06-19投稿、06-20更新 既報(その1)にて、わが国において昨近の頻発する震度5前後の地震は概ね福島原発など原発関連施設の周辺で環境放射能が比較的高く、かつ地磁気に影響する砂鉄鉱床(鉄鉱石)が多い地域で発生し易い傾向であると思われます。→詳しくは
一口に砂鉄鉱床といっても、玄武岩、酸性岩類のチタン分が少ない花崗岩系、塩基性岩類のチタン分が多い閃緑岩(せんりょくがん)系などいろいろあるようです。
これらの地域の周辺では地震の前兆と言われるクジラ、いわしの漂着・打ち上げが発生しています。この原因については諸説あるが、磁気異常とも言われています。
また、既報(その1)で記載した砂鉄が多い島根県では、
「・・・宏観画像情報掲示板、「島根県 境水道でリュウグウノツカイ捕獲、
今年2例目2009年11月21日・・・島根鳥取県もM6,M7の直下型地震があるところです。意外な盲点です。・・・詳しく見る」という。
東日本沿岸などの一部の地域における地磁気異常のメカニズムについては定かではなく個人的には不詳ですが、環境放射線の電離・酸化作用によって、地殻の遷移金属系の磁性鉄、ニッケル、コバルトなどの組成が変化して地磁気の異常が発生したためではないか?と正否は別にして妄想しています。
まえがきが長くなりましたが、 砂鉄鉱床の影響に引き続いて地震規模とウラン鉱床などからの高自然放射能発生地域との関係について調べました。
1.自然放射能に係る情報
1)地殻由来の自然放射能元素
既報の引用「地球科学から見た地球ニュートリノ観測の意義」の記載から、
地球内部の放射性元素としてウラン238U、235U、トリチウム232Th、カリウム40Kからのベータ崩壊によりニュートリノは生成されているようです。
日本の上部地殻の平均組成U: 2.32ppm Th: 8.3 ppm 海洋地殻 U: 0.08ppm / Th: 0.32ppmと記載されています。
→詳しくは
2)インフルエンザウィルス感染地域との関連
新潟、島根など自然放射能の高い地域では少ないようです。
引例:国立感染症研究所
http://idsc.nih.go.jp/index-j.html
今年のインフルエンザ流行レベルマップ 詳しく見る>> 1月16日~1月22日
(google画像検索から引用)
偶然の一致なのか? 新潟、島根は砂鉄鉱床が存在して、付随現象である突風、雷も発生しやすいようです。また、クラゲが集まりやすい。詳しくは→地異に係る記載(自然放射線強度の高い地域周辺の特異現象)
2.自然放射能マップ
1) 「全国の放射能濃度一覧」(http://atmc.jp/)
(google画像検索から引用)
2)日本地質学会 - 日本の自然放射線量
http://www.geosociety.jp/hazard/content0058.html#map
引用:日本地質学会(2011出典)
この自然放射能とは
「・・・もともと宇宙線や大地、建物、食品などに由来する放射線があり、この値が異常であるかどうかは自然状態の放射線量と比較して初めて知ることができる。
・・・、今現在、高線量の値が出ている地域でも、自然状態での放射線量を求めるのに役立つと考えられる。自然放射線量を計算で求めるには、大地に含まれるウランとトリウムとカリウム(放射性K-40)の濃度を用いるが、すでに公表されている元素の濃度分布図である地球化学図のデータを用いることができる・・・
ウラン、トリウム、カリウムは花崗岩地域で高濃度に含有され、図から分かるように花崗岩などが分布する地域で高い線量になっており、地質図と密接な関係があることが分かる。・・・」という。
(詳細要着目http://riodb02.ibase.aist.go.jp/geochemmap/)。
⇒新潟県周辺、群馬県、島根県、岩手県、長野県が高い。
個人的には、自然放射能に係る情報と地震と対応しているように見える。
東北地方の三陸明治三陸地震、長野県昨年の長野県北部地震、兵庫県阪神淡路大震災、新潟県新潟地震、中越地震など
ただし、東日本~房総半島昨近の震度5前後の群発地震との対応はないようだ。
なお、既報(その1)から、別報に記載した各種の「環境放射能」の中で、可能性のある発生源である原発など核物質を取り扱っている地域、つまり、人工的な放射能源と昨近の震度5前後の群発地震概ね対応があることから、複雑な関係があることが推察されます。
既報のインフルエンザウィルス感染と全国放射能濃度との関係(要因考察)の記載によれば、
「その空間線量率(μGy/h、1月16日~1月22日)値の日推移比較から、
新潟 島根 高知 福島
(参考)
1月16日 0.047 0.040 0.035 0.94
1月17日 0.047 0.038 0.029 0.94
1月18日 0.061 0.063 0.028 0.95
1月19日 0.050 0.048 0.043 0.95
1月20日 0.047 0.068 0.030 0.94
1月21日 0.055 0.067 0.030 0.92
1月22日 0.047 0.068 0.030 0.85
平均 0.051 0.056 0.032 0.92
感染易 感染難
自然放射能 0.109 0.109 0.036 0.036
(計算値) ー0.127< ー0.127< -0.054 -0.054」
放射能の測定/算定方法などの違いの影響があったとしても、
新潟、島根地区と福島、茨城、千葉、東京など東日本~房総半島との放射能の質の違いがウィルスなど微生物の生態に影響しているのか?⇒続く
追記:微生物の影響
かもしてパッパラなーるなる 「微生物と放射能、ウラン鉱床を作ったもの」
「・・・地球に誕生した小さな微生物は、過酷な環境を生き延びるために、あらゆる毒物から身を守り、生命を存続させる方法をとってきています。
マグマの高温や、硫化水素の海、細胞を破壊する紫外線、体を壊す酸素、宇宙から降り注ぐ宇宙線や放射線、強い電磁波が襲うこともあったかもしれません。生命が誕生してからの40億年は、いかにして害毒から身を守り生命を存続させるかを懸命に探し続けてきた歴史でもあります。・・・「ひょっとすると細菌は、原子力で自分たちの住みかの温度を上げるために、放射性物質を濃縮して原子炉をつくり出したのかもしれない。今日、人間はそれをウラン鉱床として発見し、自分たちの原子力エネルギーとして利用している。」と書かれていました。
石油に関しては微生物が作ったと考えていましたが、ウラン鉱床にまでは考えたことがありませんでした。・・・
ウラン鉱床の分布および主要生産国と生産量(レッドブック2007) (04-02-01-02)
http://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_Key=04-02-01-02
このページによると、ウラン鉱床には、
「13の鉱床タイプに分類され、その分布は各々の鉱床タイプ毎に異なる地質条件により規制されている。」
(1)不整合関連型鉱床は、前期~中期原生代(25億年~9億年前)の地層から、
(2)砂岩型鉱床は、「本タイプ鉱床は主に顕生代の河川生成砂岩層および礫岩層中に産する鉱床である。地層中に含まれる植物化石起源の有機物が地層を還元雰囲気にし、地下水中の溶存ウランを還元し、地層に定着させる能力があるためと考えられている。」・・・」→詳しくは