒子が偏西風にのって日本列島に飛来するためである。黄砂粒子の大きさは主に1μm以上のもので,黄砂が現れる時に大気中の1μm以上の範囲で粒子の数濃度が大きく増加することが分かっている。しかし1μm以下の微小粒子の変化についての情報がほとんどないのが現状である。・・・
【結論】
 結果から西日本においての大気中の粒子状物質の濃度変化について以下の3つの結論が得られた。
1.粗大粒子: 粗大粒子の濃度を高くさせるのは黄砂イベントである。
2,微小粒子: 黄砂が飛来してくるときに微小粒子の濃度も高くなる。これは,中国大陸,朝鮮半島および北九州から排出される気体の汚染物質の影響であると考えられる。
3.微小粒子: 中国大陸,朝鮮半島および北九州などの人為起源以外に阿蘇と桜島により微小粒子の濃度が高くなることがある。」

「エアロゾル」に係る記載(その7:黄砂中微小粒子)2011-02-08
「・・・岐阜県保健環境研究所報 第15号(2007)
「黄砂中の陰イオン・陽イオン成分濃度とその粒径分布について」によればhttp://www.cc.rd.pref.gifu.jp/health/public/no15/oohira15.pdf
(長編につき、要旨および本文の一部抜粋いたしました。詳細の図・表は本文参照願います。)

日本に飛来する黄砂の物理的,化学的な性状やその広域的な分布を明らかにするため,福井・岐阜・三重・滋賀の四県が連携して調査を実施し,岐阜県では陰イオン・陽イオン成分濃度とその粒径分布に関する検討を行った. 平成17年4月15日~18日にかけて飛来した黄砂における調査の結果,浮遊粉じんの粒径別の濃度は,いずれの県でも平均粒径0.6μmの微少粒子側と4.8μmの粗大粒子側で高い値を示した.
 黄砂時において,平均粒径0.6μmでは硫酸アンモニウムの存在が,また平均粒径4.8μmでは硝酸イオン濃度が高く,硝酸カルシウムや硝酸ナトリウムとしての存在が推察された.また,前述の調査と平成18年4月7日~10日にかけて行った調査の後方流跡線解析結果から,飛来する黄砂の経路により粒子中の大気汚染物質の濃度が異なり,特に黄砂が中国北東部経済圏上空を経由した場合,硫酸塩や硝酸塩などの大陸からの大気汚染物質の輸送に関わることが示唆された.・・・ 」

参考資料:
「イラク(中東)からの黄砂」によれば、
http://www.shimadzu.co.jp/powder/lecture/
beginner/b03.html

2003年3月25日~27日にかけて、西日本において黄砂が観測されました。
          
・・・」

 異常気象など天変地異に係る記載(その12:オーストラリア西部の赤い砂嵐)
'13-01-16
 
黄砂分布は広域にわたっており、ハブーブの砂嵐との違いは発生源の地質(組成、粒子径、・・・)の違いに基づく砂嵐の色の違いなのだろうか??

 発生域、発生形態、発生原因の違いなのだろうか?

関連投稿:エアロゾルに係る投稿、その2:(黄砂の影響)
「黄砂」の発生メカニズムとその影響・・・
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